西之島の面積が拡大 昨年の噴火で新たな陸地が形成 

国土地理院が解析した最新の計測結果を公開

カテゴリ:国内

  • 国土地理院が西之島の空中写真撮影を実施
  • 2016年12月と比べて島の面積が0.23平方メートル拡大
  • 再噴火で大量に溶岩が流出したことが原因

2013年に噴火して以来、溶岩流が堆積して島の面積が拡大し続けている小笠原諸島・西之島。

東京から南へ約1000kmの地点にある“絶海の孤島”だ。

2013年12月の噴火以降、定期的に撮影・計測をしている国土地理院は、1月17日に測量用航空機「くにかぜIII」で西之島の空中写真撮影を行い、解析した最新の計測結果を公開した。

1月17日に撮影された西之島(提供:国土地理院)

1月17日の調査で、西之島の面積は2.95平方キロメートル、最高標高は160メートル、新たに噴出した溶岩等の海面上の体積は9,992万立方メートルと計測された。

2016年12月の時点で、面積は2.72平方キロメートル、最高標高は143メートル、体積は8,978万立方メートルだった。今回の結果と比較をすると、島の面積は0.23平方メートル大きくなり、標高は17メートル高くなっている。

提供:国土地理院

2017年4月の再噴火で南西方向に大量に溶岩流が流出したことで、新たな陸地が形成されたという。

今回の計測結果に関して、火山噴火予知連絡会副会長で、東京大学地震研究所の中田節也教授は、「山頂火口での火山弾やスコリアの堆積によって中央火口丘が標高を増したこと、新たに溶岩流で広範囲に覆われた島の南西部が高くなったことと、溶岩が海に流れ込んだ箇所では島の面積が拡大したことを明瞭に示しています。

また、約100日間の噴火で生じた海面上の体積増加から平均噴出率が約10万立方メートル/日と算出される。この値は前回の活動(2013年~2015年)の同値、約12万立方メートル/日に近い。このように、2017年の噴火は短期的ではあったが前回の噴火と似た噴出率で推移したものと考えられる」と述べた。