豪雨被災地の「通れる道」マップを各社が公開!どのように作成しているのか聞いてみた

カテゴリ:地域

  • 国交省やトヨタ、ホンダなどが被災地の地図を公開
  • 車載通信機のデータなどをもとに作成している
  • 「通れた道マップ」は東日本大震災直後にスタート

西日本を中心に記録的な豪雨が襲った各地では、深刻な被害を受けた道路の通行止めが多発している。
“陸の孤島”と化していた呉市は、11日夜に広島市と結ぶ国道31号がようやく通行可能になったが、被災地では、被災者が生活に必要なものを車で調達しに行くのにも大渋滞が発生し、物資の流通にも影響が出ている。

こうした中、10日に国土交通省は、円滑な救助救援活動の観点から、通行止めが多い広島市と呉市周辺の通行可能な主な道路をまとめた地図「通れるマップ」を発表した。

出典:国土交通省

国交省はデータを随時更新するとしているが、こうしたサービスは自動車メーカーなどでも行われていて、独自のマップを作成し提供している。

トヨタ・ホンダも地図サービス

出典:トヨタ「通れた道マップ」

トヨタは、以前から「通れた道マップ」を公開し、数時間おきのリアルタイムに近い情報を発信。
「通行止め」と「通行実績がある」道路がわかるだけでなく日本全国の混雑の状況も表示される。

ホンダはYahoo!地図と協力し、集めた通行実績情報をサイトとカーナビに提供している。

また、ITS Japan(旧:道路・交通・車両インテリジェント化推進協議会)では、乗用車だけでなく、小型・大型トラックの通行実績情報を地図として公開している。

いったいどういう仕組みで通行可能な道路マップを作成しているのだろうか?
「通れた道マップ」のトヨタの担当者に聞いてみた。

ブレーキを踏んだ情報で天気もわかります

――「通れた道マップ」は、どういう仕組みになっているのか?

トヨタの車の中には「DCM(Data Communication Module)」という車載通信機を搭載したものがあります。
その「DCM」で、どの地点が混んでいるとか、どこでブレーキが踏まれたというお客様の走行データを集め、それをもとに通れる道路を判断しています。
通行止めに関しては、JARTIC(日本道路交通情報センター)の情報を使わせていただいています。

ちなみに、通常はブレーキを踏まないところでブレーキを踏むという情報から、天気も分かるんです。


――何台ぐらいの情報を集めている?

まず「DCM」はすべての車に積んでいるわけではありません。一部のグレードだけにしかついていない車種もあります。
また「DCM」がついている車でも、情報の使用を了解していただいたお客様のデータだけしか使っていません。
これらの要因もあって、台数についてはお答えしていません。

――「通れた道マップ」の情報はカーナビにも表示されるのか?

いいえ。
パソコンもしくはスマホでお使いいただけます。

※「通れた道マップ」で通れると表示された道路でも、その後の状況変化や交通規制等により、通行できない場合があるという。トヨタでは、必要があれば事前に警察や国土交通省、各国道事務所および道路会社等の道路管理者が提供する情報を確認することを勧めている。

東日本大震災直後にスタート

――「通れた道マップ」を始めたのはいつ?

2011年3月17日です。
東日本大震災の被災地域における通行実績情報を公開しました。

――情報はどのぐらいの速さで更新されるのか?

本来であれば、直近1時間、3時間、6時間、24時間の情報を切替えて見ることができます。
ただ、今はサイトが混雑しているため、やむなく制限させていただいています。

今週末は3連休ということもあり、ボランティアに向かう人の車などで交通量が増える可能性がある。
まだまだ不便な道路状況は続くと思われるが、少しでも渋滞のストレスを軽減するためにこうした各社のサービスを利用してほしい。

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