週末は異業種でスキルアップ!3万人が登録『社会人インターン』

  • リクルートキャリアが企業と参加者を仲介して企画し、参加者は無料で参加
  • 参加者…「外の環境も見たい」「将来のために経験を積みたい」
  • 企業側…「いろんな人材と出会いたい」

別の会社を経験する「社会人インターン」

インターンシップといえば、学生のための職業体験というイメージだが、実は今、社会人の間でも広がりを見せている。

モバイルゲームやデジタル卓球などを手がけた「アカツキ」

東京・品川区にある、ゲーム制作会社「アカツキ」では、土曜日の午後、カジュアルな服装の大人が集まって真剣会議が行われていた。
「アカツキ」は、モバイルゲームやデジタル卓球などを手がけてきた会社。

休日返上の会議かと思いきや、実は彼らはアカツキの社員ではない。

普段は別の会社で働いていて、この日は、ほかの業種の仕事を経験しにきた、いわゆる「社会人インターン」。
この取り組みは、リクルートキャリアが企業と参加者を仲介して企画したもので、参加者は無料で参加できる。

この日は、アカツキの「ゲーム開発のプロセスを考える」というテーマ。コンサルティング会社に勤務する男性や、IT業界の女性らが議論を交わした。

参加者からは、「どういう生活リズムやシチュエーションでゲームをするか、画面遷移やデザインはどう変えたらいいかを考えたらどうか」、「失敗する要因は、われわれが普段エスアイヤーとしてやっているのと似ている」などの意見が飛び出した。

参加者「外の環境も見たい」「将来のために経験を積みたい」

彼らは一体なぜ、社会人インターンに参加するのだろうか。

金融コンサルタントの男性(30)
「ほかの業界でも役立つスキルなのか確かめたくて来た」

IT関係の女性(29)
「会社見学ではなく、会社の若干中に入って一緒に参加型というのはあまりない、いい機会」

プロダクトマネジメントの男性(34)
「外の環境も見てみたいなと思って」

システムインテグレーターの男(31)
「将来的にはこっちの分野に行きたい。まだ具体的に動き出してはいないが、経験としてこういったところから積めれば」などと話した。

リクルートキャリア「サンカク」のホームページ

実は今、別の会社を知り、スキルを磨きたいという人たちが増えているという。

リクルートキャリア・古賀敏幹さんは、「1つの会社に限らずに活動の場を広げていくことが、個人の成長にもつながったり、視野を広げたり、自分の可能性を広げる、そういうところを背景としてニーズがどんどん高まっている」と語った。

社会人インターンを体験したい登録者は、リクルートキャリアだけでも約3万人。受け入れ側も大手企業など、40社にのぼるという。

企業側「いろんな人材と出会いたい」

社会人インターンを受け入れる企業にも、メリットはあるという。
アカツキ モバイルゲーム事業担当・戸塚佑貴執行役は、「ゲームが今後、世界に打って出ていくためには、さまざまな日本のプロフェッショナルの方と協調する必要がある。もっと幅を広げていかないと、エンタメ全体の発展につながっていかない。いろんな人材と出会いたいと思っている」と語った。

「今後重要と考えるソフトスキル」(デロイト トーマツ グループ調査)

経営コンサルタントの松江 英夫氏は、「働く人の価値観と企業が提供できる機会にギャップがあることが背景にある」と指摘する。

「デロイト トーマツ グループのグローバル調査では、20代から30代の若い人の価値観として『対人能力』や『想像力』などが今後必要なスキルとして重視されているが、勤務先の期待度は低く、ギャップがある。
インターンは、副業ほどリスクを取らなくていいので手軽でやりやすい」と話す。

人生100年時代。
社会人インターンは、スキルアップだけではなく、企業そのものも成長させてくれそうだ。

(「プライムニュース α」6月5日放送分)

プライムニュース αの他の記事