「イエスマンの集合体」告発メンバーが訴える日本ボクシング連盟・山根会長の人物像

めざましテレビ
カテゴリ:芸能スポーツ

  • 2011年、「選手が主役」をモットーに会長に就任
  • 告発メンバーが許せないのは「判定」
  • 部屋に用意する食べ物や飲み物、食事までリスト化された"おもてなし"

助成金の不正流用や審判に圧力をかけたなどの疑いがもたれている日本ボクシング連盟の山根明会長。

連盟関係者333人が27日、日本オリンピック委員会などに対して告発状を提出した。

ボクシングの経験はないが人脈は広い

就任から7年、現在78歳の山根会長はどういった経歴なのか。

スポーツライターの小林信也氏は「ご自身はボクシングの経験はないのではないかと。90年代から世界のボクシング連盟の常務理事という形で10年近く活躍されて、そういうところで人脈を世界的に広げられた。アジアの役員も務められてた」と話す。

2000年のシドニーオリンピックではボクシングチームの監督を経験し、2011年には「選手が主役」をモットーに日本ボクシング連盟の会長に就任。

小林氏は「それまで日本と世界、それからプロとアマいろいろスムーズではない面がありました。これをかなり剛腕で、とにかくオリンピックに向けて選手を派遣し"メダル取るんだ"とやっていた」という。

2012年のロンドンオリンピックでは、村田諒太選手が金メダル、清水聡選手が銅メダルと、日本ボクシング史上初めて1大会で複数のメダルを獲得した。

「意見を言った人はいなくなってる…」

山根会長は終身会長となるが、当時の部下で告発した側の「日本ボクシングを復興する会」鶴木良夫会長は、「時には自分の意にそぐわないとどう喝があったり、役職から強引に外したり。豪放磊落(らいらく)、天真爛漫というイメージもありましたが、強権的な面も持ち合わせていた。

それをうまく使い分けていたから、今の側近が出来上がったと思う。意見を言った人もいましたが、その人はいなくなっている状態。本当にイエスマンの集合体」と訴えた。

その中でも鶴木さんが最も許せなかったことが「判定」だという。

鶴木さんは「山根氏は奈良の会長でしたが、奈良を中心に関西ブロックの選手を優遇したようなシーンが多々見られて、他県から猛烈な批判を浴びていたのは間違いないです」と話した。

助成金を不正流用…

また、2015年には翌年のリオオリンピックに出場する成松大介選手への助成金240万円を山根会長の指示で他の2選手にも80万円ずつ配分。

不正流用の疑いがあるとして告発されている。

「分けるのはおかしいと思いましたが、山根会長は『自衛隊は勝たせないぞ』や『代表から外すぞ』などとコーチに言っているとの話を聞いたことがあるので、選手生命の恐怖から断ることができませんでした」と成松選手は告発状にコメントを添えた。

一方、2017年7月にセクハラ行為などで大学ボクシング部の監督を除名処分した際、山根会長は「連盟としてはできる限り選手のことをフォローする」と、学生を心配する場面も見られた。

リスト化された会長への"おもてなし"

その1年後に起きた会長本人への告発。

告発状によると山根会長の権力を示す驚きのおもてなしもあるという。

連盟が大会関係者に実際に送ったという会長が宿泊する部屋に用意するもののリストには「ミネラルウォーター24本。6本は冷蔵庫へ」や「りんご(ムツ)。2個~3個 高級品」など食べ物や飲み物が細かく記載されている。

また、実際に宿泊した部屋の写真には、リストに記載されていた食品がズラリと並んでいる。

他にも「肉は和牛肉しか食べない」や「目玉焼きは外はカリカリ、中は半熟」、「ウナギやアナゴなど長いものは食べない」など食事の要求は細かく、開催地側には大きな負担になっていたという。

提出された告発状について、日本ボクシング連盟は30日夜、
「告発状記載の事実関係については,事実と異なる部分が多くあり、一連のマスメディアにおける報道も正しい事実関係を反映しているとは言えません。今後は告発状に対するJOC等の判断を待って、当連盟としての方針、対策を講じていく所存です」とコメントをした。

8月1日に岐阜県でボクシングのインターハイが開幕するが、山根会長は31日にも岐阜県に入るという情報もあるため、その動向が注目される。

(「めざましテレビ」7月31日放送分より)

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