「トランプが第3次世界大戦に向かわせる」発言は恨みつらみから【木村太郎のNon Fake News#11】

トランプ大統領と米政界重鎮の非難の応酬の中での発言だった<br><a href="https://www.houdoukyoku.jp/reporters/82"></a>

カテゴリ:話題

  • 米政界重鎮が「トランプが第3次世界大戦に向かわせる」と発言
  • この発言はTwitterでの非難の応酬の中での発言だった 
  • 重鎮は出馬を断念していて、トランプに恨みを持っていた

米重鎮「トランプの無謀さが第3次世界大戦へ向かわせる」

「トランプ大統領の無謀さは、世界を第3次大戦への道に向かわせる」
米上院外交委員会のボブ・コーカー委員長(共和党・テネシー州選出)が、ニューヨーク・タイムズ紙にこう語ったらしい。

米政界の重鎮で、外交問題の権威の発言なので日本の各マスコミも額面通り報じたが、これがトランプ大統領との非難の応酬の中での発言だったことは詳しくは伝えていない。

トランプのツイートが発端?







その発端は先月末、コーカー議員が来年の中間選挙に再出馬しないと宣言したのに対して、トランプ大統領が今月8日次のようにツイートしたことだ。

「コーカー上院議員は次の選挙で私の推薦が欲しいと"懇願"したが、私がNOと言ったので脱落しただけだ。コーカーは我々がとり組んでいる大事な問題に対して否定的で、邪魔ばかりしてきたからだ。出馬する勇気もなかった!」



これに対してコーカー上院議員はツイッターで次のように反論した。
「ホワイトハウスが大人の保育所になってしまったのは残念だ。今朝は保育士が一人休みだったのだろう」
そして、ニューヨーク・タイムズ紙に対して冒頭の発言になった。

トランプへの恨みつらみからの発言

この舌戦にはもう一つの背景がある。来年の中間選挙では、共和党上院の8人の再選議員の内コーカー議員を含む7人までが党内で対抗馬を立てられそうな情勢になっていた。

その「仕掛け人」がホワイトハウスの前首席戦略官のバノン氏で、同氏は「外部からトランプ大統領を支える」と大統領に非協力的な共和党主流派の無力化をはかり、中間選挙では大統領に近い考えのテキサス州のクルーズ上院議員を除き、7人の現職の有力議員の排除を目指していると言われている。

コーカー議員に対しては、地元テネシー州上院のグリーン議員を対抗馬に押し立てて資金援助の仲介をしたり、バノン氏が編集責任者のニュースサイト「ブライトバート・ニュース」でグリーン議員支持のキャンペーンを始めていた。 
その結果、コーカー議員に対する支持は低迷し、再出馬を断念せざるを得ないことになったという経緯がある。

コーカー議員にしてみれば、トランプ大統領に対する恨みつらみの中での発言だったわけで「第三次大戦の道に向かわせる」というのも、それなりに割り引いて受け止めないと間違えるのではないか。
それよりも、バノン氏の共和党転覆作戦の行方の方が要注意だろう。

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