猛暑で特に注意!レジャー用品の不注意事故防止のため、やってはいけないこと

カテゴリ:国内

  • 製品評価技術基盤機構(NITE)がレジャー用品による事故を紹介
  • 多いのが「カートリッジガスこんろ」の不適切な使い方
  • 今年の猛暑では、スプレー缶の取り扱いにも注意が必要

学校は夏休みに入り、本格的なアウトドアシーズンが到来した。
台風に吹き込む南風が山脈を越える「フェーン現象」の影響で、31日も日本海側を中心に猛烈な暑さが続きそうなど、今年の夏の猛暑にはアウトドアを楽しむ上でも警戒が必要。

こうした中、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の製品安全センターがキャンプなどで使うレジャー用品についての過去の事故を紹介し、注意喚起を行なっている。

NITEによると、アウトドアで使用される製品による事故は毎年起きているという。
平成24年度から平成28年度の5年間にNITEに通知された製品事故情報では、事故は98件あったという。このうち、誤使用や不注意などによる製品に起因しない事故の割合は39%だった。

独立行政法人製品評価技術基盤機構HPより

そこで、少しでも楽しい夏休みが過ごせるよう、これからの時期に起こり得る、不注意による事故の具体例と防止法や、猛暑が続く今年に特に注意すべき点もあわせて紹介する。

「ガスこんろ」を覆うような大きな調理器具を使わないで

まず紹介するのが「カートリッジガスこんろ」。事故で多いパターンは、こんろ全体を覆うようにして大きな調理器具を使う事で、ガスカートリッジが破裂してしまうというのだ。こんろの上に置いた鉄板や鍋からの放射熱でガスカートリッジが加熱され、内圧が上昇して破裂してしまうことが多い。

独立行政法人製品評価技術基盤機構HPより

また、2台こんろを並べて大きな鉄板を使った場合も危険だ。この場合も放射熱でガスカートリッジが加熱されてしまう。絶対にこんろ全体を覆うような形で調理器具を使用しないでほしい。

独立行政法人製品評価技術基盤機構HPより

「折り畳みいす」は座面生地が劣化している可能性も

次は、アウトドアでは必須の「折り畳みいす」による事故だ。いすに腰をかけたところ、座面生地が破れて転倒し、腰などを負傷することがあるという。過去には使用期間が1年の折り畳みいすの座面生地が破れ、50歳代や20歳代の男性が重傷を負ったケースもあった。

原因は、日の当たる場所に折り畳みいすを日常的に放置していたために座面生地が劣化、座った際に強い力が加わったことで座面が破れたと考えられる。

NITEによると、屋外など直射日光や 風雨が当たることで、紫外線や水分、湿気などによってプラスチックや生地の強度が低下することがあるという。適切な環境での保管と使用前のチェックが大切となる。

独立行政法人製品評価技術基盤機構HPより

猛暑が続く今年はスプレー缶やライターの取り扱いに注意

その他、猛暑が続く今年に特に注意すべき点などをNITEの広報担当者に話を聞いた。

ーー不注意による事故が39%。使用者が気をつけていれば防げた事故だが、まずレジャー用品を使うときに何に注意をするべきか?

詳細は製品によって異なるのですが、統一して言えることは使用前に一度しっかりとふたつの“確認”をしてください。これができていない方が多いように感じています。

ひとつは説明書をよく読み、注意事項等をしっかりと順守することです。説明書で禁止されている使い方をされて、事故となっているようです。

そして2つ目は製品自体の確認です。劣化していたり、製品の隙間に虫などが詰まっていると不具合の原因となり、思わぬ事故となってしまいます。

ーー年代や男女別で道具の使い方に差があったりする?

今回の資料を作成するにあたり、年代や男女別の傾向があるのかを調べました。しかし、顕著な違いは見つかりませんでした。レジャー用品を扱う際はみなさんが、自分も事故を起こすかもしれないと注意して使っていただきたいです。

ーー今年は例年以上に猛暑が続いてます。ここで気をつけるべきことは?

直射日光が当たる場所や車内はすぐに高温となりますので、スプレー缶やライターの放置はやめてください。スプレー缶は破裂の恐れ、ライターはプラスチック部分が変形して液漏れする可能性があります。

また、冷却スプレーを使う機会も増えると思いますが、使用直後の火気には注意が必要です。ガスが滞留していると引火する可能性があるので、使用後はしっかりと換気をしてください。


ちょっとした注意で防げる事故がある。より詳細な内容はNITEのHPに掲載されているので、アウトドアに出かける前に、一度目を通していただきたい。

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