全席禁煙から1か月で「来客増」も「売上減」。串カツ田中に今後の方針を聞いた

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  • 全席禁煙の実施から1か月の結果を発表
  • 来客数は増えたが売上げは減った
  • 担当者「全面禁煙の方針は変わらない」

来客数は増えたが客単価は減った

6月1日から約190店舗の大半にあたる約180店舗で全席の禁煙化を実施している、居酒屋チェーン「串カツ田中」。
禁煙化の実施から1か月が経過した7月5日、この1か月の実施結果を発表した。

6月1日から30日の直営店86店舗の来客数は2.2%増と前年同月の実績を上回る一方、客単価は5%減り、売上高も2.9%減少した。

客単価が減少した要因としてあげているのは、串カツを全品108円に値下げする「感謝祭キャンペーン」や、ドリンクを216円均一にする「200店舗達成キャンペーン」の実施と、子どもや未成年の客の増加。

売上高減少の要因としては、ピーク時間が早まり、早い時間帯の売上高が増加する一方、深夜帯の売上高が減少したことをあげている。

客層については、増えたのは「家族連れ」が6%、「20代以下の男女のグループ」が1%、「女性とカップル」が1%、一方で「会社員・男性」は6%、「30代以上の男女のグループ」が1%減った。

来店客と従業員に聞いた賛否

来店客からは「安心して子どもを連れて来られる」「妊婦でも来られる」という好意的な意見がある一方、「禁煙だからもう来ない」「お酒を飲める場でタバコを吸えないなんてありえない」という意見もあり、賛否が分かれた。

従業員からは「禁煙と聞くと日に1~4組が帰る」、「店頭や路上喫煙、ポイ捨てが多い」といった声があったという。

全席禁煙の実施から1か月の結果を受け、今後はどのような方針を考えているのか?
串カツ田中ホールディングスの広報担当者に話を聞いた。

今後の対策が打ちやすくなった

――早い時間帯の売上げが高くなる一方、滞在時間が短くなり、深夜帯の来店が鈍くなったこと、どう受け止めている?

客層の変化によって来客時間と滞在時間の変化がみられたので、今後の対策が打ちやすいと考えています。


――家族連れやカップルは増えたが、会社員・男性が減ったこと、これはどう受け止めている?

客層の変化は禁煙によるものだと考えております。

明確になったおかげで、客層別の販促などが打ちやすくなったと考えており、一人でも多くの方に笑顔になってもらうために、客層別の打ち出し方は必要ととらえています。

禁煙という認知が広がっていない

――従業員アンケートで「禁煙と聞くと日に1~4組が帰る」との声があった。この声についてはどう思う?

一定数のお客様はたばこを吸いながら飲食されたい方がいるということだと思います。

串カツ田中は禁煙だということの認知が広がっていないことの表れだと思いますので、認知拡大に向けて取り組みたいと思っています。

逆に禁煙と知らない潜在顧客がいるという意味でもあるので周知していきたいです。


――従業員アンケートには「店頭や路上喫煙、ポイ捨てが多い」という声があった。店頭での喫煙、ポイ捨てにはどんな対策を考えている?

清掃の回数を増やす、張り紙をするなどは実施しておりますが、今後については検討中です。

全席禁煙の方針は変わらない

――全席禁煙化から1か月間の結果をうけ、今後どんな対策を考えている?

客層別の施策(ファミリー向け、女性向けはもちろん、離れてしまったサラリーマン層への施策など)と時間帯別の施策(夜が弱くなったので、夜向けの施策をするなど)を考えています。

――全席禁煙の方針は変わらない?

全席禁煙の方針は変わりません。


来店客から賛否の声はあるものの、担当者は「客層が明確になり、今後の対策がうちやすくなった」と強気の回答で、全席禁煙の取り組みに手ごたえを感じているようだ。