IoTで医療ミスを防ぐ! “世界初”医療機器をネットワーク化した手術室

プライムニュースα
カテゴリ:国内

  • 日本医療研究開発機構などが“未来型手術室”の臨床試験の開始発表
  • IoTを活用して手術室内の約40の医療機器を世界で初めてネットワーク化
  • リアルタイムで情報共有が可能で、手術室にいないベテラン医師から助言も

信州大学で“未来型手術室”の臨床試験を開始

広がるIoT技術の活用で、手術が大きく変わる。

手術室内の約40の医療機器を世界で初めてネットワーク化

青い照明に照らされた空間に並ぶ医療機器や手ぶれを防止するためのコックピット。
9日、日本医療研究開発機構などは、信州大学でこの未来型手術室の臨床試験を開始すると発表した。

手術室内の約40の医療機器を世界初のネットワーク化

この手術室の最大の特徴は、IoTを活用して、これまで別々に稼働していた手術室内の約40の医療機器を世界で初めてネットワーク化したこと。
集約した情報を大型ディスプレーで表示することで、医療スタッフ同士の情報共有を実現した。

たとえば、電気メスを使った場合、施術した箇所をディスプレー上に青色で表示。
また、触れると後遺症を残すおそれのある箇所を施術しようとした場合、赤色で数値が表示され、医療ミスを事前に防ぐ。

施術した箇所を青色で表示
後遺症を残すおそれのある箇所を赤色で数値表示

手術室にいないベテラン医師が助言

そして、もう1つの特徴は、別の場所にいても情報をリアルタイムで共有することが可能で、手術室にいないベテラン医師から助言を受けることもできる。

先端生命医科学研究所・村垣善浩教授は、「全ての機械が部品のように、手術室全体が1つの医療機器として、患者さんを診断して治療を行う。世界に広めていければいいんじゃないかなと、産業化したいなと考えています」と話す。

現在は脳手術専用だが、今後、幅広い分野で活用できるように、開発を進めていくという。

手術室にいないベテラン医師から助言も

津田塾大学の萱野 稔人教授は、「日本は最近医師不足で、そのため激務の医師が増えていると言われている。一方で、OECDの統計を見ると日本は国際的に最も病院が多い国の一つで、貴重な医療の人材が分散している状況。医療現場のネットワークを効率化して足りない医師の人材をつなげることができれば、効率的に医療が回せる可能性がある」と話す。

(「プライムニュース α」7月9日放送分)

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