給食以外はバナナ1本。お店で聞いた話から「こども食堂」は生まれた

<SDGsのランナー>近藤博子さん

  • 近藤さんが始めた「こども食堂」の取り組みが全国に広がっている
  • 給食以外はバナナ1本で過ごす子どもがいると知ったのがきっかけ
  • こども食堂を運営しながら「こども食堂がいらない社会」を目指している

給食以外はバナナ1本で過ごす子ども

「今晩のごはんはボク1人なんだ」
「お母さんがお仕事の日はお弁当を買って食べるの」


そんなとき、子どもが1人で入れる場所。それが「こども食堂」だ。ここ数年で全国に広がり、近所の人たちが栄養満点の温かいごはんを作って待っている「居場所」として注目されている。

もともとは、近年指摘される「こどもの貧困」を救うことに主眼が置かれた取り組みだったが、最近では貧困だけではなく、冒頭のような共働きの家庭で夕食を一人で取る子どもも訪れるようになっている。

全国に急速に広がっている「こども食堂」の名付け親が、東京・大田区にある「気まぐれ八百屋だんだん」の店主・近藤博子さんだ。

8年前に近所の小学校の先生が買い物にいらした時に、お母さんが精神的な病気を抱えているとご飯が作れないので、給食以外の食事をバナナ1本で過ごす子どもがいるという話を聞いたのがきっかけです

近藤さんの店では、毎週木曜日の夕方、こども食堂が開かれている。

栄養バランスを考え、野菜たっぷりのワンプレートを提供している。これまで6年間で利用した人数は、のべ4000人近くにのぼる。近藤さんの活動を支えているのは子どもたちの笑顔だという。

子ども食堂がなくてもいい社会

利用は子どもだけに限らず、大人にも開かれている。料金はこども100円、大人500円。取材した日は80食が用意され、親たちからも好評だった。

話を聞いたお母さんは「自分の子どもにとって色んな人と触れ合いながら食べられる場所があるのは有難いし、家事がお休みできるのでちょっとほっとできる場にもなっています」と笑顔で語った。

誰にでも「またおいで」と言ってくれる場所。

子どもでも大人でも誰が来てくれてもいい、子どもが安心して来ることが出来る場所、地域の人がほっとひと息つける場所、そういういう場所でありたいと近藤さんは考えている。

そんな近藤さんには、さらに社会で実現したい夢がある。

お隣さんがお隣さんの子どもの面倒を見るような、人を思いやれる社会、こども食堂がなくてもいいような社会になってほしいなと思います

近藤さんの想いが、未来の社会を変える大きな力になりそうだ。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。2030年を年限とした17の国際目標がある。その一つに「1.貧困を無くそう」という項目がある。

SDGsをテーマとした日本初のレギュラー番組「フューチャーランナーズ~17の未来~ 」は毎週日曜17:25~17:30にフジテレビで放送中。それぞれのゴールとその先の未来に向かって、情熱を持って走り続けている人を取り上げている。

近藤さんの取り組みなど、過去のオンエア動画はこちら
http://www.fujitv.co.jp/futurerunners/archive.html

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