【土用の丑】ウナギ高騰で“たれ”だけ!? 掟破りな「たれめし弁当」を食べてみた

カテゴリ:暮らし

  • ご飯にウナギのたれをかけただけの「土用のたれめし」が話題 
  • 生協で198円で販売!お財布にも優しい
  • うな重の代用品になるのか、食べてみた 

ウナギの代用品もある一方、代用しないという挑戦

本日7月20日は土用の丑の日。
毎日うだるように暑いし、熱中症やら夏バテやら大変な中、せっかくの土用の日くらいは、スタミナをつけるために、ガツンと豪勢にウナギでも…

しっかし高い!暑さも例年以上だが、ウナギも高い!

ウナギの卸値は、去年5月に1kgあたり4073円だったが、今年5月には5378円となり、1年間で約1300円もアップするまさに“うなぎ上り”の価格。今年は8月1日とあわせて2回あることを考えるとお財布には厳しい。

こうした悩みを抱える方のために、我々編集部では以前、魚のすり身で“うなぎの蒲焼”を再現した「ほぼうなぎ」を紹介したが、新たな救世主が登場した。

Twitter上で、ものすごい勢いで拡散し始めたのがこちら。


生協のこの思い切った「土用のたれめし」!そうだよ鰻が美味いんじゃないんだよタレがうめーんだよ!と言う声に応えた弁当で日本人の多くが求めていたものだと思う(ゴムみたいな鰻が付くくらいなら要らねーやと言うね
(研究者「」さんのツイートより)

生協が販売しているという、ご飯にウナギの“たれ”だけがかかっているという「土用のたれめし」。価格もお財布に優しい198円
17日のお昼時に投稿されたこのツイートに、20日現在、35000を超える「いいね!」がついており、ウナギのたれの愛好家たちのハートをがっちりつかんだことがよくわかる。
そして彼らは、SNS上で「土用のたれめし」の目撃情報を寄せ始めた。

というのも、研究者「」さんのツイートには、生協で購入したとの旨が記載されているが、いったいどこの生協で販売されているのか、さっぱり分からないからだ。

そこで、Twitter上を探してみると、こんな投稿を発見した。

【1階購買】7/20は土用の丑の日!というわけで、「土用のたれめし198円」入荷しました!今週のみの限定販売です。 ※ウナギは入っておりません!蒲焼さん太郎12円とあわせていかがでしょうか?ためしてみてね
(慶應生協日吉店ツイートより)

「土用のたれめし」の拡散は、どうやら慶應生協日吉店のこの投稿が始まりだということが分かった。
「ウナギは入っておりません!」との注意書きもちゃんと書いてある。

その後、同様に販売しているという趣旨の投稿をしていたのは、東京農大生協・茨大生協水戸購買部・東洋大生協 白山店・芝浦工大生協 豊洲キャンパス・法政生協多摩店などなど、いずれも大学の生協で販売していることが分かった。
そして、関東近郊だけではなく、新潟大学生協購買部・信州大学生協も同じように投稿していた。


慶應生協日吉店の別のツイートを見ると、昨年、生協のひとことカードに「『うなぎを食べよう』とのキャンペーンをしていましたが、うなぎは絶滅危惧種です。大学生協では売らないでほしかったです。」との意見に対して「ご意見はごもっともだと思います。来年はちょっと考えたいです。」と店舗側が返答しているのがアップされていて、この意見が今年の「土用のたれめし」販売につながったということだろうか。

噂の「土用のたれめし」を買ってみた

そしてスタッフは、実物を見たいと、慶應義塾大学の日吉キャンパスに向かった。初めて訪れたこちらのキャンパスは広く、生協の方に電話で聞きながら、ようやく13時すぎに辿り着いたと思ったら…



「本日の『たれめし』は好評につき、終了いたしました。また明日お求めください。ありがとうございました。」

売り切れていた…
さすが、SNS上を賑わしている、タイムリーな弁当だけあって、学生人気は半端なかった。呆然と立ち尽くしていると、「お待ちしておりました。口頭案内がうまくいかず、お手数お掛けしました」との声が聞こえてきた。

生協のご厚意で取り置きしておいていただき、なんとか1個を購入することができた。ウナギの代わりに、これをのっけなさいと言わんばかりに置いてあった「蒲焼さん太郎(税込12円)」も合わせて購入した。


実物を手にしてみると、本当にご飯にたれがかかっているだけ。
気になる原材料を見てみると、たれに使われているのは醤油・砂糖・みりん・植物油・カツオ節エキスとのこと。ここにも、ウナギはいない。

調べてみると、たれのレシピにはウナギの頭や骨を使用したものもあるが、このお弁当同様にウナギを使用しないたれのレシピの方が多く出回っていた。

「蒲焼さん太郎」をのせて試食してみた

「土用のたれめし」がどんな味なのか、合わせて購入した「蒲焼さん太郎」を乗せてさっそく試食してみる。

レンジで温めたことで、ふたを開けると真っ先にやってくるのは、本物のうな重のような香り。
パッと見は、たれがご飯に余すことなく染み込んでいて少々くどいのでは…とも思ったが、箸で持ち上げてみると下の方は白い部分が残っていて、うな重のたれの染み方と同じだ。

目を閉じて頂いてみると、甘いたれが染み込んだご飯が、口いっぱいに広がる。いないはずのウナギを感じてしまうほどに、うな重の雰囲気は完璧だ。だが、やはりウナギが欲しい。

そこで、「蒲焼さん太郎」も口に運んでみる。

左:たれめし&蒲焼さん太郎 右:うな重 見た目はだいぶ違うが…

「!?」
完全にウナギとしての食感を要求してしまっていたのだが…噛み切れない!

ウナギの醍醐味ともいえる「ふわふわ感」は一切なく、噛み切れないが故にそのまま一口で平らげる他なかった。「蒲焼さん太郎」自体の匂いや風味は、思った以上にご飯とマッチしていたので、可能ならば、包丁か食用バサミで何枚かに切っておいた方がより楽しめそうだ。

想像以上のご飯のクオリティなので、例えば白身魚を焼いて乗っけても美味だろうし、オムレツやスクランブルエッグなど、ウナギに代わる「ふわふわ感」を加えるのもありかもしれない。

さらにひとつ要望を言うならば、山椒が欲しいと感じた。あれば余計にウナギ感が出ると思うし、味もキリリと引き締まる気がする。

いずれにせよ、可能性を大いに秘めた弁当であることは間違いなかった。
高いウナギの代用品として気分だけでも味わいたい方、是非一度お試しあれ。