陳列ボトルに穴…実は防犯カメラ! “監視の目”も兼ねる「みまもり自販機」

  • キリンビバレッジと警視庁西新井警察署が連携して「みまもり自動販売機」を開発
  • ボトルに内蔵された小型カメラで、目線の高さで撮影できる
  • アサヒ飲料も、自販機付近を通った子供の情報をスマホで受信できるか実証実験中

ボトルに開けられた穴の後ろに“小型カメラ”

高齢者や子どもの見守りに、街のあちこちにある自販機が活躍する。

一見、どこにでもある普通の自動販売機に見えるが、よく見ると陳列したボトルに穴が開いている。
これは、キリンビバレッジと警視庁西新井警察署が連携して生まれた、その名も「みまもり自動販売機」。
ボトルに開けられた穴の後ろには、小型カメラが内蔵されている。

通常、高い位置に多い防犯カメラとは異なり、自販機内のカメラは目線の高さで広角に捉えることから、利用者だけでなく、例えば犯人の顔や手にした武器などもわかり、捜査の助けとなる見込み。

「子どもたちを守るには、いい設置場所」

自販機カメラでのテスト映像
自販機カメラでのテスト映像

西新井警察署・福山隆夫署長は、「威圧感がないということが一つの大きなメリットで、子どもたちを守るという意味では、非常にいい設置場所だと思ってます」と話した。

キリンビバレッジは、設置台数が頭打ちといわれる自販機に、防犯という価値がプラスされることで、設置拡大の可能性を探りたい考えで、キリンビバレッジバリューベンダーの新井裕明さんは、「警察のリクエストに応えるレベルまで開発することが一番大変なことだった。こういう社会課題に対して、きちんと貢献していくことが、キリングループの大きな使命だと思っている」と話す。

みまもり自販機では、アサヒ飲料が東京・墨田区で実証実験を展開していて、自販機の近くを通った子どもの情報を、スマートフォンで受信できるかなどを検証している。

アサヒ飲料の実証実験(東京・墨田区)

見守りサービスに加え、地図、天候、交通情報も

経営コンサルタントの松江 英夫氏は、「自販機は日本に250万台あると言われている。背景には日本の治安の良さがあるが、これからは逆の発想で、自販機が日本の治安を良くしているという視点に立つべきだと思う。さまざまな情報を自販機が受発信できることで、見守りサービスもそうだが、地図情報、天候情報、交通情報もやりとりできるようになると地域の治安に貢献していく役割も果たせる」と指摘する。

(「プライムニュース α」7月3日放送分)

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