クーラーで涼むだけでは危険!? 熱中症対策のカギとなる「深部体温」ってなに?

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  • 各地で続く酷暑…臓器の温度「深部体温」に注意
  • 深部体温上昇で“全身けいれん” などの症状…死に至る場合も
  • 深部体温下げるためにはどこを冷やすのが効果的?

連日、気温が体温を超えるような酷暑が、日本列島を襲っている。

暑いところで過ごした後は、クーラーの効いた室内で涼む方も多いだろう。
しかし、表面の温度が冷えて涼しく感じても、深部体温は高温のままである可能性がある。
みなさんは、「深部体温」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

「直撃LIVEグッディ!」では、熱中症対策のカギとなる深部体温についてスタジオで解説した。

気温が高すぎると、体内に熱がこもる

立本信吾フィールドキャスター:
「深部体温」とはみなさん、聞きなじみのない言葉だと思いますが、これは臓器の温度のことを意味します。
臓器の温度は、皮膚温度よりも普段から1度ほど高い状態にあるんだそうです。

立本:
普段は運動したり気温の影響で体温が上昇しても、かいた汗が蒸発することで表面の温度を下げ、熱を放出することで深部体温も併せて低下していきます。
しかし、今は気温が体温よりも高い状態にあるところが多いですよね。そうすると、外の熱が体内に入ってきてしまうんです。
汗の蒸発が不十分な状態になり、熱が体内にこもることによって深部体温が下がらない状態が続いてしまいます。
深部体温が高いと、こんな危険な症状が出てしまうことがあります。

2度上昇するごとに悪化…死に至る場合も

深部体温が…

・40度で全身けいれん
・42度で多臓器不全
・44度で脳障害の可能性が ⇒ 死に至る場合も

 
木川英氏(川越救急クリニック副院長):
熱中症のような、嘔吐や頭痛などの症状が出てきた時は、深部体温も上がっている可能性があります。

八嶋智人:
熱中症かも…と思った時は、涼むだけではなく、深部体温も下げた方がいいということですね。

京都が今どれほど暑くなっているのか、19日のグッディ!の放送冒頭で、広瀬修一フィールドキャスターが実際に現地へ行き、中継した。
スタジオでは、そんな広瀬キャスターへの心配の声が続出した。

田村勇人弁護士:
先ほど広瀬さんが京都から中継していましたが、体感温度45℃とおっしゃっていましたよね。広瀬さんもあそこにずっといたら、熱が体内にこもってしまうんでしょうか?

木川氏:
はい、その可能性もありますね。

八嶋:
じゃあ、はやく広瀬さんに深部体温を下げる方法を教えないと!

立本:
今回は、深部体温を効率よく下げるにはどうしたらいいのか?クイズにしました。

八嶋:
えっ、普通に教えてくれないの!?

スタジオ:
笑)

広瀬キャスターのことが心配だが、番組の進行上、スタジオのみなさんにはクイズに答えていただいた。

【深部体温を下げるのに効果的なのは?】

A.首を氷などで冷やす
B.手のひらを水で冷やす
C.脇の下を氷で冷やす

 
軍地彩弓(編集者):
私はCだと思います。血管を冷やさないと、体内の温度は下がらないのかなと思って。
脇は血管が通っていて、体温もすぐ下がりますよね。

 安藤優子:
私も脇を冷やすかな~

八嶋:
僕は、舞台で体を急いで温める時に、手首や足首、とにかく“首”ってついている所を温めたらいいって教わって。
逆に体を冷やすのも、Aの首がいいのかなって思いますね!

立本:
正解は…実はBなんです!そのメカニズムを解説します。

ポイントは「脳から遠い部分を冷やす」

【深部体温を下げる方法】

・手のひら、足裏、頬を冷やすのが効果大
・氷水ではなく、10~15℃の水に5~10分ほど浸す
・首や脇の下など、大きな血管の近くを氷で冷やすのも、体温を下げるのには効果的
・深部体温を効率的に下げるには、脳から遠い部分を冷やす!


木川氏:
脇の下などの大きな血管を直接冷やすと、冷える速度はたしかに速いです。
しかし、急速に冷えることによって脳が「体温が下がりすぎた!」と感知してしまって、それ以上体温を下げないようにする機能が働いてしまうんです。
それに比べて、手や足などの末端は冷えるまでに時間がかかるので、ゆっくりですがきちんと下がってくれます。

田村:
深部体温を下げるには循環器系の血管を冷ます、さらに脳が勘違いしないように、ゆっくり冷やすということですね。

木川氏:
おっしゃる通りです。
氷水より10℃程度の水がいいのは、急激に冷やしすぎないほうがいいということと、水が冷たすぎるとたとえ手のひらでも、体がびっくりしてしまうので。

安藤:
ちょっと冷たいなと思うくらいの水で十分なんですね。勉強になります!

ヨネスケ:
ぼくは学生時代、授業中はバケツに水を入れて、そこに足を入れてたんですけど(笑)それは正解だったんですね!

木川氏:
ただ、重度の熱中症になった場合はそうは言っていられないので、まずは急激に下げてください。
だいたい38度まで下げると、後遺症が少なくなると言われています。


スタジオのみなさんが心配していた広瀬キャスターに、実際に手のひらを冷やしてもらった。
効果を感じることはできるのか?

広瀬:
スタジオの話を聞いて、水を用意しました。
先ほどまで肌がほてっていたんですけど、今は腕のあたりまでひんやりしてきました。こんなに効果があるんですね。
今も外にいるんですけど、なんとなく涼しく感じるほどです、だいぶ違います!

木川氏:
今の広瀬さんはご自身の体温が高いので、なおさら効果を実感できるのかもしれませんね。

安藤:
きょうはとても勉強になりました。
脳が「体温が下がりすぎた!」と感知しないように、ゆっくり冷やすのがコツですね。



(「直撃LIVE グッディ!」7月19日放送分より)

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