レタスにきゅうり…“異常な暑さ”で野菜の価格が高騰!しばらく続く可能性も

  • きゅうりやトマトなど夏野菜の価格が軒並みUP
  • レタスは猛暑による高温・干ばつで『縁腐れ症』という現象が発生
  • 「ここまでの猛暑や雨が降らないことは予想をはるかに超えている」

全国211の地点で24日も35℃を超える猛暑日を観測した日本列島。

総務省消防庁によると、22日までの一週間で熱中症による救急搬送者数は、全国で2万2647人となり、2008年に統計を取り始めてから過去最多となった。

この連日の猛暑で、野菜の価格も高騰している。

夏野菜に打撃!レタスは3週間で3倍にも

農林水産省によると、きゅうりの卸売価格は21日の時点で、1kgあたり393円で、平年に比べて約6割アップと大幅に上昇。

キャベツやほうれんそう、トマトやピーマンなどの夏野菜も軒並み価格が上がっている。


レタスの価格は、1kgあたり168円で平年に比べて約0.5割と、わずかしか上昇していないようだが、都内にある青果店「レ・アル かきぬま」では、24日の時点でレタス1玉が170円だったが、3週間前には約60円だったようだ。

猛暑の影響で仕入れ値が約3週間で3倍に高騰しているという。


柿沼道之助社長は「北海道や青森から野菜が来ると、来るまでに品物が腐っちゃうんです。ロスが多いため自然と値段に反映されてしまう」と話した。

この青果店では、暑くなるほど傷みやすい葉物野菜を守るために、保冷剤を配置するなど、猛暑ゆえの対策にも手間がかかっているという。

「レタスが育つ環境には厳しい」

また、野菜の産地では、さらに深刻な影響が出ていた。


長野県上田市にある収穫前のレタスは暑さによって葉が茶色くなってしまうという、レタスなどの葉物野菜にみられる『縁腐れ症』という現象が起きていた。


原因は猛暑による高温・干ばつで、土や空気中の水分が不足してレタスの葉先まで水分が行き渡らず、葉が茶色く変色してしまい、商品価値が大きく下がってしまうという。

株式会社まつの運営本部・佐藤文章部長は「レタスが育つ環境には厳しい」とし、中曽根農場・流石健一さんも「全然収穫ができません。だんだん影響がでてくるんじゃないかと思われます」とこぼした。

農家の方によると、雨が例年より少ないことも重なり、レタスが球にならず、葉が広がってしまうという現象も起きているといい、収穫が遅れてしまっているともいう。

長野県内の別の農家でも同様の被害が起き、厳しい状況がネット上に公開されている。

その農家によると「葉っぱの日焼け、葉先の枯れ、病気による傷みなど、畑でのロスが多く発生している状況です。大変残念なことに予定数量の20%ほどの収穫量となっております」といった声が上がっていた。

小松菜に桃、これから種をまく野菜にも影響

群馬県昭和村にある農家では、収穫真っ盛りの小松菜に被害が出ていた。


有限会社中澤農園・代表取締役の中澤睦一さんは、「普段はちゃんとピンと立ってる状態なんですけども、もう葉っぱ自体が丸まっているんです」と話した。

日照りで葉が倒れたりすると、商品価値が下がってしまうという。

それは、旬を迎えた果物も例外ではなかった。

山梨県の農園で育てられている『浅間白桃』という高級品種の桃は、「大玉」で1つ770円なのに対して、一回りほど小さい「小玉」は480円だが、暑さに加えて雨も少なかったため、「大玉」に育つ桃が例年より少なく、例年に比べて販売収入が10%ほど下がってしまうという。


しばらく続くとみられる記録的な猛暑は、さらに家計を直撃しかねない深刻な事態も起きていた。

タキイ種苗(株)研究農場・千葉潤一チーフは「これからまく種はあまりに温度が高いと発芽に問題が出てきます。特に、レタスは高温で発芽が抑制される、発芽しなくなるという障害が多い。今年、ここまで極端に暑かったり雨が降らなかったりというのは予想をはるかに超えていると思います」と指摘。

種を植えたとしても芽が出ないまま、栽培シーズンが終わることもあり得るといい、品薄による高値が今後も続く恐れがあるという。


(「めざましテレビ」7月25日放送分より)

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