新幹線で3人殺傷…今後、日本で手荷物検査を行う可能性は?

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  • 現行犯逮捕された小島容疑者は 「むしゃくしゃしてやった」
  • 女性たちを助けようとした会社員の男性が死亡
  • 新幹線のシートはボタン一つで外すことができ、護身用に使える

東海道新幹線の車内で9日の夜に起きた殺傷事件。

午後9時23分東京駅発の新大阪駅行最終電車「のぞみ265号」で、男がナタで切りつけ、兵庫県尼崎市の会社員・梅田耕太郎さんが死亡し、女性2人が軽傷を負った。

現行犯逮捕された小島一朗容疑者(22)は、「誰でもよかった、むしゃくしゃしてやった」と話している。

逮捕直後の映像には大量の返り血を浴びたのか、ズボンが赤茶色に変色していた。

“犯行からの19分間”車内はパニック状態

この日は、横浜で人気アーティスト・東方神起のコンサートがあり、多くの女性客が新横浜駅から乗車したという。

新横浜駅を出発した3分後の午後9時45分ごろ、12号車の後ろから3列目で2列シートの通路側に座っていた小島容疑者が隣の女性を切りつけると、通路を挟んで座っていた女性も襲撃した。

そして、最後列の通路側に座っていた梅田さんが女性を助けようと席を立ったが、小島容疑者に切りつけられ、車両中央のあたりに倒れたという。

小島容疑者の3列前に座っていたという女性は「(梅田さんが)女の人を助けようとしてターゲットになった。男性がやられた時の表情は目に焼き付いている」と話した。

その後、死亡が確認された梅田さんの傷は、首や胸など数十か所に及んでいたという。

隣の13号車にいたという乗客は「『キャー』という声が聞こえて、その後ろに人がなだれのようにわーっと走ってきて、パニック状態でドミノ倒しになって。窓際の席だったので逃げることができなくて、立ち上がってみたら通路に血がいっぱい付いてて」と車内はパニック状態だったという。

また、16号車にいたという乗客は「けがをされた女性が入ってきて、その後にお客さんが連なって入ってきて『助けてー』って叫び声があって首から出血していたと思います」と話した。

犯行現場から3両離れた15号車と最後尾の16号車の連結部分の手すりには血痕が残り、襲われた女性の1人はこの連結部分で倒れ、もう一人は16号車に避難したという。

偶然にも居合わせた医師により、タオルなどが集められて被害女性に対して止血などの医療行為が行われた。

乗客は「わーってなってから小田原駅に着くまでは20分くらいだった。車内アナウンスで『小田原着きます』と流れて『安心してください』というアナウンスがあって、初めてみんながホッとした」と振り返った。

新幹線は小田原駅に緊急停車し、犯行から19分後の午後10時4分に待ち構えていた捜査員が、小島容疑者を現行犯逮捕した。

「日本では手荷物検査は難しい」

犯行現場から一両隣の11号車の車内が映された映像には、こぼれたまま転がった缶ジュースや中身がひっくり返ったままの弁当などが散乱し、シートが外された座席がいくつもあった。

実はシートはボタン1つで外すことができ、乗客が護身用に使ったという。

JR東海では乗務員に対して危険人物などがいた場合に、カバンや座席シートを盾にするよう、指導しているという。

防犯対策として海外の高速鉄道では手荷物検査を行っている国もあるが、鉄道アナリストの川島令三さんによると、「日本では手荷物検査は無理があります。東京駅はスペースがないですし、人があふれてしまいます。空港の手荷物検査もかなり並ぶので、そういったものを新幹線の停車駅にこれから設置するのは難しいこと」と話した。

(「めざましテレビ」6月11日放送分より)

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