「僕ほど優しい男はいない」山根会長が反論…一番のパワハラ被害者は“右腕”か

  • 「僕ほど優しい男はおりません」告発に山根会長が反論 
  • 会長の信頼厚い“右腕”吉森専務理事とは…
  • 「一番のパワハラ被害者は吉森先生」…告発者から同情の声も

山根会長反論「僕ほど優しい男はおりません」

告発騒動で揺れる、日本ボクシング連盟。
これまでの沈黙を破り、“日本ボクシング連盟のドン”山根明会長が反論を始めた。

取材に対し、山根会長は「カリスマ山根と言われていますから。333人やったら、私が会を作ったら3000人や5000人集めます」「僕ほどこう見えて優しい男はおりません。ヘラヘラ笑ってる連中が悪(わる)ですよ」と強調した。

告発者333人の主張に、猛然と繰り出したカウンターパンチに、宮崎県ボクシング連盟・菊池浩吉副会長は「自信がそんなにあるんだったら『これ(反論)が嘘だったら退任する』ぐらい言ってほしい」と淡々とコメント。
岐阜県ボクシング連盟・糸川保二郎副会長も「改革派はもう何年もかかって積み重ねて証拠を作ってきているから、『嘘言っているな』っていうのがあるわけ」と語った。

告発者らとの全面対決に揺れる“山根帝国”。山根会長の“右腕”とされる人物に注目した。

会長の信頼厚い“右腕”とは…

現在、インターハイが行われている岐阜県の会場で山根会長の代役を務めているのが、連盟の吉森照夫専務理事。
2011年、山根会長の就任祝賀会で開会の言葉を述べた、この吉森専務理事こそ、山根会長の“右腕”と呼ばれる人物なのだ。

リオオリンピック代表の成松大介選手に交付された240万円の助成金が、山根会長の指示でほかの2人の選手に80万円ずつ渡っていた不正流用疑惑。

告発状によると、今年5月にこの事態をJOC(日本オリンピック委員会)が知るところとなり、成松選手自らの判断で分配を行ったことにするよう吉森専務理事が説得していたという。

成松選手に対し「誰も喋ってないのにJOCが知っているということは誰か喋ったのかな…会長の命令っていうとおかしくなっちゃうから…」と話す吉森専務理事の音声データが残っていた。

新潟県ボクシング連盟・鶴木良夫理事長は、吉森専務理事について「素晴らしい学歴をお持ちで、現在も弁護士、社会的地位に就かれている方です。加担しているということが信じられないです」と語り、また「(山根会長と吉森氏は)お互いに持ちつ持たれつという面があったんじゃないでしょうか。長年一緒ですから。自分に欠けている面を持ち合わせていた、必要な方だった」と、山根会長からの信頼が厚い人物であると証言している。

「一番パワハラを受けているのは…」“右腕”に同情論

しかしその一方で、群馬県ボクシング連盟・乃生秀彦理事は「呼び出しですね。東京と大阪で距離はありますけど、その日の夜に呼び出されて、次の日の朝に来いとか、山根会長に言われたことは完全威圧みたいなところで。基本的にはやっぱり逆らえないですし」とコメント。
2人の間にもやはり、絶対的な上下関係があったのだという。

さらに、2日には山根会長が退院したことや記者会見を行うとコメントしたことについて、「入院中だと思います」「ちょっと聞いていません」などと、吉森専務理事が状況を把握できていないことが露呈する場面も飛び出した。

“側近”であるはずの人物ですら、会長のことがわからない事実。
告発者側からは、同情の声も挙がっている。

 宮崎県ボクシング連盟・菊池浩吉副会長は「(グローブの一社販売に)吉森先生は反対したんだと思う。わかっていない人(山根会長)から怒鳴られて…一番パワハラを受けているのはこの方ですから」と苦笑いを浮かべた。

一連の疑惑をめぐり、JOCは3日、連盟側に第三者委員会の設置を要請した。

 これに対し山根会長は「知りません。伝えることは何もありません。JOCからそういう文書が来ているなら我々には従う義務がありますから」と、あくまで強気な姿勢を崩さなかった。

 “側近”すら会長のことを把握できない、絶対的な支配構造の「山根帝国」。
帝国は今、大きな岐路に立たされている。


(「プライムニュース イブニング」8月3日放送分より)

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