売り上げ1割増! 横浜マリノスが“価格変動制”チケットを初導入

  • 横浜F・マリノスがJリーグ初となる「ダイナミックプライシング」を本格導入
  • AI(人工知能)が人気や曜日、天候などを考慮したうえでチケットの値段を変動
  • 観客動員数は目標の1万人超え、売り上げも通常の約1割増し

チケット完売を目指して

平日にもかかわらず、多くのサポーターが集まった、横浜F・マリノス vs サンフレッチェ広島の1日の試合。
Jリーグ初となる「ダイナミックプライシング」と呼ばれる、価格変動制のチケットが本格導入された。

ニッパツ三ツ沢球技場(横浜市神奈川区)

AI(人工知能)が人気や曜日、天候などを考慮したうえで、チケット完売を目指そうというこのシステム。
三井物産とヤフーなどが開発したもので、定価よりも高くなる席もあれば、安くなるシートもあるという。

人気が高い席は値上げ

「ダイナミックプライシング」によるチケット価格

前の日は6,900円で販売されていたSSS席は、AIが当日、人気が高いと判断し、700円上げた価格を提示。

また、前の日は4,200円だったメインSA席は、枚数をより多く売るために3,800円に値下げした。

横浜F・マリノス マーケティング本部・永井 紘氏は、「値段が下がっている指定席がどれぐらい動くか、すごく興味深く見ています。全体で見た時には、上げた席種と下げた席種を両方そろえることで、全体の枚数としては伸びている」などと語った。

チケットを前もって安く購入できた人は、「 すごーい。ラッキー、ラッキー」と大喜び。
一方で、高い時期に買ってしまった人は、「ダイナミックだな...当日価格を見て、安いから行こうという人が増えてくれればいいですよね」と話した。

観客動員数は目標超え、売り上げも通常の約1割増

今回、球技場の4分の1にあたる指定席に導入した結果、観客動員数が、目標の1万人超えとなったほか、売り上げも通常の約1割増しとなった。

永井氏は、「収容人数が多いスタジアムにとっては、お客さんを増やすことができる1つのシステムだと思っていますし、転売サイトで買ってもメリットがないような状態を作れるのではないかと考えています」と話す。

将来的には、全ての席での導入を視野に入れているという、ダイナミックプライシング。
今後は、花火大会や音楽ライブ、またホテルの予約や駐車場などへの導入を目指しているという。

導入歓迎の一方で課題も…

NewsPicks最高コンテンツ責任者の佐々木紀彦氏は、「今後は定価というものがなくなり、タクシー、映画、小売りなど日常的なものにも入ってくるし、東京オリンピックに導入されるかもしれない」と話す。

一方で、「去年フロリダ州をハリケーンが襲ったとき、生活必需品である水の値段がアマゾンのサイトで一気に上がり、批判が相次いだ。スポーツや余暇に使うものは良いが、日常生活に必要なものを災害時に値上げすると倫理的な問題が出てくるので、何でもダイナミックプライシングにするのが良いわけではない」と指摘する。

(「プライムニュース α」8月2日放送分)

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