熱帯夜を超える“スーパー熱帯夜”続く…危険な「夜間熱中症」対策を専門家と徹底解説!

カテゴリ:国内

  • 夜の最低気温25℃超で「熱帯夜」… 今年は27℃超の「スーパー熱帯夜」!
  • 気付かれにくく悪化しやすい「夜間熱中症」防ぐには…
  • ポイントは「室温」と「壁」?専門家が解説

今年は「特殊な夏」! 熱中症リスクを考える

夜間でも25℃を下回らない熱帯夜…今の日本各地はそれを超える“スーパー熱帯夜”となっている。
20日のグッディ!では、命の危険を伴う「夜間熱中症」への対策を専門家と共に解説した。

立本信吾フィールドキャスター:
こちらのグラフ、東京の7月の最低気温なんですが…

立本:
下の青い線が例年の気温です。これが20℃~24℃くらいで推移しています。

安藤優子:
へぇー!(例年は)そんなに涼しかったの?

立本:
それが今は、ピンクの線の部分、こんなに高いところで推移しています。ガクンとなっている部分は豪雨があったところですね。それ以外を見てみると、25℃あたりを推移して、ドンドン上がってきのうの夜からきょうの朝にかけては、今年初の27℃以上を記録しました。夜の最低気温が25℃以上を超えると熱帯夜と呼ばれますが、最近では27℃を超えるいわゆる“スーパー熱帯夜”。今年は夜も異常な酷暑になっているということなんです。

安藤:
27℃まで下がらない夜を迎えているということは、それだけ、熱中症の危険性が高まっているという風に考えていいんですか?

三宅康史氏(帝京大学医学部付属病院高度救命救急センター センター長):
もちろんです。最低気温・最高気温すべてが高い。今年はかなり特殊な夏になりつつあると思います。

立本:
都内の熱中症での死亡者数は…

立本:
先月からきのうまで19人が死亡しており、午後5時から午前5時の夜間に死亡した人が19人中10人。そして、65歳以上の高齢者は、この10人のうち9人なんです。三宅センター長によると、“高齢者の熱中症は緩やかに進行する。初期症状は食欲不振、体調不良など、夏バテと混同され認識が遅れることもあるから注意してください”ということです。

安藤:
三宅先生、これは気が付かないということですか?

三宅氏:
気が付く人が周りにいないというのもありますし、僕ら自身でも、自分で気が付くっていうのは、かなり難しいんです。高齢者の場合、どうしても一人暮らしや老人同士の夫婦生活ということになりますと、気が付いてくれる人がいない、毎日見てると気が付かないってこともありえます。

安藤:
小さい不調は気付きにくいけれども、寝ている間に症状が進行していくということですか?

三宅氏:
夜は、気温は下がるのですが、周りに人がいない状態ですので、悪化してしまうということです。

立本:
グッディ!の取材に応じてくれた冨田さん(95)がさまざま熱中症対策をされていたんですが、実際にそれが正しいのか? 先生と共に見ていきましょう。一人暮らしで、間取りは2DK、住んで49年ということなんですけれど、エアコンの設定が27℃設定でした。これはいいのか悪いのか?

熱中症防ぐため…ポイントは「室温」と「壁」

三宅氏:
重要なのは、やはり“設定温度”ではなく“室温”だということです。本人がいる場所の温度が何℃かっていうことが大事です。

立本:
実際に室温を計ってみたところ…32℃。室温は環境に大きく左右されますので、温度計で計ることがオススメなんですね。

三宅氏:
自分が一番寝やすい、過ごしやすい温度がいいのですが、高齢者の方だと温度に対する感覚が鈍いので、直接温度計を見てもらいたいです。32℃は異常に高いですよね。高齢者の方でも、30℃以下で過ごさないと。90代の高齢者の方が、こんなに長くこの環境にいるというのは体調を崩す原因になります。

八嶋智人:
一回でもいいからぐっと冷やす時間があってもいい?

三宅氏:
そうですね。一度冷やさないと、続いていくので。
 
立本:
そんな冨田さんですが、寝室では頭を壁側にして寝ていらっしゃいました。実は、これが良くないかもしれないんです。

立本:
壁の温度は朝までずっと高いということなんです。きのうの夜は最低気温が27℃でしたが、壁の温度は30.7℃。つまり気温よりも、壁の温度のほうが実は高い。

安藤:
そうなんですね。

立本:
先生によると、体の近くに壁があると、その壁の温度に体調が影響される。ですから、頭を壁じゃない方に向けて寝るのが正しいということなんです。

安藤:
壁っていうのは熱くなるもんだって思っていればいいんですか?

三宅氏:
西側、南側の壁は、昼間の日光で暖まっている、それを夜ゆっくり放出するので、冨田さんの場合はそこが熱かったということになります。

安藤:
なるほど。場所によって、温度が全然違うという話は、ぜひとも参考にしていただきたいと思います。

三宅:
あと、人によって感じる温度は違うので、暑いと言う方に合わせて(室温を)冷やして、寒がりの方は、布団を一枚かぶってもらうっていうのが一番安全ですね。あとエアコンは乾燥しますので、水分補給は忘れずに。


 (「直撃LIVE グッディ!」7月20日放送分より)

 

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