九州電力「エアコン使って下さい」 熱中症予防で高齢者の電気代割引き

カテゴリ:国内

  • 九州電力が75歳以上の高齢者がいる家庭の8・9月の電気代を10%割引
  • 今年の夏に熱中症が報道されてから立案
  • 「高齢者にエアコンを使ってほしい」

23日、埼玉・熊谷市で、41.1度を観測し、国内の最高気温を5年ぶりに更新、気象庁の竹川元章予報官が「命の危険のある温度、1つの災害であるという認識はある」と語った全国的な猛暑は、今後2週間程続くとみられている。
各地では屋外やエアコンがついていない屋内にいた人などの死亡が相次ぎ、病院に搬送される人も多数出ているが、そんな中、意外な企業が熱中症予防に名乗りを上げた。

九州電力は「今年の暑い夏を乗り切ろう!お年寄り応援プラン(熱中症予防プラン)」という新たな料金制度の受付を23日に開始した。

これは、今年の8・9月に限り、75歳以上のお年寄りがいて、家庭向けの「スマートファミリープラン」に加入している世帯の電気代を10%割り引くというもの。
(従来からある家庭向け料金プラン(従量電灯B)でも電話で簡単に切り替えられる。)

発表から1日たった24日の午後に九州電力の公式サイトを確認してみると、熱中症予防プランの申し込みで電話が混みあいつながりにくくなっているという注意が表示された。
人気が集中しているようだが、熱中症予防のために電気料金を割り引くサービスは他で聞いたことがない。
どうして思いついたのか?いつから計画していたのか?担当者に聞いてみた。

割引きを思いついたのは今月

――プランの計画はいつからあった?

ニュースなどで熱中症が取り上げられるようになってからです。


――昨年とか一昨年とか、そういう話か?

いいえ、すぐ最近。
夏に入ってから、今月ぐらいのことです。


夏になり、熱中症が報道され始めてから予防プランを作ったというスピード感には驚かされるが、話を聞いた担当者も、熱中症予防で電気料金を割り引くサービスは他に聞いたことがないという。

高齢者にエアコンを使ってほしい

――熱中症予防で割り引くサービスをなぜ思いついたのか?

エアコンを使わない高齢者がいるということを聞いたので、電気料金を下げることでエアコンや扇風機などを使って熱中症予防対策ができればいいという思いを持ちました。


――75歳の人がいるか、どうやって確認するのか?

電話口でお住いになっている高齢者の生年月日を聞くぐらいです。
身分証などの確認はしないですね。

――このプランを契約できる範囲は?

九州全体です。

――来年も割引プランを実施する予定はある?

今のところは決まっていません。


割引プランは受け付けた翌日から適用されるので、今月中に申し込めば8・9月が割り引かれる。
電話は今も混み合っているようだが、月末まで申し込めば十分間に合う。

気象庁が「命の危険のある温度」というくらいの暑さが続く“異常な夏”、高齢者は体温調節機能が弱いと言われているだけに、こうしたサービスを九州電力だけでなく、ほかの電力会社でも始めないか期待したい。

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