【W杯】日本の次なる相手を知ろう。「セネガル料理」を食べてみた

  • 東京都内に「セネガル料理」を提供する店があった
  • セネガルも日本と同じで、お米を食べる文化で基本的に“ぶっかけ飯”!
  • セネガルでは、海沿いの砂浜で“野良サッカー”が盛ん

「セネガルの味」を東京都港区で体験

いよいよ始まった2018FIFAワールドカップ ロシア大会。
日本は初戦、格上のコロンビアを相手に、大迫の決勝弾で見事大金星を挙げ、日本中が盛り上がっている。
そして次なる相手、セネガルはポーランドを破り、グループランキング1位で日本と並んでいる。

次戦は日本時間、25日(月)の0時がキックオフだが、そもそも「セネガル」ってどんな国?
相手のことを知るならまずは食から、と思い調べてみたらセネガル料理を出すお店が東京にあった。

ということで、早速行ってみた。

Blue Baobab Africa(ブルーバオバブ アフリカ)

やってきたのは、東京都港区麻布台にある「Blue Baobab Africa(ブルーバオバブ アフリカ)」というお店。店名の下には「Cafe Bar, Gallery, Library & Gathering Place」と書かれていて、料理以外にもイベントや講座、学生のためのアフリカ渡航相談会など、幅広く展開している、多目的のお店といった感じだった。

Blue Baobab Africa(ブルーバオバブ アフリカ)店内

セネガル料理を食べてみた

そして、メニューを見せてもらうと、ナチョスやチーズなどの一般的なメニューが並ぶ中、「セネガル料理」の文字を発見!
1種盛りから3種盛りまで選べると書いてあるので、ここは当然3種盛りを注文してみた。

果たしてどんな料理が出てくるのかと待つこと10分…やってきたのがこちら!




ヤサとチュとスープカンジャの3種盛り

ご飯の上に2種類の料理が乗っていてスープが付いている。

これが意外にもお米文化だという、セネガルの代表料理だそうだ。
ご飯の右側にあるのが「ヤサ」、左側にあるのが「チュ」そして、スープが「カンジャ」というセネガル料理。

どれも、ご飯に絡めて食べるという、いわゆる“ぶっかけ飯”スタイルとのこと。
お店によると、セネガルではご飯の上から「ヤサ」などがかかった、丼のような状態で食卓に並んでいたらしい。

早速「セネガル料理 3種盛り」を食べてみた。

ヤサ

ヤサ」は、たっぷりのレモン玉ねぎソースと、鶏肉や魚などの具と煮合わせる料理のこと。
この店では、マスタードとレモンで玉ねぎを煮込んでいて、エビとアサリを使用している。

早速食べてみると、見た目の色味といい辛みといい、カレーの存在がすぐに脳裏に浮かんだ。日本で言うならば、甘口と中辛の間くらいの辛みで、辛いのが苦手な人でも普通にパクパク食べられるくらい。

これってカレーですか?」と聞いてみたところ、カレー粉は使用していないとの答えが返ってきた。とにかく美味、食べなれたお味。

チュ

続いて「チュ」。
メニュー説明には、“トマトの煮込み。チキン入り”と書かれていたが、食べてみると…

エビチリ?エビはいないけど。こちらもまた、見た目のオレンジ色とトマトの酸味が、どことなくエビチリのイメージにしっくりフィットした。辛みは、さほどない。

ごろごろと大きめにカットされた、人参・玉ねぎ・鶏肉がほどよい酸味に味付けされていて、どこか懐かしい味がした。

スープカンジャ

そして、「カンジャ」はオクラがメインのスープで、こちらもご飯にかけて頂く。
オクラの他にはトマト・牛肉・エビ・あさりが入っている。

こちらは辛いというよりかは、とてもスパイシーな味。うっすら張った黄色い膜の油と、唐辛子や香辛料の刺激がトマトでまとまり、味は濃いめだが、ご飯にかけずそのまま単品としても楽しめる一品だった。二日酔いの朝に良さそう・・・。


お店によると、どれも日本で手に入る食材を使い、味付けも日本人好みにアレンジしているというが、「セネガル料理 3種盛り」を美味しく頂いた。

デーツ(手前)&いちじく(奥)

ご飯の後は、デザートの「デーツ&いちじく」と、食後の一杯として“セネガルらしい飲み物”を注文。
デーツ」とはナツメヤシの実を乾燥させたドライフルーツのことで、栄養価が高く、とても甘い。
セネガルはイスラム圏のため、「ラマダン」という断食の期間があり、体を慣らす意味合いで、ラマダン明けにデーツを最初に食べる慣習があるそうだ。

カフェ トゥーバ

そして出てきた飲み物が「カフェ トゥーバ」というコーヒー。見た目は普通のコーヒーと何ら変わらないが、セネガルで日常的に飲まれているものだという。

甘いものを好むセネガル人は、砂糖をたっぷり入れて飲むそうだが、とりあえずそのまま飲んでみることに。
・・・驚いた。頭の中で「!?」の記号が浮かぶほどに驚いた。だって、コーヒーなのにすごいスパイシー!
コーヒー特有の苦みや渋みを一切感じさせないほど、スパイスの風味が口いっぱいに広がった。

この独特な香りが、日本人女性にはよく好まれるそうだが、男性は苦手な方が多いらしい。スパイシーな感じが香草のようにも思えて、ジャンル的にはパクチーのような位置づけに近いかも知れない。私は男だが個人的には、とても美味だった。



セネガル料理を堪能した後で、このお店を一人で切り盛りしている下和田 里咲さんにお話を伺った。


「セネガル人のスタッフがいた」

下和田 里咲さん

――なぜセネガル料理をやろうと?

元々、メンタルヘルスの活動をする場所を作ろうと、お店をスタートしたんですけど、メンバーにセネガル人のスタッフがいたので、アフリカ色を出すのもいいかなと。料理屋というよりかはカフェと言って頂ければ幸いです。

セネガル料理自体を知ったのは、そのスタッフから聞いたのが初めてです。お店に来られるお客さんの割合は、日本人の方が圧倒的に多くて、セネガルなどアフリカ系の方も来られますが、8 : 2くらいで日本人ですね。

――セネガルに行かれたことは?

2年前に訪れて、1週間ほど滞在しました。実は訪れたのはお店を始めて、1年ほど経ってからなんです。というのも、皆さんから「セネガルに居たんですか?」と聞かれることが多々ありまして、これは行かないといけないと思いまして。

朝はフランスパンですが、向こうもお米を食べる文化で、セネガル人に聞いたら日本のお米が1番美味しいと言ってました。とても良いところだったので機会があればまた行きたいです。

ーーセネガルの魅力は?

端的に言ってしまうと「異国感」です。
体は男女ともがっしりしていて、気候も日差しが強くて暑くて、昼間は木陰で何もしないおじさんたちがいて、壊れた車を道端で直している人も沢山いて、そういう雑然としたエネルギー感といいますか、興味深く感じます。砂漠地帯なので砂はすごいんですが、砂の下はしっかり舗装された道路があるんですよ。びっくりですよね。

撮影:下和田 里咲さん

日本ーセネガル戦は、お店でパブリックビューイング

ーーセネガルで、サッカーの練習風景を見たことは?

海沿いに砂浜があって、夕方ぐらいになると若い男性から小さい子まで集まって、コートもない中、“野良サッカー”をしていました。野良とは思えないくらい、すごい真面目に鍛えていて、体もがっちりしているので、そりゃ強いなって思いました。

ーー日本の次の相手ということで、セネガルという国自体が注目されてきてると思うが、反響や影響は?

お客さんの数は、まだそれほど増減はないですが、各メディアさんの取材がすごいですね。お客さんの数は、これからだと思っています。日本ーコロンビア戦もここでパブリックビューイングを行いましたし、日本ーセネガル戦も行います。

試合が24時からということで、当日このお店は23時半から朝の5時まで開く予定ですが、当日そのまま会社へ出勤される人のため、場合によっては7時とか8時くらいまでお店を開けておくかも知れません。


――ずばり日本とセネガル、どちらを応援する?

日本の選手ももちろん頑張って頂きたいですが、セネガルはこんなに注目されることは中々ないですし、個人的にはせっかくなのでセネガルを応援したいです。



今回の取材中、店内を7回も問い合わせの電話が響いていた。

セネガル料理を食べ、下和田さんから現地のお話を聞きセネガルのことが少しだけわかった。
同じお米文化がパワーの源、相手にとって不足なし!日本ーセネガル戦が待ち遠しい。

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