松本死刑囚“神格化・聖地化”の恐れ…遺体は誰に引き渡される?

プライムニュース イブニング
カテゴリ:国内

  • 遺体“聖地化”の可能性…教団暴走を危惧
  • 死刑執行した社会に“恨み増幅”警戒
  • 妻が引き取らない場合は三女が引き取りか

地下鉄サリン事件などで死刑が確定していたオウム真理教の教祖・麻原彰晃こと、松本智津夫死刑囚らの死刑が執行された。今後、松本死刑囚の遺体をめぐり懸念も…。

遺体は“神の一部”に…公安関係者は教団暴走危惧

倉田キャスター:
今後の焦点は松本死刑囚の遺体を誰が引き取るかということだと思いますが?

フジテレビ社会部・平松デスク:
死刑が執行されて、遺体は恐らくまだ拘置所の中にあるといわれています。
その遺体の扱い、存在がどうなるかということですが、実は公安関係者に取材をして聞いてみたんですが、松本智津夫死刑囚の遺体は信者にとって神の一部になるだろうという証言を得ているんです。

ということは、神の一部がもしもオウム真理教の後継団体に渡ったとすると、要は、教祖が死んで神になって戻ってきたことになりかねないですから、そうすると、信者は更に増える可能性があるし、遺体が置いてある場所もしくは骨が置いてある場所が聖地化する可能性もあります

そうすると再度教団の暴走を許す可能性もある。
だから今、公安関係者はそれを危惧しています。

反町キャスター:
神格化、ないしは遺体がどこかに埋葬されたところが聖地化するんじゃないか。
その辺の懸念についてはどう感じていますか?

オウム真理教被害対策弁護団・伊藤芳朗弁護士:
妻だけでなく、子どもも全部法定相続人なんです。

反町キャスター:
優先権の濃淡はないんですか?

伊藤芳朗弁護士:
ないんです。本来であれば祭祀(さいし)の承継というものがあるんですが、でも、それは誰だというのは法律には書いてないんですよ。
通常は、話し合いで決めますが、それが決まらない場合には家庭裁判所で調停審判を。

反町キャスター:
遺体の引き取り権をめぐって家裁にいく可能性もありますか?

神様を死刑執行した社会に対し恨み増幅も…

伊藤芳朗弁護士:
可能性もあると思っています。
例えば仏教でも仏舎利、仏様の遺骨はものすごい神格化されているわけですよね。それと同じようなことが起こると思うんですが、やはり怖いのは松本智津夫の骨を見ているうちに、そういう神様を死刑執行した社会に対して恨みを増幅させていくということを非常に警戒しています。

妻が引き取らない場合は三女が引き取りか

反町キャスター:
神格化、聖地化の先にある教団ないし、その流れをくむ人たちの国家に対する報復ですよね。
そういう危険性を含めてどういうふうに状況をご覧になりますか?

山田正治元警視庁捜査1課長(山梨・旧上九一色村で松本死刑囚逮捕の陣頭指揮):
私は、そこまで考えたことはないんですけれども、その遺体が、どこに行くかということについては私なりにちらっと考えたのは、麻原は三女が後継者のようになるんだという褒め方をしていました。
そういうことから妻が引き取らないと三女が引き取りに行くのではと思っています。


(「プライムニュース イブニング」7月6日放送分より)

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