猛暑下で気づきにくい「スマホやけど」に要注意…ケースも高温に

カテゴリ:国内

  • 記録的な猛暑で相次ぐ「スマホやけど」報告
  • 44℃に3~4時間触れると「低温やけど」
  • 一番の方法は、スマホが熱くなったら電源を切る

近頃毎日めちゃくちゃ暑い!
全国的に続く猛暑に、気象庁は熱中症への注意を呼びかけているが、Twitterなどではこんな危険を訴える声が続々と投稿されている。

「スマホが熱くて壊れそう!」
「スマホで低温やけどしました」
「スマホ熱すぎで人差し指やけどした」

さまざまな人が、スマートフォンが熱くて操作中にやけどしたというのだ。
スマホといえば、これまでにも充電コネクタや電池の破損などの影響で、発熱・発煙することがあったが、炎天下の使用でもこうした危険があるのだろうか?


44℃に3~4時間触れると「低温やけど」

実は人間の体は思ったよりも低い温度でやけどになってしまう。
消費者庁が湯たんぽによる危険性をまとめた資料の中で、「低温やけど」になる温度を以下のようにまとめている。
・44℃…3~4時間
・46℃…30分~1時間
・50℃…2~3分

アップルによると、iPhoneなどiOS デバイスは 0~35℃が推奨動作温度で、保管場所は -20~45℃としている。
しかし、14日からの3連休では、岐阜で39℃を上回る気温が観測されるなど異常な暑さが記録されていて、直射日光を浴びたスマホが、低温やけどになる温度を超えていても、気づかずに操作してしまう可能性は否定できない。

出典:MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)

そこで、モバイルコンピューティングの普及促進を目的とする業界団体「MCPC」に聞いてみると、そもそもスマホはやけど等に至る可能性の無い温度となるよう設計されているという。

ただし、高温環境下や本体表面を布等で覆った場合は、通常よりも高温になる可能性があるという注意喚起をしている。
改めて、スマホの高温対策とこの記録的な暑さの中で気を付けることを、MCPCの担当者に聞いてみた。

熱くなった「携帯カバー」に気を付けてほしい

――スマホが熱くならないように、どんな工夫をしているのか?

以前、電池の疲労などによって火事になるような発熱が起きるケースがあり、業界ではそれからずっとスマホなどが高温にならないように取り組んでまいりました。
ソフトバンク、ドコモ、auなど、MCPCの会員企業に向けて温度関係の規格を作り、それを守っています。
デバイスが高温になった場合はシャットダウン、電源が切れるなど、安全な方向に動くようにしています。


――今年は40℃近い気温になっているが、それでも大丈夫なのか?

スマホ本体は、大体40℃ぐらいまでは誤動作しないようになっています。
44℃ぐらいで低温やけどになるので、回路的には温度がそこまで上がらないようにしています。


――炎天下では、それ以上の温度になるのではないか?

装置そのものが発生する温度に関しては一定以上あがらないように工夫をしていますが、炎天下の直射日光など外部から加わる熱は機器側の問題ではありません。
一番我々が危惧しているのが携帯のカバーなんです。
本体より、直射日光でカバーが熱くなってしまうのではないかと心配しています。
そういう部分はお客様一人一人が注意していただた方がいいと思います。


――スマホの正しい冷やし方は?

電源を切っていただくのが一番です
スマホではゲームなどのアプリケーションがバックグラウンドで動いていることがあります。今、自分が使っていないアプリケーションのせいで発熱する可能性があるんです。
ですので、スマホが熱いと感じたら電源を切っていただくのが一番です。



担当者はスマホのカバーが直射日光にあたり高温になることを危惧していた。
さらに、「スマホやけど」対策について、国民生活センターの担当者にも聞いてみた。

「スマホやけど」対策は?

――炎天下のスマホ使用でやけどすることはあるのか?

基本的には炎天下という状況下でなくてもスマホは本体自体から発熱します。
炎天下や熱い環境でスマホなどを使うと外気の温度より熱くなる可能性は十分あると思います。


――低温やけどになる前、自分で気づけないのか?

触ってすぐやけどする高温のものに触れると、人間は反射的に手を引きます。
しかし低温やけどは、気づかないうちに少しずつ皮膚の中に浸透してしまいます
気づいたらヒリヒリしているとか、翌朝、赤くなっていて病院で低温やけどだと言われたとか、気付かないことも結構あります。


――「スマホやけど」しないためにはどうしたらいいのか?

まず、炎天下でなくても、複数のアプリを起動したままずっと使うと回路に負荷がかかって発熱するので、こういった状況で継続的に使わないようにする。
そして、スマホと肌が当たる場所をこまめに変えたり、長時間密着させないようすることが考えられます。
あと、直射日光にあたったり炎天下であれば、スマホに限らず車のボンネットでも熱くなります。
そのような温度が上がりやすい環境での使用は控えたほうがいいでしょう。


――熱くなったスマホの正しい冷やし方は?

本体内の発熱を抑えるということなので、使用を控えることが基本です。
ベストなのは、スマホを涼しい環境において使わないことでしょう。
防水機能のあるスマホは、密閉されているため、逆に中の熱を逃がすことが得意ではありません。
ですので、やはり負荷をかけるような使い方を避けるのが一番かと思います。


今回話を伺ったお二方とも、スマホの高温対策は電源を切ることが一番だという。
記録的な暑さが続いているだけに、炎天下でのスマホ使用はこれまで以上に十分な注意が必要だ。

“危険な暑さ”から身を守るの他の記事