使い方自由自在!“夢のお城”が100万円【岡山発】

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  • 6畳だけどキッチン・バス/トイレ付!
  • いろいろ使える“小屋”が注目を集めている
  • 世界的建築家 隈研吾氏との夢のコラボも…

なぜ今「小屋」が人気?

岡山市南区の国道2号線沿いに“小さな建物”が20棟並ぶ「小屋専門の展示場」が注目を集めている。

ちょうど一年前にオープンしたこの展示場。

その後、岡山・中区に香川・丸亀市にも展示場を続々オープンさせた。
さらに、注文の増加に伴い今年4月には“小屋”専用の工場を開設した。

一体なぜ今“小屋人気”なのだろうか?

小屋を開発したのは岡山市の植田板金店。
屋根や外壁の工事を手掛ける会社だ。

住宅の着工件数が今後10年で約30%減少するといわれており、新たな挑戦として去年1月に小屋事業を開始した。

小屋の大きさは2畳から6畳、小さいながらキッチン・バストイレもつけることができる。
家具を配置すると使い方は無限大だ。
建材は一般住宅と同じものを使用しており「店舗」や「離れ」として需要が増えている。

植田板金店の植田博幸社長は、当初、想定していたターゲットとは違った顧客層からの思わぬ需要に驚いているという。

植田社長は
「趣味で小屋を見に来る人はいたのだが、『欲しい」で終わってしまい実際に購入まで至るケースは少なかった。実際に、買ってくれるのは趣味ではなく、『仕事』需要。
女性起業家の方々が、スモールビジネスを始めたいと購入するケースが非常に多いです」
と話していた。

小屋を実際に購入した人々は

岡山県倉敷市。
女性二人で手作りレース雑貨を販売する「プティ ロジェ」という店舗がある。

思い立ってからわずか半年でお店をオープンした守屋恵美子さんは、去年9月に小屋を購入。
この小屋での出店経緯について、こう語る。
「お店を借りようと不動産屋さんを何軒かまわったが、スペースが広く家賃が高かった。無理かなぁとあきらめていたところだった」

工房部分と販売スペースを分けるため小屋の真ん中に壁を設置。
商品イメージに合うお店が出来上がったという。

小屋の本体価格は104万円。
これに内装や電気工事費、約70万円が加わる。
(内装デザイン等により価格は変動)

この“小屋”事業は優れたビジネスプランを表彰する「岡山イノベーションコンテスト」の大賞のほか、この1年で3つの賞を受賞。

安価で機能性が高い製品が、新たな市場を開拓していると評価された。

世界的建築家 隈研吾氏との夢のコラボ

2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場を設計した世界的建築家・隈研吾さん。

この小屋事業の次なる挑戦は、隈研吾さんとのコラボレーションだ。

隅さんはこのプロジェクトについて大きな期待を寄せている。
「時代は大きな建築から小さな建築へ…地方の自然環境の良いところで小さな建築に住むようになると、人間は幸せになる。このプロジェクトは新しい時代の象徴です」

隈さんとコラボした小屋には、岡山県産のヒノキを使用。
前面はすべてガラス張りと開放的に作られ、自然光をふんだんに取り込めるようになっている。

また、外壁に刻まれた模様には、建築板金職人の技が刻まれている。

ベテラン職人がタガネを使って1つ1つ模様を刻み込んでいるのだ。

こちらの隈さんとのコラボした小屋本体は約290万円。
ひさし・ウッドデッキは108万円の値段設定となっている。
8月に8棟を岡山県で先行販売したのちに、10月から全国で50棟発売する予定だ。 

一般的な小屋の場合、設置スペースは駐車場一台分で、この小屋を長屋風にいくつも繋げて、コミュニティーを作り上げることも可能だ。

小屋事業の今後の展開について、「月々2万円~3万円なら払える人は非常に多い。今後、成長が見込めるのはレンタル事業」と語った植田社長。


限られた空間の中に職人の技がつまった“岡山発”の小屋ブランド。
あなたも自分だけの“夢の城”を手に入れてみてはいかがだろうか?


(OHK プライムニュース 6月22日放送分より)


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