台風12号なぜ西寄りに?“寒冷渦”に巻き込まれ予想進路変更…被災地など要警戒へ

  • 台風12号の進路予想が少しずつ西寄りに…
  • 「寒冷渦」が台風進路に影響…一体なぜ?
  • 各地の雨・風のピーク時間帯は…

台風12号が本州上陸の恐れ

強い台風12号は本州に上陸する恐れがあり、週末は各地で大荒れとなる見込みだ。
この台風12号について、酒井千佳気象予報士が解説する。

酒井気象予報士:
現在、台風12号は小笠原諸島周辺を北東に進んでいます。
今、強い勢力なんですが、このあと強い勢力を保ったまま明日(28日)の日中には関東周辺に。
そしてそのあと西寄りに進路を変えて、東海から西日本に上陸する可能性が今のところ高くなってきている状況です。

倉田大誠キャスター:
こうして見ると、少し進路が変わったのかなと思うんですが?

進路予想が少しずつ西寄りに…

酒井気象予報士:
おととい出ていた進路図と見比べてみてほしいんですが、これがおとといの進路予想。
最新の進路予報は、進路が西寄り、そして南寄りにだんだん変わってきたのが、わかるかと思います。

今回、ちょっと異例の進路をたどっているということですが、どうしてなのか見ていきたいと思います。
台風というのは周りの状況に流されます。

「寒冷渦」が台風進路に影響

酒井気象予報士:
今回、太平洋高気圧が2つに分かれていたので、この間を台風は進んでいくということになるんですが、ここでポイントとなるのが、寒冷渦なんですね。

寒冷渦が日本の上空にありました。
この寒冷渦というのは反時計回りに渦を巻いているんです。
ですから、台風が北上してくるとこの寒冷渦に巻き込まれるようにして動いてしまう。
投げ込まれるような形になるということです。

その寒冷渦とは何か、というと…。
日本の上空には、西から東へと偏西風が流れていて、この偏西風に寒気が乗っているような状況になるんです。
この偏西風は蛇行しているんですが、蛇行が大きいところがあります。
大きいと、この流れから寒気が切り離されてしまうんです。

この残ったものが寒冷渦ということになるんですが、流れから切り離されているので、動きがゆっくりになります。

停滞したり動く方向もさまざまなんです。
ということで、動きがなかなか読みづらいのが寒冷渦ということなんです。
ですから今回、この寒冷渦が日本付近にあったということになりますから、寒冷渦の動きが少し変わってしまうだけで、台風の動きが、大きく変わってしまうということになっているんです。

雨・風のピーク時間帯は…

では、いつ警戒したらいいのか、大雨と暴風のピークの時間帯を見ていきましょう。
土曜日に警戒が必要なのは関東・甲信、東海地方になります。
土曜日の午前中から警戒が必要で、夜にかけてピークになりそうです。特に午後がピークです。

そして、近畿は、土曜日の夜遅くから。

中国・四国地方は日曜日に日付が変わってからです。日曜日が雨と風のピークになりそうです。
被災地などでもまた被害が出てしまうような恐れもありますし、なるべく早め早めの避難が重要です。

雨風のピークの時間帯にはできるだけ、安全な場所にいられるようにできるだけ早めの行動をとって、対策もとるようにしてください。


(プライムニュース イブニング7月27日放送より)

プライムニュース イブニングの他の記事