元選手ら333人が連盟を告発! "ボクシング界のドン"不正と忖度の実態は…

グッディ!
カテゴリ:国内

  • 日本ボクシング連盟をめぐる疑惑の数々 333人が連名で告発
  • 恒例化していた「おもてなし」 会長周辺の"忖度"の実態 
  • 助成金の流用も「会長の命令ではないことに…」

28日、日本アマチュアボクシングの関係者333人が日本オリンピック委員会(JOC)やスポーツ庁などに対し、日本ボクシング連盟の資格停止処分などを求めて、告発状を提出したことがわかった。

告発状に書かれていたのは「助成金の不正流用」「グローブ等の不透明な独占販売」「審判不正問題」など12項目。
「直撃LIVEグッディ!」では、ゲストにスポーツライターの小林信也さんをお呼びし、助成金をめぐるやりとりなどを取り上げた。

<告発状提出の経緯>
・新潟県ボクシング連盟の仁多見史隆さんによると「山根明会長が日本ボクシング連盟の会長に就任してから、強権的なやり方に指導者の間では不満があがっていた」とのこと

・今年4月15日、「日本ボクシングを再興する会」を発足

・4月24日・25日、山根会長と面会し改善を要求するも、改善なし

・5月27日、日本連盟へ質問をするも回答なし

・6月10日、山根会長の退会要求書を送付→21連盟が賛同

・6月12日~13日、日本連盟が文書を発表するも、連盟の正当性を主張する内容だった

・今月28日、告発状を提出

 

三田友梨佳アナウンサー:
ボクシングは、審判員のある意味主観で決まるスポーツという意味では、選手側が少し弱い立場にあるスポーツだと思います。その中で300人以上の関係者が勇気を出して告発するというのは、どれだけひどい状況なのか物語っているように感じますね。

大村正樹フィールドキャスター:
ボクシング大会は各地で行われます。おととしは愛媛県で大きな大会が開かれました。その時に山根会長がお見えになったそうなんですが、とにかく会長が来た時は大変…ということで、このような“おもてなしリスト”が作られたそうなんです。こちらが現物です。

「会長の機嫌損ねられない」 過剰な"おもてなし"の実態

大村:
このおもてなしリストは、愛媛県が2015年ごろに作成したものです。

三田:
愛媛県側もやりすぎじゃないかなと思いますけど、それくらい山根会長は怖い存在なんですかね。

大村:
他にも、宿泊はスイートルーム、試合観戦の時は豪華なイスを用意するなど、“過剰接待”が慣例化していたそうです。この“おもてなしリスト”は強要されたわけではないけれど、愛媛県がこうした方がいいということで、おととし作成しました。それ以降、会長が訪れる各都道府県にこれが引き継がれているそうです。

スタジオ:
え~!!

安藤優子:
会長ご本人が望んでいるというより、会長が食べて“おいしい”と言ったら“おいしいと言った”と書く…それがどんどん肥大化して、好きなものリストになったんですかね。

大村:
まさに“忖度”でしょうね。さらに、アスリート助成金を不正流用した疑惑も浮上しています。

"会長の命令にはできない" 選手に説得も…

・2015年、成松大介選手にアスリート助成金240万円が下りる

・山根会長はその助成金を「1人で使わず成松と選手Aと選手Bの3人で分けなさい」と分配するよう指示

・成松選手はおかしいと思ったが、会長に反抗することはできず、黙って3等分した

・今年5月9日、関係者が不正流用をJOCに告発

・今年5月29日にJOCの常務理事会でこの件が議題に上がる

・すると翌日の5月30日、日本ボクシング連盟の幹部2人が成松選手を呼び出し、会長の命令ではないことにしてほしいと依頼


大村:
成松選手は呼び出されましたが、それを固辞。するとその後、問題が大きくなることを懸念してか、幹部は成松選手に“160万円はあなたのところに入るべきお金だったから払う”と直接電話をしてきたそうです。一方で山根会長は、きのう付の読売新聞によると、助成金の流用を認める発言をしています。

安藤:
つまり、ボクシング連盟の幹部は、3年前に分配した助成金を突然、成松選手に戻すと言ったんですね。やはり、まずいと思っているからでしょうか。

大村:
そうだと思います。危機を感じて、幹部が隠ぺいを図ったと見られてもおかしくないやり取りですよね。

安藤:
成松選手がもらったものは成松選手のためだけに使わなければならないという決まりはあるんでしょうか?

小林氏:
支給の既定からすれば、成松選手に与えられたものですから、それを分配しろなどという指示を会長がすることはできませんね。

高橋克実:
“おもてなしリスト”を見ていると、山根会長本人が指示したわけではなく、周りが動いてるんですよね。助成金の隠ぺいとみられる動きも、実際に会長ではなく、その周りが右往左往しているように見受けられますし。

安藤:
“おもてなしリスト”なんて、その典型かもしれませんね。

 
(「直撃LIVE グッディ!」7月30日放送分より)