バッテリー爆発までの一部始終…煙が出てからわずか13秒の衝撃【中国トンデモ事件簿】

カテゴリ:ワールド

  • 煙が出てからわずか13秒でバッテリー爆発
  • 購入から1週間経っておらず2回目の充電で事故
  • 「電動車大国」相次ぐバッテリー火災に注意喚起も…

コンセント抜いた次の瞬間…大量の白煙後に爆発

まずは以下の動画を見てほしい。

リビングルームでくつろぐ家族。
すると、室内で充電中の電動スクーターから突然白い煙が…。
犬は驚いて跳ね起き、男性はすぐにコンセントを抜いたものの、白煙は大量に吹き出し、次の瞬間、爆発。
部屋にいた男性らは、慌てて部屋から逃げ出した。

これは中国・北京の住宅に設置されたカメラが捉えた、電動スクーターのバッテリー爆発の瞬間映像だ。

煙が出てから爆発まで、わずか13秒の出来事だった。
幸いけが人はおらず、家族によるとテレビ台が燃えた程度で、大きな被害はなかったという。

ほぼ新品…「2回目の充電」で事故発生

この電動スクーターは、インターネットの通販で購入したという。購入から1週間も経っておらず、これが2回目の充電だった。
午前10時頃から充電を開始し、事故は午後5時過ぎに発生した。

爆発の原因は判明していないものの、メーカーはすでに家族側に謝罪した上で、30万円以上の賠償金を払い、第三者による原因究明を行うことを明らかにした。

「電動車大国」で相次ぐバッテリー火災

江西省消防署作成の電動車火災注意呼びかけビデオ

実は中国は「電動車大国」で、電動バイクや電動スクーターのみならず、立ち乗り型の電動二輪車などありとあらゆる電動車が公道を走っている。

また環境対策の面からも、急激なスピードでEV(電気自動車)シフトも図っており、政府が力を入れる分野でもあることから、電池の製造技術は必ずしも低いわけではない。

しかし、こうした電動車のバッテリーからの出火を原因とした火事が度々起きているのも事実だ。

消防当局は、違法改造や過剰な充電をやめるよう呼びかけるビデオを作成するなど対応を行っているが、怪しげな業者が廉価で販売する安全性不明のバッテリーなども多く存在するほか、原因不明の火災も多く、対策はまだ道半ばだ。

また、バッテリーから発生する煙には有毒物質が含まれており、数秒で呼吸困難になることもあるということで、濡れタオルを口に当て姿勢を低くして逃げるなど、出来るだけ煙を吸わないようにすることが大事だという。

更なる拡大が見込まれる中国のバッテリー市場において、安全性の向上は不可欠だ。


(執筆:FNN 北京支局長 高橋宏朋)

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