式場すべて“母が作った粘土の花”! 娘の結婚式が素敵すぎると感動

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  • 新婦のブーケ、席札に添えられた花など、式場すべての花が母の手作り 
  • “プロではない”母が「パンフラワー」を約1年かけて準備
  • 「結婚して同じ立場になってより深く母に感謝している」

6月といえば、ジューンブライド。
英語の「ジューン」が結婚を司る女神「ジュノー」にちなむことから、この月に結婚すると生涯幸せになれるという。ロマンチックな言い伝えに、日本でも6月に結婚式を挙げるカップルは多いだろう。

こうした中、とある花嫁が受けた結婚式での祝福が母の愛情たっぷりだと話題になった。

すべて“母の手作りフラワー”で祝福!

2014年に結婚式を挙げた女性が、母への熱い感謝の言葉とともに最近投稿したこちらの写真。
式場を飾る色とりどりの花の数々だが、一見よくある光景にも思える。

ただ、実はこの花たち、すべて女性の母が作った「パンフラワー」と呼ばれる、粘土の造花なのだ。
食べ残しのパンを材料にして花の形を作ったことが由来のため「パンフラワー」と呼ばれるこのアートだが、今では小麦粉や樹脂を原料にした粘土で形を作ったのち、油絵具を何度も塗り重ねて作るそうだ。

女性の母はプロの作家ではないものの、パンフラワーを作って15年ほどのベテラン。
しかしいくら慣れているといえ、各テーブルの席札に添えられた花も、新婦のブーケも、会場を飾るすべての花が手作りだというから驚きだ。

今までに作っていた花と、式用に新しく作った花を混ぜ、アレンジしたということだが、この写真を投稿した女性に話を聞くことができた。

母は約1年かけて準備

――手作りフラワーを式場で見た時は…

壮観でした。とても嬉しく、感激しました。搬入から手伝いましたが、母の花づくりの集大成!という感じでした

――作品はどのくらいの期間で?

結婚式の装花の準備は約1年。ブーケは2か月ほどです。それまでに作った花も使いましたが、半分以上は新たに作ったものです。

新郎のコサージュと新婦のブーケ

2か月ほどかけて作られたというブーケは、新郎のコサージュと同じ落ち着いた色合い。花びらの1枚1枚まで繊細に作られているのがよくわかり、これだけでも母の深い愛情が伝わる。
材料は特別なものではなく、パンフラワーで一般的に使われる小麦粉粘土や樹脂粘土だという。

一輪一輪が丁寧に作りこまれた粘土の花

――ご自分でパンフラワーに挑戦されたことは?

葉っぱを1枚作らせてもらおうとしましたが全然作れず、諦めました。

――今回、ネットで話題になったことについて…

ほんの数人の友人に見てもらいたいなという気持ちでアップしただけでしたので、こんなにたくさんの方に見ていただけて驚いています。
私にとっては見慣れている花たちだったのですが、一般的には珍しいものだということもわかりました。
初めてこんなに拡散していただいたのでビクビクしていたのですが、温かいコメントばかりで嬉しかったです。

――式の後、お花は?
実家で眠っています。席札にして1人ひとつずつお持ち帰り用は用意したので、喜んでもいただけました。

席札の花はひとつひとつ別のデザイン

席札に添えられた花はひとつひとつ違ったデザインで約40個。心尽くしのおもてなしだ。

母と娘 お互いに「感謝」の言葉

――お母様はどんな方ですか?

 誰かに見せるためではなく、自分のためにコツコツと継続して作り続ける母を尊敬していました。

私自身、ものづくりや絵を描くことが好きなのですが、子供の頃から家で何かを作っている母というのは、いい影響をもたらしてくれたように思いますし、私も母になり、仕事、家事、育児に追われたあとに創作の時間を作ることの大変さを実感しました。こんなに大変だったのなら、もっと色々と手伝ってあげればよかったなあと後悔もしました。結婚して同じ立場になって気づけたことがたくさんあり、より深く母に感謝しています。

母はこの結婚式が集大成となって満足し、一旦花づくりをペースダウンして染色と織物の勉強を新たに始めたので、なにかを作り続ける母が次は何に挑戦するのか楽しみですし、負けてられないなとも思っています。

実はこの手作りフラワーでの結婚式を提案したのはお母様だったという。女性も大喜びで「ぜひやってほしい」とお願いしたそうだ。

愛娘のため、式場を花でいっぱいにしたお母様は
母のわがままで好き勝手に飾らせてもらえたことは、娘に感謝しております。つたない作品ですが、皆様にみていただき温かいお言葉をいただき、感激しております。ありがとうございました」と、コメント。
素敵な写真だけでなく、互いに感謝を語る母と娘に、ほっこりした気持ちになった。

ネット上では「かけがえのない生涯の宝物ですね」「娘さんを思えばこその力作」などの反応が続々と。
愛情たっぷりの手作りフラワー、きっと式場にいたすべての人に幸せのおすそ分けとなったに違いない。

(写真:ご本人提供)