【W杯】スイス選手のポーズに政治的意図?FIFAが調査開始

  • スイス対セルビア戦でゴールを決めたスイス選手2人のポーズが物議
  • 2人はアルバニア系でルーツはコソボ共和国
  • アルバニア国旗にある双頭のワシを表したポーズと見られる

ゴール後のポーズに政治的意図?

連日盛り上がりを見せるFIFAワールドカップだが、今、ある試合で選手がとった行為が、政治的意図があったのではないかと波紋を呼んでいる。

日本時間の23日に行われたスイス対セルビア戦。

試合中、ゴールを決めたスイス代表の2人の選手、シャキリ選手とシャカ選手がとったのは、共に手を重ねたポーズ。     
 これは、東ヨーロッパの国、アルバニアの国旗にある双頭のワシを表したものと見られている。

2人はアルバニア系、ルーツはコソボ共和国

シャキリ選手もシャカ選手も、共にアルバニア系で、そのルーツをアルバニアに隣接するコソボ共和国に持つ選手。

そのコソボをめぐり、アルバニア系住民と今回の対戦相手セルビアは対立。かつては武力紛争で多数の死傷者や数十万の難民が発生した過去がある。

今回FIFA・国際サッカー連盟は、2人の選手が試合中に行った動作について規律委員会が調査を開始したと発表した。

津田塾大学の萱野 稔人教授は、「この地域の民族問題は複雑だが、コソボはもともとセルビアの一地域。ただ住民のほとんどはアルバニア人で、民族の独立ということで、コソボはかつて独立を宣言した。しかしセルビアは独立を認めていないので、アルバニアとセルビアの間ではコソボをめぐる独立問題が存在するという背景がある」と話す。

今回の行動については、「二人の選手はコソボにルーツを持っている。自分たちはアルバニア人で、セルビアに対して得点した。今はスイスのチームで戦っているけど、自分たちのアイデンティティはアルバニアなんだということを示すためにパフォーマンスしたと思われる。
このジェスチャーの意味をFIFAがどう裁定するのか。本人たちからヒアリングを行うだろうし、処分をどうするのか。過去に同じ事例がいくつかあったがそれとの公平性をどう保つのかがポイントになる」と指摘する。

(「プライムニュース α」6月25日放送分)

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