お小遣いも昼食代も“バブル”に消え…「働く人のお金」で振り返る“平成”

カテゴリ:国内

  • 平成の幕開けは“バブル”真っただ中。平均給与は右肩上がり
  • 「リーマンショック」で一旦落ち込み、2012年からじわじわ上昇中
  • しかし、社会保障費増加などで働く人のお小遣いは減っている

平成最後の夏。
「働く人のお金事情」は30年でどう変化したのか検証する。

平成の幕開け、平均給与は右肩上がり

平成の幕開けは、バブルの真っただ中。この頃は、景気拡大の波に乗り、働く人の平均給与も右肩上がり。
1997年には、平成最高額となる467万円に。

しかし、この97年を境に下降に転じ、2009年には、「リーマンショック」の影響で、給与は406万円まで落ち込むが、2012年からの「アベノミクス」の効果で、給与は、じわじわと上昇中。

給与増えても、社会保障費増加など家計への負担増

実質賃金

だが、給与は増えても、お財布の中身は寂しいまま。
2012年からの物価の影響を差し引いた実質賃金を見ると、おおむね右肩下がりに。

社会保障費の増加など、家計への負担は増えており、その影響は、働く人のお財布にも大きく影響しているようだ。

2017年の働く人のお小遣いは3万7,428円

働く人のお小遣いは、ピークはバブル絶頂期で7万7,725円、ところが2017年は、それより4万円も少ない3万7,428円と、平成で最低の金額となっている。

そのお小遣いの使い道は…

お小遣いの使い道

バブル期の1989年と2017年を比較すると、「飲み代にお金を使う」と答えた人の割合が下がる一方で、最近の人たちでトップに挙がったのは「昼食代」。

しかし金額を見てみると、1992年は、1食あたり746円だったが、2017年は590円と、150円以上安くなっている結果だった。

働く人の間で目立つ節約志向。
戦後、2番目に長い好景気の恩恵は、いつ届くのか。

「親はバブル世代。もらっていたお給料が全然違う」

お金の使い道の変化に街の人は…

メーカー勤務の男性(50代)
「バブルの頃とはお金の使い方が違う。あの頃はイケイケドンドン。今のお小遣いは5万ぐらい。部下との飲み会も多少は払わなくてはいけないので、さっさと帰って誘われないようにしちゃう」

食品加工メーカーの男性(40代)
「今は財布の紐は固い。若い頃はまだ余裕があったので飲み会とか趣味、旅行に行っていたが、物価は少しずつ値上げしているし、子供の学費もかなり高い。その割には給料は上がらないので」

不動産勤務の男性(30代)
「お小遣いは4~5万円。正直足りないです。部下におごることを考えたら7~8万は欲しい」

信用調査会社勤務の男性(20代)
「貯金は毎月しているが、3年目で100万ぐらい貯まると思っていたが全然貯まらない。飲み会はおごってくれる上司としか行かない。少しでも自分の負担を減らしたい」

医療開発の女性(20代)
「思ったより貯金が貯まらない。都内に住んでいると家賃が高いので。親がバブル世代なのでうらやましい。同じ年頃に貯金額が違ったり、もらっていたお給料も全然違う」

「お金はもっと個性化する」

日本経済は低成長で、貯金するにも低金利。
ポスト平成の時代のお金の需要はどう変化するのか?

経営コンサルタントの松江 英夫氏は、「30年というと、バブルもデフレも経験して物の値段が高いときも安い時も経験している。最近はよく『メリハリ消費』という。自分にとって必要な物には高いお金を払い、興味のないものは安く抑える二極化が起きている」と指摘。

その上で、「今後はお金はもっと個別化、個性化すると思う。仮想通貨とかクーポンとか地域通貨とかいろいろな種類のお金が出てきた。さらにフリマなどで自分でお金を操れるようになり、国が管理する法定通貨以外の自分でコントロールする部分が出てくる、そんな時代になると思う」と話す。

(「プライムニュース α」8月14日放送分)

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