「美ら海」が地獄に変わるのを見た…サンゴ養殖で海を守る

<SDGsのランナー>金城浩二さん

  • 沖縄ではサンゴの消失や白化が深刻
  • 金城さんは養殖サンゴの産卵に世界初で成功した
  • 白化しない「スーパーサンゴ」も生まれた

天国から地獄へ変わる海

沖縄の美ら海(ちゅらうみ)を彩るサンゴ礁。

サンゴは魚の産卵の場となるため、「命のゆりかご」とも呼ばれている。

しかし、90年代後半から増えてきたのが、サンゴの白化現象。地球温暖化の影響で起きた「海の砂漠化」だ。

環境省によると、温かい海域に広がるサンゴは、生息地の最高水温がもともと限界に近いため、夏の最高水温が平均より1度以上高い時期が続くと、白化現象を起こし始めるという。1997~98年は地球規模で高水温の海域が広がり、その結果、世界の造礁サンゴの約16%が死滅したという。

サンゴが年々減少する沖縄で、保全活動を進めているのが有限会社「海の種」の金城浩二さん(48)。沖縄本島中部に位置する読谷村にサンゴの巨大養殖施設を設立した。

「天国から地獄へ変わる海を見たような経験がある」

そう語る金城さんは、豊かな海を復活させるため、陸でサンゴの養殖をスタート。育てたサンゴを海に苗付けし、世界で初めて養殖サンゴの産卵を成功させた。

サンゴが産卵すると、夜の海が一面ピンク色に輝く。「ものすごい危機感だった」と当時を振り返る金城さんも、この光景を初めて見たときは感動したという。

白化しない「スーパーサンゴ」

しかし、サンゴの養殖に成功するだけにとどまらず、美ら海のため、金城さんはさらに研究を重ねた。そして生み出したのが、白化しない「スーパーサンゴ」だ。沖縄の海の砂漠化を食い止める切り札になるのではと期待されている。

今では陸と海で120種類以上のサンゴがすくすくと育っている。

「そろそろ本気で自然を人間が作り出したら、地球なんてすぐ良くなるんじゃねえのって思うんですよね。次の世代に絶対残さなきゃいけないものだと思っています」

美しい沖縄の海のため、金城さんは走り続ける。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。2030年を年限とした17の国際目標がある。その一つに「14海の豊かさを守ろう」という項目がある。

SDGsをテーマとした日本初のレギュラー番組「フューチャーランナーズ~17の未来~ 」は毎週日曜17:25~17:30にフジテレビで放送中。それぞれのゴールとその先の未来に向かって、情熱を持って走り続けている人を取り上げている。

金城さんの取り組みなど、過去のオンエア動画はこちら
http://www.fujitv.co.jp/futurerunners/archive.html

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