ボクシング 疑惑の“奈良判定”? 現役審判に聞いてみた

カテゴリ:国内

  • 333人が日本ボクシング連盟に告発状を提出 
  • 2回もダウンを奪ったのに負け!? 疑惑の“奈良判定”
  • 奈良判定の背景は、山根会長が奈良県ボクシング連盟に所属していた為か

パイプいすの中に一脚だけ“高級いす”

山根明会長をはじめとする日本ボクシング連盟に不正があったとして、アマチュアボクシング関係者333人が告発状を提出した問題。

8月1日から岐阜県でボクシングのインターハイが開幕するが、渦中の山根会長も、岐阜の会場に入るという情報が…。

会長への“おもてなし”は、告発後でも行われるのだろうか?取材班が会場を取材すると…

会場内関係者席にはパイプいすが並ぶ中、一脚だけ高級感のある黒の豪華な椅子があった!
これは、岐阜県ボクシング連盟が山根会長のために特別に用意したものだという。 

さらにグッディ!では、告発状の項目の中にあった「審判不正問題」についても取材。
共同通信社編集委員の津江章二さんに解説してもらった。

疑惑の“奈良判定”とは

大村正樹フィールドキャスター:
2年前に岩手で国体が開かれまして、初戦で岩手県の選手と奈良県の選手が戦いました。その時、奈良の代表選手が2度ダウンしたにも関わらず、奈良代表が判定結果2-1で勝ったんです。当時の、岩手県の新聞記事を取り寄せました。実名を伏せて紹介します。

<岩手日報 2016年10月7日付 要約>
・岩手代表選手は、奈良代表選手から2度のダウンを奪いながら、1-2で判定負け。会場はしばらく騒然とした

・3回、岩手代表選手の左カウンターが奈良代表選手の顎をとらえ、1度目のダウンを奪う。再開後も連打で追い込み、奈良代表選手はふらつく体をロープに預けるのがやっと。2度目のダウンに追い込む

・しかし、勝ったのは奈良代表選手。レフェリーが思わず岩手代表選手の腕を挙げそうになる

大村:
複雑な表情の勝者と、笑顔で握手を交わした岩手代表選手。どちらが勝者か、ひと目では分からなかった。と書かれています。2度のダウンを奪っていますから、レフェリーが試合を止めてもおかしくない状況ですよね。

安藤優子:
2回のダウンを取っていながら負けることってあるんですか?

津江氏:
アマチュアとプロは少しルールが異なります。
アマチュアの場合、プロと違って、ダウンを与えても1発のクリーンヒットとしてみなすんです。
プロだと1回ダウンするとマイナス2点になるんですけど、そのあたりが少し違います。

安藤:
津江さんは、一連の試合の流れをご覧になって、本当ならばどちらが勝ったと思いますか?

津江氏:
私も映像を見ましたが、岩手の選手の勝ちだと思いました。奈良の選手の手が上がった時、奈良の選手も無理なポーズしてたんです。“僕じゃないよ”って、そういうのが映っていました。

サバンナ高橋:
本人も(負けたと)感じていたんですね。本人も、負けたなと思ったのに手が上がってしまったら、複雑だと思いますよ。

津江氏:
勝っても、こういうのは嬉しくないと思うんですよね…。

サバンナ高橋:
今後、競技を続けて行っても、モヤモヤしたものがずっと残りそうですよね。

安藤:
嬉しくないという以上に、むしろ屈辱的じゃないですか?

安藤:
これはいわゆる“奈良判定”と呼ばれていますが、この1回だけなんでしょうか?

大村:
いえ、度々あったようですね。山根会長は奈良県ボクシング連盟に所属していた経歴があったようで、今は山根会長の息子が奈良県ボクシング連盟の会長をしています。その関係で、奈良の選手を勝たせるような“奈良判定”が行われたのではないかと思われます。


グッディ!では、現役審判員や告発人代表者の方に取材を行った。

・現役審判員A氏「奈良の選手に対してレフェリーストップをかけたら山根会長にどう喝された」
・現役審判員B氏「奈良の選手が出るときは嫌だなと思う」
・現役審判員C氏「接戦をすれば奈良という感じ」⇒“奈良判定”という言葉が存在する
・告発人代表者、鶴木良夫さん「山根会長の意にそぐわない判定をすると帰らされる」

大村:
ジャッジに悩んだら奈良に入れるという不文律があるようですね。

安藤:
審判員は3人いますが、誰がどっちに入れたか、というのは分かるものなんですか?

津江氏:
わかります。オフィシャルで公開されますよ。

安藤:
だったら、“奈良の選手が出るときは嫌”と思うのもわかりますね…。

北村晴男弁護士:
このことが事実だとすれば、これはもう競技そのものを否定していることになります。競技として成立しないですよ。

津江:
ボクシングのような採点競技でこういう言葉があるのは、最初からフェアじゃないですよね。

安藤:
ちょっと心配なんですが、明日からインターハイが岐阜で行われますよね。そこには、奈良の子たちも出てくるわけでしょう。そんな目で見られたらたまらないですよね…。かわいそうでならない。

津江氏:
(奈良代表の選手は)やりにくいでしょうね…。できるだけ早いうちに組織改革をして、再生するしかないと思います。このままじゃ選手がかわいそうです。

安藤:
ボクシングが大好きでやっている子たちにとって、金銭が絡んだり判定に疑惑が持たれるなんて、とんでもない話ですよね…。


(「直撃LIVE グッディ!」7月31日放送分より)

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