成功するのは10社に1社。日本版シリコンバレー『五反田バレー』の発展に必要な環境整備

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  • ベンチャー企業6社が品川区の支援を得て『五反田バレー』を設立
  • 五反田駅周辺は、賃料が安く、交通の便や住環境も良く、多くのスタートアップ企業が集中
  • 「スタートアップ・エコシステム」など後押しする環境整備が必要

ベンチャー企業6社が『五反田バレー』設立

会社を興すなら、東京・品川区五反田で。
株式会社マツリカの黒佐英司代表取締役は、マツリカを含むベンチャー企業6社で一般社団法人『五反田バレー』を設立すると発表した。

アップルやグーグルの本社など、多くのIT企業が集結する一大拠点として有名な、アメリカのシリコンバレーになぞらえ、五反田周辺をベンチャーやスタートアップ企業の一大拠点とすべく、品川区も支援を決め、協定が結ばれた。

浜野 健品川区長は、「いわゆるシリコンバレーのようなIT集積地として、これから打って出ようということで、素晴らしいことだと思っている」と話す。

比較的賃料が安いなどの理由から、多くのスタートアップ企業が集中するという五反田駅周辺。

五反田駅周辺にオフィスを構えるスタートアップ企業

交通の便も住環境も良い

五反田にオフィスがある、クラウド会計ソフトなどを開発するfreee株式会社では、音楽を聴きながら本を読んだり、仕事をしたりと、まるでカフェのようなワーキングスペースが広がる。

freee株式会社

五反田で働くことについて、freee社員は、「すごく働きやすいです。交通の便が良く、品川にもすぐですし、新宿や東京駅にも移動しやすい。出張も空港や新幹線が近いので、すごく便利です」と話す。

五反田は、山手線や新幹線へアクセスが便利なうえ、羽田空港へ向かうのにも便利。

さらにfreee社員は、「住環境というか、安くておいしい食べ物屋さんが多いので、若い社員が多いうちのような会社だと、とてもありがたい」と話す。

夜の繁華街というイメージが強い五反田だが、これからは、技術大国日本の未来を担うIoT企業の一大拠点としてシリコンバレーの追随を狙う。

“五反田バレー”成長に『スタートアップ・エコシステム』

経営コンサルタントの森田章氏は、「“五反田バレー”の成長には、新しいビジネスが生まれて、それを後押しする環境整備が大事になる。『スタートアップ・エコシステム』というものがあり、アメリカのシリコンバレーで言えば、大学がアイディアや技術を生み出して、リスクをとってスタートアップが起業する。そこに投資家が資金を提供して、法律や会計の専門家も支援して、最後は上場あるいは大企業が買い取るとなると、創業者は大きな利益を得られる。こういった仕組みが出来ることが重要だと思う」と話す。

一方で、「起業の成功率は低く、資金調達が仮に出来たとしても10社のうち6社は倒産。3社はあまり利益が出ず、上場や大企業に買われて利益が出るのは1社だと言われている。しかし仮に失敗してもスタートアップ・エコシステムがあれば再チャレンジができる」と指摘する。

(「プライムニュース α」7月25日放送分)

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