リアルな音でパチパチ…脱力系「拍手するだけロボ」が日本を明るくする!? 

カテゴリ:国内

  • 拍手の達人ロボット「ビッグクラッピー」が発売   
  • 拍手研究10年!こだわり素材のやわらかハンドで自然なパチパチ音を実現
  • 「やわらかいマシンを作りたい」拍手ロボ生みの親に聞いた

リアルな拍手を10年間研究

先月31日、バイバイワールド株式会社から発売された、ちょっととぼけた丸い顔に大きな手がついたシンプルなロボット「ビッグクラッピー」。
一体どんな便利ロボットなのかというと、やってくれることも実にシンプル、拍手をしてくれるのだ。

手パーツは柔らかなウレタン樹脂素材でできていて、人間の手に近い自然な拍手の音が出せるというが、なんと、リアルな拍手を10年間研究しているというこだわりよう。
使い方はカンタン!本体の電源を入れればすぐに起動し、足元についているセンサーで人の動きを感知すると元気にパチパチしてくれる。見ているだけで元気がもらえる脱力系ロボットだ。

ビッグクラッピーは500種類以上のセリフ機能も搭載。喋ってもらうには、ビッグクラッピーに「今どんなシチュエーション?」ということを教えてあげる必要がある。

頭の後ろについたボタンを押すと、場所を選ばず使える「どこでも」をはじめ、
店頭・会社・飲み会・お誕生日会・スポーツ観戦・展示会・学校・結婚式・アゲアゲパーティモード
の10種類のシチュエーションが選べる。

たとえば「店頭モード」に設定すると、拍手しながら「いらっしゃいませ!」と喋り、お客さんを呼び込む店員として働いてくれるというワケだ。「学校モード」では「勉強がんば~!」とエールを送ってくれたり、「壊れるから蹴り倒さないでね〜」などとかわいい主張も。

さらに、iOSアプリ、Androidアプリと連携すれば、スマートフォンから特別なモードを楽しめる。

「三本締め」や音楽に合わせて拍手するモードも

左:マニュアルクラップモード 右:パフォーマンスモードの操作画面

「マニュアルクラップモード」は、本体で設定したシチュエーションに合わせた拍手とセリフを、好きなタイミングで出せるラジコンのようなモード。

たとえばサッカー観戦で、試合中は静かに!ゴールを決めたら盛り上げてほしい!という時はこの「マニュアルクラップモード」の出番。手動操作で「ここぞ!」という時に拍手してもらおう。

「パフォーマンスモードは「三本締め」や「拍手大喝采」、「ちょっとイイとこみてみたい!」コールなど、場を盛り上げる35種類のパフォーマンスが再生できる。

左:マイミュージックモード 右:カスタム発話の操作画面

「マイミュージックモード」は好きな音楽に合わせた拍手をしてくれるモードだ。スマートフォン内に入っている音楽のビートを自動で解析することで、ぴったりのテンポで拍手してくれる。
「カスタム発話」はユーザーが録音した言葉を喋ってくれるモード。録音時間は最大10秒。録音したままの声で再生することも、ロボット声に変えて再生することもできる。

「マニュアルクラップ」「パフォーマンス」はiOS、Androidともに使えるが、「マイミュージック」「カスタム発話」は現在iOSアプリ限定の機能になっており、Androidアプリは現在開発中だという。

あまりにも一点集中型の性能と、そのトボケたビジュアルにネットは騒然。
マジでかわいい」「自分を褒めたりするのによさそう」などの声があがっている。

しかし、そもそもなぜ「拍手」に注目を?拍手研究って一体?ビッグクラッピー生みの親、バイバイワールド株式会社の髙橋征資代表にお話を聞くことができた。

「拍手で人を元気に!」

――拍手にこだわる理由は?

学生時代、より人に寄り添う、人の心に訴えかけるマシン、ロボットを作りたいと考えた際、機械の硬いイメージとは真逆の「やわらかい」マシン、ロボットを作りたいと思いました。また、人々を笑顔にするものを作りたいという想いがありました。そこで拍手を思いつきました。
非言語、コミュニケーションに使える(感情を伝えることができる)、舞台や音楽に使える、世界中で同じように使われるという点でしっくりきました。拍手を人工的に再現できれば、色々楽しい応用が可能になると思いました。


――拍手研究ってどんなことを?

手の肉とその内部の骨の形状、素材、空気圧縮方法を様々な手法で繰り返し試作を作り、人と同等の理想的な拍手音が生成されるか音量、音響を比較する作業になります。

――ビッグクラッピーはどうして生まれた?

拍手で人々を元気づけるにはセリフ発言や動作を自発的に行う、キャラクターを持った媒体である必要があると考え、人を感知するロボにたどり着きました。

「ビッグクラッピー」以前にも、人間の手をリアルに再現した拍手ロボ「音手(おんず)」や、片手で握ることで拍手の音が出せる「パチパチクラッピー」を発表するなど、長年の研究で「拍手ロボ」を進化させてきた髙橋さん。
「拍手で人を元気づける」ためのより進化した形がビッグクラッピーなのだ。

――一番のこだわりポイントは?

拍手のリアルさと、インパクトのあるキャラクター(外観、声質、ワードセンス含む)です。

――なぜこのデザインに?

拍手する機能とお声がけをするという特徴を見た目で表現するため、このキャラクターデザインにしました。人型にしなかったのは、人と同等のコミュニケーション能力がある印象を与えないためです。故に、ビッグクラッピーはあまり賢くなさそうな見た目にしています。複雑な会話のできないシンプルなコミュニケーション能力にネガティブな印象を与えないためです。


――各シチュエーションのセリフはランダム?「飲み会モード」で何度も「乾杯!」されることも?

はい、各シチュエーションに複数のセリフが搭載されており、ランダムに引き出されます。
場を仕切る役目というより、その場の雰囲気に合ったセリフを自由奔放に発話する役目を想定しています。

――ビッグクラッピーが活躍しそうなシチュエーションを教えてください。

カラオケはいいと思います。スマホで手動操作すれば、歌に合いの手をおくり続けることも可能です。

カスタムオーダーのイメージ

気になる価格は34万8000円(税別・送料別)。製品版では拍手パターンを変える等のカスタムはできないが、購入の際、オリジナルのセリフや拍手パターン、カラーリングなどをオーダーすることもできるという。
また複数台のビッグクラッピーでの連動も製品版では設定できないが、こちらもカスタムオーダーを受け付けているという。

先週末行われた「東京おもちゃショー2018」でも大人気だったビッグクラッピー。自由奔放におしゃべりし、気持ちのいいパチパチ音で一生懸命盛り上げてくれるかわいらしさ。見ているだけで笑ってしまう新感覚ロボは「拍手で人を元気に」という目標をすでにクリアしているようだ。

(画像・動画  ©Bye Bye World)