「苦いズッキーニ」は要注意…身近な野菜に潜む"食中毒" の危険

カテゴリ:国内

  • 「ズッキーニは毒を持ってることもある」 SNSでの投稿が話題に
  • なめて「わっ!」と気づくほどの苦味があれば、食べずに捨てて
  • 同じウリ科のきゅうりやカボチャなどにも毒があることが

夏野菜が美味しい季節。
うだるような猛暑が続いているが、きゅうり・トマト・なすなど、夏野菜には水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く、熱のこもった体を中からクールダウンしてくれる。

そんな夏の健康対策にもいい夏野菜の1つについての投稿がSNS上で話題になっている。
ズッキーニは毒を持ってることもある

葉の形が似ているためニラと間違えて食べてしまう事故が発生するスイセンや、芽が出てしまったじゃがいもに毒があるのは有名だが、ズッキーニに毒があるというのはあまり聞いたことがない。

そして、気になるのは、毒がある「こともある」という言い回し。
もちろん全てのズッキーニに毒があったら大変だが、これでは防ぎようがない。

水分たっぷりでジューシー、カレーにも合う夏野菜のズッキーニに毒があるというのは、そもそも本当なのか?そして、“毒あり”ズッキーニはどうやったら判別できるのか?
農林水産省の食品安全政策課にお話を聞いてみた。

「なめて苦かったら食べないで下さい」

――ズッキーニの毒はどういうもの?食べたらどうなる?

ズッキーニの苦味はウリ科の植物全般に含まれる「ククルビタシン」という成分です。
微量なら摂取しても問題ありませんが、大量に食べてしまうと舌が痺れたり、下痢や吐き気などの食中毒の症状が現れます。

――どうして"毒あり"ズッキーニが発生する?

交雑や栽培環境が関わっているようですが、詳しい理由はわかっていません。


――"毒あり"ズッキーニはどうやって判別する?

調理前に切ってみて、身の部分をなめて苦かったら食べないで下さい。
調理後でも、食べて苦いと思ったら無理して食べないで下さい。


食中毒の原因となるのは、ズッキーニに含まれる「ククルビタシン」という苦味成分。
ただ、これはズッキーニに限らず、ウリ科の植物にもともと含まれる成分のため、きゅうりやメロン、カボチャなどにも入っているのだという。
そのため、ごくまれにではあるものの、ズッキーニと同じく、苦~い"毒ありメロン"などが見つかるのだそうだ。

もちろん、この苦いものは食用NG。熱を通しても成分は消えないため、捨てるしかないのだという。

カボチャやスイカなどもウリ科のため、"ハズレ"があることも

「わっ」と気づくほどの苦味

ククルビタシンは微量であれば体に影響はないので、切り口をなめてチェックするのはOK。
むしろ、野菜の外見では毒を含んでいるか否かは判別できないので、味見するしかないということだ。

中には「味だけで判別できるかな…」と思う人もいるだろうが、ご安心を。
一口なめればすぐに「わっ」と気づくほどの苦味があるということなので、口に入った時点で基本的には気付けるという。
もし調理してしまっても、苦味が抜けることはないので、一口目で「苦い!」と思ったら無理をせず、それ以上食べないでほしいとのこと。

――他にも身近な野菜で毒になるものはある?

ジャガイモの芽や皮に含まれるソラニンは、たとえば学校の菜園などで作った未熟なジャガイモだと多く含まれていることがあるのでよく取り除くようにしてください。
また、白インゲンは充分加熱すれば問題ありませんが、加熱が足りないとレクチンという成分が食中毒の症状を引き起こします。


山菜などのアク抜きなども、毒になる成分を抜くのに有効な調理法なのだという。
ジャガイモの芽はきちんと取る、加熱が必要なものはしっかりと加熱するなど、当たり前のようだが、食材に合った調理法を守ることで、食中毒のリスクは減らせるそうだ。

SNS上には、実際に苦いズッキーニに出会った人からの報告例もあったが、数的には決して多いものではないので、「異常に苦いウリ科の野菜には注意!」ということだけ覚えておいて、夏野菜は今まで通りモリモリお召し上がりいただきたい。