「女子減点」東京医科大の不正入試に一石? フランス大使館“意味深ツイート”の意図を聞いた

カテゴリ:ワールド

  • フランス大使館が「自国の医学系の女子大生の割合は64.1%」と投稿
  • 投稿では「#一律減点 #東京医大 #医学部」 のハッシュタグも
  • フランス大使館「日本を批判するつもりは一切ありません 」

東京医科大学が入試で女子受験生の得点を減点していた問題。

7日には内部調査の結果が公表され、今年度の入試では、受験者全員の2次試験(小論文)の点数に一律0.8を掛けたうえで、現役から2浪までの男子受験生には20点、3浪の男子受験生には10点を加点。

一方で、4浪の男子と女子受験生には加点しなかったと明らかにした。またこの不正な得点調整は、少なくとも2006年度から行われていたという。

関係者の話としてこのような得点操作は、同大出身の女性医師が結婚や出産で離職し、系列病院の医師が不足する恐れを考慮した措置だったとも言われているが、東京医科大学は、女子の減点や浪人生への得点調整について「今後根絶する」としている。


こうした中、在日フランス大使館が2日、Twitter上に「今日のプチ知識?」と題した投稿が話題になっている。

仏大使館ツイートのハッシュタグに「#一律減点」

投稿では、フランスにおける大学(高等教育)の主要学部の女子学生の割合を示した表とともに、
「フランスの大学医学部に占める女子学生の割合は、2000年の57.7%から2016年には64.1%に上昇しました。そして、2021年には医師のパリテ(男女同数)が実現されそうです」と綴っていた。

さらに、「#一律減点 #東京医大 #医学部」のハッシュタグがついており、この東京医科大学の不正入試問題を匂わせている。

「女子差別」とも言える今回の問題に一石を投じる意図があったのだろうか?
なぜこのような投稿をしたのか、 在日フランス大使館に聞いてみた。

フランス大使館(@ambafrancejp_jp)ツイッターアカウントより

「日本を批判するつもりは一切ありません」

ーー今回、このような内容の投稿をされた理由は?

ツイッターにも書きましたが、第一の目的は日本人の留学生が減っている中、女子学生も活躍できるフランスへの留学をアピールするためです。


ーーデータは医学・歯学・薬学の合計のようですが… 

調べましたところ、仏文科省の統計には医学・歯学・薬学の連結データしかありませんでした。


ーーこのツイートが話題になっていることについては?  

反響がとても良くて大変嬉しいです。そして実際に日本人の若者たちがフランスへ行きたくなるようなことへとつなげたいと思います。

また数は少ないですが、男性ユーザーからはこのツイートが「日本批判」と同じだと非難されました。しかし、フランス大使館としては当然、日本を批判するつもりは一切ありません。

フランスの一般的な考えは、男女は平等であるべき

ーー選挙の候補者を同数にすべきだというパリテ法があるように、一般的にフランスでは男女は同数(平等)であるべきと考えられているのか? 

はい、そのような考え方が一般的です。

ーー女子学生が活躍できるほか、フランス留学のどのような点がおすすめか?

「21世紀の大陸」と言われるアフリカは、日本にとっても重要な大陸であり、アフリカの経済発展を活用できるためにフランス語の能力は欠かせないものです。フランスでフランス語を勉強し、フランス語圏のアフリカで活動する日本人は少なくないです。

また、ヨーロッパへ留学する際、英語を勉強するためにイギリスに行きたいと考える日本人も多いのですが、Brexitの影響についてきちんと念頭に置きながら、フランスへの留学も含めて考えていただきたいです。

ちょっと皮肉めいたツイートに思えたが、そこにあったのはフランス留学への純粋なお誘いだった。
日本で女性の社会進出が推奨される中、こうしたフランスの考え方を現地へ行って学ぶべきところもあるのかもしれない。