消費者庁の調査で分かったアナタの家の「食品ロス」を40%減らすコツ

カテゴリ:国内

  • 「食品ロス」は毎日記録するだけで20%減った
  • 空腹時やイライラするときは買い物しない
  • 冷蔵庫の使い方にも「食品ロス」を減らすコツがある

食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」を減らすため、あなたはどんな工夫をしているだろうか?
実は、日本全体で出る年間約621万トンの「食品ロス」のうち、一般家庭からは約半分の282万トンが捨てられている。

そこで、消費者庁が一般家庭の「食品ロス」を減らす実証調査を行ったところ、廃棄食品を記録するだけで食品ロスが約20%減少。(下図の「非介入群」)
さらに「食品ロス」を減らすコツを指導すると約40%も減らすことができたという。(下図の「介入群」)


出典:消費者庁(以下図版すべて)

毎日4週間、捨てる食品を記録し続ける

消費者庁が調査を行ったのは今年1月。
徳島県が選定した約100世帯に、家庭から出る食品ロスを4週間記録してもらった。

記録方法は、見開きA3サイズの「食品・お買い物ダイアリー」に、「購入したもの」(あればレシートも貼付け)と「金額が不明瞭なもの」に分けて記入。
さらに、重さ・金額・入手した時期・廃棄理由などを詳細に書き込む。
かなり手間がかかりそうだが、これを4週間続けることで約20%の食品ロスが減ったという。

そして、開始から2週間たった時点で、参加世帯の約半数のグループに「食品ロス」を減らす指導を行った。そのグループ(介入群)は約40%の食品ロスを削減できたという。


記録をつけるだけで食品ロスが減ったことについて、消費者庁は「非介入群(記録のみのグループ)の食品ロスも減ったのは、計量するという行為によって、食品ロスにつながりやすい行動を自覚し、減らす工夫が自然と取り入れられたためだと考えられる」としている。

それでは、「食品ロス」を減らす指導とはいったいどんなコツを教えたのか?
私たちも参考にできるものなのか、消費者庁消費政策課の担当者に聞いてみた。

――「指導」とは何をしたのか?

参加いただいたうちの50世帯の方々には、食品ロス削減取り組みをまとめた「食品お片付け・お買い物マニュアル」を配布し、セミナーを実施しました。
セミナーの時間は、だいたい1時間ちょっとぐらいですね。

――そこで指導した食品ロスを減らすコツは?

食品ロスを減らすアイデアは「食品お片付け・お買い物マニュアル」にも載っている4つのカテゴリを紹介しまして、それをもとに各家庭で食品ロス削減に取り組んでいただきました。

「食品ロス」を減らすコツ

そのマニュアルを見てみると、4つのカテゴリとは、「買い物」、「保存」、「整理整頓」、「エコクッキング」。
内容はかなりの量があるので、ここでは見出しや図版をピックアップしてお伝えする。

1【買い物】
・家にある食材・食品をチェック
・メモをとる 必要な食材のメモをとりましょう
・使い切れる分だけ買う
・空腹時、イライラするときは買い物に行かない

2【保存】
最適な保存場所~野菜編~
→じゃがいも、たまねぎは常温。きゃべつ、白菜は冷蔵。ほうれんそう、ブロッコリーは火を通してから冷凍すると劣化しにくい。

最適な保存場所~肉・魚編~
→冷蔵は、水分を取ってからすれば長持ち。冷凍は、下味を付けておくと解凍時の水分を抑えられる。

冷蔵庫の適材適所

意外と〇〇な食材
→トマトは冷凍で1か月もつ。逆に、ジャム、ドライフルーツ、干しいかなど、水分が15%を超えるものは意外とカビが生えやすい。

ストック食材 まとめて下処理×小分け保存

干す
→ピーマン、にんじん、レタス、かぼちゃ、なす、なども干して保存可能。

漬ける
→肉、魚、チーズは味噌漬け、レバーやにんにくはオイル漬けに。

3【整理整頓】
・冷蔵庫、冷凍庫、食品庫の日を作る
→日にちを決めて、あまりモノ食材を使い切る

・大掃除してみる

・場所を決める
→食材を置く場所を決める

・ローリングストック
→スーパーの棚のように期限が近い食品を手前に保管する

・冷蔵庫や食品庫の片付けテクニック(下図参照)

4【エコクッキング】
・消費者庁がクックパッドで公開しているエコクッキング(環境に配慮した食生活)のレシピを紹介

もっと知りたい人、自分でもやってみたい人は?

見出しなど一部しか紹介できなかったが、自分でもやってみたい人のために、消費者庁のサイトには、今回の調査で使用したスライドやダイアリー、マニュアルなどすべてが公開されている。

ただし、消費者庁のサイトでは「マニュアルはこちら!」などとは案内されていない。
マニュアルやダイアリー類は、「平成29年度徳島県における食品ロス削減に資する取組の実証業務」という項目下の「報告書(付録)[PDF:24.3MB]」に含まれているので、食品ロスをより知りたい方はダウンロードしてみることをおすすめする。