偽装か?「傲慢になりすぎてごめん」遺書全文を独自入手…姉が自殺にみせかけ弟殺害か

  • “練炭自殺”から一変、実姉を殺人容疑で逮捕
  • 朱美容疑者への言葉が並ぶ遺書は自ら偽装?
  • 睡眠薬とインスリン…新たな疑惑も「全く身に覚えがない」 

ずさんな犯行…“練炭自殺にみせかけ弟殺害”で姉逮捕

大阪府堺市で練炭自殺にみせかけて弟を殺害した疑いで、44歳の姉が逮捕された事件。
FNNは、姉が偽装したとされる遺書の全文を独自入手した。

「朱美にだけは気を付けろ」妻にこう話していた足立聖光さん(当時40)が亡くなったのは、今年3月。
当初は自殺とみられていたが、その後、まさかの殺人事件に発展した。

聖光さんの遺体は、会社事務所のトイレで発見された。
死因は、タンクの上にあった練炭による一酸化炭素中毒。隙間を埋めるため、トイレの扉は接着剤で埋められていた。

遺書も残されていたことから、当初は自殺とみられていた。
しかし、トイレからは、練炭に火をつけるためのライターやマッチ類などは見つからなかった。
さらに、扉の隙間を埋めた接着剤の容器は、別の部屋から発見された。

これらのことから、警察は他殺と判断。
聖光さんを練炭自殺したように見せかけた殺人の疑いで逮捕されたのは、大阪・堺市の建設会社社長で、聖光さんの実姉・足立朱美容疑者(44)だ。

“偽装”遺書の全文入手「俺が傲慢になりすぎてごめん」

警察の調べで、新たに朱美容疑者の会社にあったパソコンやプリンターから、自殺と見せかけるために遺書を偽造したとみられる痕跡が見つかっていたことがわかった。

その遺書に書かれていたのは…

朱美、何かとお前には助けられてきたのに、俺が傲慢になりすぎて、こんな結果になって、結局お前に一番負担をかけることになった。ごめん。
みんなのことを助けられるのは、お前しかいてない。実は、一番お前にみんなが頼っていたし。

遺書の大半が、朱美容疑者への言葉で埋め尽くされていた。
これらすべてが、朱美容疑者による工作だったのか?

さらに、聖光さんの遺体からは、その疑惑を深めるものが検出されていた。
検出されたのは、睡眠薬の成分。これが、朱美容疑者に処方されていた睡眠薬と同じ成分だったのだ。

また、遺体発見当時、リビングで倒れていたという母親は、「朱美が出した抹茶オレを飲んだら、意識が朦朧となった」と証言している。
現場での犯行を知られないようにするため、母親に睡眠薬を飲ませた可能性もあると考えられている。

新たな疑惑…父親が現在も脳死状態

さらに、朱美容疑者への疑惑は、事件の前の行動にもみられた。 
 遺書には、今年1月、聖光さんが父親にインスリンを大量投与したと書かれていた。

俺はおとんにインスリンを打った。
ネットでいろいろ調べて、低血糖昏睡は脳死って書いてたから、ガンで苦しむより、脳死の方が楽やろうと。
皆の前では普通にしてきたつもりやけど、もう良心の呵責に耐えられへん。

しかし実際は、朱美容疑者が出した甘酒を飲んで倒れていたのだ。
父親は、現在も脳死状態だという。

逮捕前、朱美容疑者は知人に対して、「全くそんな身に覚えもない」と話していた。
「本当にそういうことをしていないのか?」と確認すると、「絶対にそんなことない。私がそんなことをして、何の得があるんですか」と言い、弟と不仲だったのかと聞くと、「仲は悪くないです」と答えたという。

事件後、朱美容疑者は、自分への疑いを他者へ向けようとしたのか、聖光さんの親族を中傷するビラを撒いていたほか、聖光さんの家では車などが赤いスプレーで落書きをされる被害があり、防犯カメラには、朱美容疑者と似た人物が映っていた。

実の姉によるとみられる犯行の全容解明に向け、警察は追及を強めている。

(「プライムニュース イブニング」6月21日放送分より)

プライムニュース イブニングの他の記事