「物資支援」今はプロの段階では? 被災地への個人支援方法についてグッディ!スタジオで議論

カテゴリ:国内

  • 広島・呉市で“深刻な断水” 供給準備も道路が寸断「普段から水の確保を」
  • 震災直後の支援物資は混乱を招く…倉敷市・熊本市長が呼びかけ
  • 災害危機管理アドバイザー「支援物資は個人で送るのは避けるべき」義援金で支援を

西日本に甚大な被害をもたらした記録的豪雨から11日で6日目。
「直撃LIVEグッディ!」取材班は、広島県で3番目に人口が多い呉市に向かった。

人・物が不足…呉市が“陸の孤島”に

およそ22万6000人が暮らす呉市では、町につながる主要道路が土砂や流木で遮断されるなどして、陸の孤島のような状態になっている。
特に、およそ1万人が住む安浦町は通行止めとなっている箇所が多く、現在も物資が届きにくい状態だ。

大村正樹フィールドキャスター:
最新情報が入ってきました。
岡山県倉敷市真備町で、安否不明者の数が27人新たに増えました。これまで岡山では安否不明者5人、真備町は0人となっていたんですが…
安否不明者の数は、場合によってはもっと増える可能性、まだ気づかれていない被災地がある可能性もあります。

和田隆昌氏(災害危機管理アドバイザー):
今回の災害は“広域激甚災害”と言っていいと思います。
あまりにも広範囲に災害の被害があると、人的にも物的にも全部が不足している状態になり、こういうことが起こりやすいです。
山間部は特に道路が寸断されているので、上空からの判断しかできませんし、これからまた安否不明者が増える状況も十分に考えられます。

安藤優子:
(孤立状態の被災地には)救助の手が行き届いていないとは考えていましたが、被災地そのものがそこに発生しているのかすら分かっていない…というのは大きな問題ですよね。
孤立状態にある被災地は、どうしたらいいのでしょうか。

和田氏:
いまは重機や車両、人手、そういったものすべてが足りていない。残念ながら激甚災害の場合は、最も生命が助けられるところに人手が集中していくわけです。
いろんなところで一度に起きてしまうと、どうしても順位付けが発生してしまいます。
 

呉市では現在、断水が深刻な状況になっている。

「トイレ・お風呂・料理・洗濯ができない」

【断水の状況(厚労省 10日午後8時時点)】

西日本豪雨:25万5237戸
広島県:21万1310戸
呉市:約9万戸(呉市の全世帯数は約11万1000戸…呉市の約8割が断水状態)

・国は最大18万Lの水を準備しているが、供給は道路事情次第としている
 

和田氏:
なぜ物資の供給が遅れているのかというと、道路ですよね。まずは道路を元に戻すための重機を入れていかないといけません。

安藤:
物流もそうですし、救助の重機を入れるためにも、まずは道路を確保しなければならないですよね。

和田氏:
他にも、孤立状態の被災地があるという情報はある程度得ているのですが、情報があったとしても、そこへ割く人員が足りていないという状況です。

生稲晃子:
何とか、お水だけでも届けてあげてほしいと思ってしまいますが…

和田氏:
道路を直さないことには水も届けられません。
東日本大震災の時も、実際に陸の孤島となってしまった被災地には、一週間何も届かなかったケースもありました。
そういった意味でも、各自治体や個人を含めて、水の確保は普段から重要になりますね。


インターネット上では、物資に関連したツイッター投稿が話題となっている。

震災直後の支援物資は混乱を招く「金銭的支援を」

【倉敷市の投稿】

倉敷市からのお願いです。
現在、倉敷市では個人の方からの救援物資を受け付けていませんが、真備町川辺橋前にたくさんの支援物資が置かれており、自衛隊の通行の妨げになり困っています。
お気持ちは大変ありがたいのですが、支援物資を川辺橋前に置かないようお願いします。

【大西一史 熊本市長の投稿】

熊本地震の際、全国から物資が大量に届き本当に有難い反面、発災直後のマンパワー不足で物資のハンドリングで大混乱。
(中略)個人の方々の支援は、今は物資より義援金など金銭的な支援が一番良い方法だと思います。

大村:
倉敷市も、断腸の思いで投稿されたと思います。
過去、熊本地震でも同じように、個別の物資に困ることがあったそうで、熊本市長もツイッターへ投稿していました。

和田氏:
僕は東日本大震災の時に各避難所を回ったんですけど、どこも山積みの支援物資が封も開けずにそのままになっているんです。
仕分けが大変というのもあるんですが、避難所の職員の仕事がそれだけになっちゃいますから。
物資の内容は、残念ながら使い古した古着ですとか、食料も腐ってにおいがしてしまったりとか…
支援物資というのは、個人で送るのは基本的には避けたほうがいいです。

安藤:
私も被災地でそういうものを目の当たりにして。段ボールいっぱいに使い古した下着とか、ボロボロになったおもちゃとか、何度か見たことがあります。
それと生米などを送られても、煮炊きするものがなければ食べようがないんですよね…

カンニング竹山:
こういうのって段階があるんですよね。今は我々素人が手を出す段階ではないんです。
歯がゆくてしょうがないんだけど、今は自衛隊などのプロの人がやらないと…素人が行ったところで、邪魔になるだけなんですよね。
必ず自分が役に立つ日が来るから、だから今はお金とかそのあたりだけにした方がいいと思います。
(物資を送りたいという気持ちは)ぐっと我慢したほうがいいですよね。

生稲晃子:
私は今お話しを聞いて、お金が一番なんだって改めて思いました。
どうしてもこういうことがあると「何か物を送ってあげたい」って気持ちになってしまうんですけど、勉強になりました。


(「直撃LIVE グッディ!」7月11日放送分より)

西日本豪雨の他の記事