「アイドルシーンは頭打ちなんかじゃない」TIF2018が目指す世界

カテゴリ:暮らし

  • TIFに来れば今のアイドルシーンが全てわかる
  • メディア全部使ってアイドルを押し出してアイドルシーンを盛り上げる
  • TIF2018でアイドルシーンにしたいこととは?

世界最大のアイドルフェスティバル『TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)』。
昨年は8万人を超えるファンが来場し、音楽フェスの動員数ランキングトップ10にも入るほどの動員数となったイベントだ。
今年も、8月3日(金)から5日(日)までの3日間に渡って開催されることが発表されている。

2010年に行われた初回のTIFから、男装ユニット『風男塾』のメンバーとして、そして“浦TIF”などのイベントで卒業後もTIFに参加を続ける、芸能界きってのアイドル好きの浦えりかさんが、今年のTIF、そして海外のアイドル事情などについて、総合プロデューサーの菊竹龍氏に直撃。

アイドルだからこそ知るTIFの裏側と、運営側だからこそ知るTIF2018が目指すモノが明かされた。

「TIFにくれば今のアイドルシーン全てがわかる」

浦:
TIFがもう9年目になりましたね。
TIFって、菊竹さんのポジションの人(総合プロデューサー)がこれまでに度々変わってきて、多分メインのコンセプトとしては「アイドル最大級」というのがあると思うんですけど、今菊竹さんが考えるTIFのコンセプトが、どんなものなのか気になっていて。アイドルオタクとして(笑)。

菊竹:
僕が考えるTIFのコンセプトはシンプルに「世界最大のアイドルフェスである」ということです。そうあり続けるためには「どういう展開をするのか」「どうやってアイドルを応援していくのか」ということを考えながらフェスを創っていきます。
「アイドルを応援したいんです」っていう人多いですけど、十人くらいのイベントを主催して、「アイドル応援してます」って言われても、「それって本当に応援になっているのかな」って思ってしまいます。
今取材を受けているFNN.jpもそうですし、地上波の露出やCS・BSの露出を作ったり、FODの露出を作ったり、フジテレビとしてやれることを最大限生かして拡大展開をしていく、それがアイドルを応援していくことに繋がるのかなと思うので、僕の根本はそこですね。

浦:
動員数もどんどん伸びる中で、成功していくために心がけた事とかってありますか?

菊竹:
「偏らない」というのを、軸にもつことですかね。
日本全国の若手グループだけではなく、一方で紅白に出ているようなメジャーグループだけでもなく、今のアイドルシーンを偏らずに全て網羅できるようなコンセプトにしていることが、功を奏しているんじゃないかと思っています。マイナーアイドルばかりを集めるっていうのもコンセプトだし、メジャーアイドルだけ集めるっていうのもコンセプトだけど、TIFは全方位を心がけているつもりです。

浦:
TIFに来れば今のアイドルシーンが全部わかるみたいな。

菊竹:
それが今TIFがうまくいってる理由かもしれませんね。

差別化より目指すもの

浦:
やっぱりTIFは私も1年目から出ているんで、アイドルフェスって言ったらTIFなんですけど、今は夏の3大アイドルフェスがありますね。TIFの他に『アイドル横丁夏祭り』と『@JAM EXPO』がありますが、アイドルがメインだと似たようなイベントになりがちな中で、差別化を考えているんですか?

菊竹:
僕は逆に差別化をしていないと思っています。
横丁さんとはグラビア横丁をTIFの中でやってもらったり、@JAMさんともトークステージを開催したり、アイドル甲子園さんとのステージを作ったり、なんならテレビ朝日さんがやっている六本木アイドルフェスティバルとも仲良く情報交換しています。

浦:
枠を超えてやっているんですね。確かに皆さんトップ同士仲がいいですもんね。

菊竹:
仲良いですね。狭い業界だから気にせずいろんな情報交換していますし、競合排除意識を持っていてもしょうがないんです。
7月に横丁があって、8月にTIFがありますが、横丁がこけたらTIFにとっても絶対にマイナスなんです。今年は横丁の日に台風予報が出ていましたが、もし無くなっていたらアイドルシーンが盛り上がらくなってしまうんですよね。テレビの視聴率の取り合いとは少し違っていて、アイドル業界は基本的にファンは一緒ですから。みんなで一緒にファンが減らないようにしないといけないんで。

浦:
差別化というよりは、みんなでまとまってやっていく。一緒に上がっていこうという気持ちが強いんですね。

菊竹:
そうですね。どこかがこけたら、きっと業界全体が転んでいっちゃうから、一緒に頑張ろうぜっていう感じでやっていますね。

浦:
アイドル側から感じるのは、アイドル横丁って結構小さめの空間でやるじゃないですか。TIFは一個一個のステージが離れていて、@JAMも室内ですし、イベントを開く会場にしても、いろいろあって面白いなって思いますね。差別化を測ったわけじゃなくて、図らずともそうなったのかなって。

菊竹:
そうですね、立地はその立地自体で演出になりますもんね。

TIFをタイでやった理由

浦:
今年のTIF2018で、特別な取り組みとかってあるんですか?

菊竹:
4月にタイでTIFをやったんです。タイにした理由は、僕が好きだからっていうのもあったんですけど(笑)。毎年TIFに海外から結構な数のお客さんも来てくださるので、アンケートを取ってみたら、国別の来訪者の1位がタイだったんです。2位が台湾で、3位中国。

浦:
やっぱり台湾はトップ3にいるんですね、台湾の人って凄くアイドルが好きなイメージがあって。タイのTIFはどうでしたか?

菊竹:
お客さんが1万人以上来てくれて、しかもほとんどタイ人だったんですよね。参加したアイドルの人たちも喜んでくれて。

浦:
新しいファンの方がついてくださるのって本当に嬉しいですよね。

菊竹:
収益面は…置いておいて(笑)、そういう面では大成功かもしれません。

浦:
海外でイベントをやるとなると、ちゃんとビザも取っておかないと色々揉める可能性がありますよね。ビザが原因で無くなったイベントもありましたし。マレーシアの旧政権では就労ビザ無しでも大丈夫という話だったのに、新政権になったらダメみたいな。

菊竹:
マレーシアは厳しいので有名ですよね。実際にビザを取るのは本当に大変ですよ。国によって、しかも時期によって必要なものが変わってきて、最終学歴が必要とかもあって…。

浦:
アイドル全員に聞くのって凄く大変ですよね。

菊竹:
高校に在学中の子もいるから、最終学歴って言っても「中卒でいいのかな…」みたいな。それと書類を先生に書いてもらいに、その学校まで行かないといけなくて。しかも学校の先生側としても、そんなの書いたことがないんですよね、「フォーマットがありません」って言われちゃったり。

浦:
今年は、サマソニとコラボもするんですよね?

菊竹:
ちょうどTIFの2週間後にサマソニが開催されるんですけど、タイと同じように僕がサマソニが好きだったので(笑)。
それと、最近のロックフェスは「ロック」の定義の捉え方が多様になってきている中で、サマソニはやっぱり一番ブレていなくてかっこいいなと思っています。

浦:
どんなコラボをするんでしたっけ?

菊竹:
TIFとサマソニでお互いステージを交換しましょうと。TIFではガールズバンドの人たちを1日1組ずつ呼んでいます。大森靖子さんとかにTIFのサマソニステージに出てもらって、そういうジャンルもTIFに入れていきたいなと思っていて。

浦:
そういう人のファンたちがアイドルのライブを見て、「あっ、アイドルもいいじゃん」って思ってくれる可能性もありますしね。

菊竹:
他にも「この指と~まれ!season2 in TIF2018」という番組の公開収録があります。それも他のフェスと違うことかもしれないですね。きちっとフジテレビのメディア全部使ってアイドルを押し出したいなって。
事務所やレーベル同士が組んで、主催フェスをやろうと思えばいくらでもできるこの状況で、じゃあTIFが何ができるのかを考えると、メディアを持ってるんだから、メディアを使っていこうって。

浦:
そうやって地上波に出るチャンスがあるっていうのは凄くいいと思います。指原さんみたいにトップでバラエティでやっている凄い人と絡めますし。
他にも、私夢があるなって思ったのが、「TIFメインステージ争奪LIVE」があるじゃないですか。一昨年はまねきケチャさんがとりましたけど、それまで大部屋だったのに、3日目に個室に移った時に凄く夢を感じたんです。「ホットステージ取ると大部屋から個室に上がれるんだ」って。

菊竹:
出てくれてるアイドルさんのおかげでいい企画になっていて、一昨年がまねきケチャ、去年は26時のマスカレイドで、優勝したグループがよりビッグになって翌年のTIFに帰って来てくれているのが嬉しいですね。

TIF2018でシーンに気を吐きたい

浦:
他にもクックパッドで料理がうまいアイドルを決める大会を催したり、TIF2018は色々な試みをしていますが、今年はどんなイベントになってほしいですか?

菊竹:
言うのは簡単ですけど、「アイドルシーン頭打ちだ」とか「戦国時代終わりだ」とか「踊り場だ」とか、色々言われていますけど、「いやいやこんな盛り上がってるじゃん」って、アイドルシーンに気を吐けるようなフェスにしたいです。

浦:
TIFは、アイドルファン以外にもアピールできる場所ですもんね。

菊竹:
無料ステージもあるので、お台場の夏の社屋イベント「ワンガン夏祭り!THE ODAIBA 2018」に来ている人たちにも見てもらいたいですし、お台場にあるガンダムのファンにも、色々な人に見に来てほしいです。
TIFは僕の中でアイドルイベントというよりもフェスでありたいので、暑けりゃ暑いなりに、雨が降ったら降ったなりに、そういう事も一緒に楽しんで欲しいなと思います。タイムテーブルを自分で作ると思うんですけど、そんなの上手くいかなくてもいいと思っていて。そういうのも含めてフェスなので、予定調和じゃ無いところも面白いと思うので、楽しんで欲しいです。

浦:
電車で気軽に来られる初心者向けのフェスですもんね。辛くなったらすぐ避難できる場所がありますし。

菊竹:
恵比寿から15分の都市型フェスです(笑)。

浦:
都市型だけどフェスの楽しさや雰囲気を味わえますよね。
でも今年の暑さだと、メインステージが室内で本当に良かったです。

菊竹:
実はメインステージがZepp DiverCityで2000人しか入れないので、物販エリアにライブビューイングを出すことになりました。

浦:
ええ!いいですね!去年物販が入場時間などのこともあって大変だったじゃないですか。

菊竹:
それもありますし、物販って行列で長い間待つことになってしまうので、そこでメインステージの画と音を感じられたらいいなって思って。


いよいよ始まる世界最大のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2018」。
新しい取り組みが次々と行われる中、今年はどんな盛り上がりを見せるのか。
都心からすぐの場所で行われる都市型フェスに足を運んでみてはいかがだろうか。

http://www.idolfes.com/2018/