部員5人だった三重・白山高校が下剋上!10年連続の初戦敗退チームが甲子園出場を決めたワケ

  • 2007年から10年連続で続いた初戦敗退
  • 「最初はグラウンドに草が生えていた」
  • 2013年に就任した監督が挑んだチームの改革

25日に行われた夏の高校野球・三重県大会の決勝で、白山高校が初優勝を飾り、甲子園出場を決めた。

ノーシードの県立高校である白山高校は創部59年目にして春夏通じて初めて夢の舞台へと切符をつかんだ。

なかには、首を傾げ「まだ信じられない」という表情の選手もいた。

当時の部員はたったの5人…

毎年、初戦敗退していたチームがなぜ甲子園出場を果たせたのか。

津市の中心から車で約1時間、白山高校があるのは山間ののどかな町。

町の至る所には、甲子園初優勝を祝う手書きのボードや号外が張り出されていた。

キャプテンの辻宏樹選手は「優勝が決まったあとの夜からずっとLINEやツイッターの通知が本当にすごくて止まなくて、本当に優勝したんだなとやっと実感しました」と話す。

1960年に創部し、1979年には県大会でベスト8に進出したが、2007年からは10年連続で初戦敗退が続く。

そんな中、巨人の上原投手と大学時代にチームメイトだったこともある東拓司監督が2013年に就任した。

当時の部員はたったの5人。

東監督は「最初はグラウンドに草が生えていた」と当時を振り返るも、草むしりをして、東監督がチームの改革に挑んだ。

「グラウンドが広いため、練習はきっちり積めるようになったということが一番大きいと思います」と東監督がいうように、練習場は甲子園球場より広いことに目をつけて、甲子園と同じ距離にポールとフェンスを設置。そこに向けて打撃練習を徹底した。

さらに、東監督自らがマイクロバスを運転し、年間約160試合もの練習試合を実施。

その結果、2014年には25勝109敗だった成績が、2017年は78勝68敗と勝ち越し。

2017年の夏、白山高校は2勝し、連続初戦敗退がストップした。優勝候補の菰野高校にも善戦した。

これがきっかけとなり、地域をあげて白山高校の躍進が始まったという。

東監督は「球場で『白山』とプリントされたTシャツを着ている人が、『以前に比べて自信を持っている』と他の学校の先生から言われた」という。

すると、これまでは勝てないことから学校の名前が入ったグッズを恥ずかしがっていた選手たちも変化し、東監督は「昔は"白山"という名前を裏に向けて電車に乗ったりとかがあったんですけど、自信を持って歩けるようになったというのがうれしい」と話す。

強豪校を倒して夢の舞台「甲子園」へ

そして迎えた今年の県大会。

3回戦で去年敗れた菰野高校と激突するも、最終回に1点をもぎとってリベンジを果たした。

準々決勝では終盤に追い上げられるものの、1点差で逃げ切り、続く準決勝では、甲子園出場13回を誇る海星高校を1点差で破った。

決勝戦では、序盤から集中打で得点を重ねて松阪商業を突き放し、夢の舞台への切符を手に入れた。

ノーシードの県立校ながら強豪校を次々を撃破し、奇跡の甲子園出場を決めたチームが学校に凱旋すると、快進撃を後押しした地元の人たちが盛大に小旗を振って迎えた。

甲子園に向けて練習に励む白山高校の選手たち。甲子園ではどんな下剋上を見せてくれるのか期待したい。

(「めざましテレビ」7月27日放送分より)

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