西日本を中心とした記録的な大雨の影響で、これまでに108人が死亡、62人が安否不明になるなど、各地で被害が拡大している。(9日17時現在)

一方で、気象庁は9日、九州北部、中国、近畿、東海、北陸地方が梅雨明けしたとみられると発表した。そして被災地では、気温が30度以上を超える地域も出てきた。

そこで、夏場の災害時の暑さ対策など、いま役立ちそうな防災知識を東京都が発行する「東京防災」からピックアップして紹介する。

熱中症対策は首やわきを冷やす

(出典:東京防災)
(出典:東京防災)
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気温が上がるとなると、真っ先に対策をとるべきなのが「熱中症」。ライフラインが寸断された状況の中、停電でエアコンや扇風機が使えない地域もあることが想定され、電気を使わない対策が必要となる。

東京防災では、「首の後ろや脇の下、尾てい骨の上の温度を調節することで体温の調節ができる」と紹介。 首の後ろに保冷剤を当ててタオルを巻いたり、わきの下に保冷剤を挟むといい。
 

脱水症状対策も必要

(出典:東京防災)
(出典:東京防災)

また暑くなると大量の汗をかくため、脱水症状にも気をつける必要がある。
脱水症状を防ぐために、「吸収率が水の約25倍の経口補水液」を、水1リットルに対し、砂糖大さじ4杯、塩小さじ0.5杯を溶かすことで作ることができる。
 

気温上昇でハエの発生にも注意!

(出典:東京防災)
(出典:東京防災)

また気温上昇で考えられるのが、ハエの大量発生だ。「日本酒」「砂糖」「酢」「ペットボトル」「ひも」「カッター」で簡易なハエ取り器を作ることができる。

自宅はもちろん避難所などの衛生環境を守るためにも、ハエ取り器の準備をしておくことが望ましい。

不明者の捜索や今後の復旧へ向けた作業の中で、暑さ対策には十分気を付けてほしいが、そのほかの対策など完全版はこちら「東京防災」から閲覧できる。ダウンロードするなどして保管しておくことをお勧めする。(英語版、中国語版、韓国語版も掲載)
 

プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。