ひょっこりはん、BGMが著作権侵害のトラブル。フリー音源の思わぬ落とし穴

  • ネタに使うフリー音源のBGMで著作権侵害のトラブル
  • 「フリー音源」でも使用する際には利用規約を確認すること
  • 2日からネタのBGMを別のものに変更

軽快な音楽とともに、顔を出すネタで今年大ブレイク中のピン芸人「ひょっこりはん」。

耳にしただけで、“ひょっこり”と顔を出したくなるそのBGMを渋谷で聴いてもらうと、10人中8人が「ひょっこりはん」のネタを連想した。

いまこのBGMを巡って『著作権侵害』のトラブルが起きている。

5月31日、音楽素材MusMus(ムズムズ)の管理人は「当方が許可したものではありません。本当に残念で悲しいです」とフリー音源提供サイトの管理者が告発をする事態となった。

人気を受け複数の音楽配信サイトでも販売

「ひょっこりはん」は1987年生まれで早稲田大学出身。

今年はじめに“顔を出すネタ”で大ブレイクし、ノリに乗っているピン芸人。

このネタを思いついたきっかけを以前、番組が行ったインタビューで「もともと顔がみんなから『面白おかしい』とずっと言われていて。それがぼんやりあって。先に“ひょっこりはん”という名前を付けてそこからこういう芸が…」と語った。

ユニークな顔芸がウケて、テレビ番組やCMにもひっぱりだこの「ひょっこりはん」は、一般人もそのものまね動画を次々に投稿。

こうした人気を受けて、複数の音楽配信サイトでも販売を開始している。

「利用規約」を確認すること

無料で使えるフリー音源のBGMでブレイクした「ひょっこりはん」だが、今回、何が問題となったのか。

音楽素材MusMusの管理人は「著作権表記をしていない。著作権表記をしない場合の利用料を支払っていない。“フリー音源”として二次配布を行った」としている。

改めて利用規約を確認すると、「無料で使えます」とする一方で、「著作権表示をお願いします」との記載もあり、動画などで使用する際は出展元を表示するなど求めている。

街の人も「あんまり考えずに音楽を付けちゃうかも、著作権侵害をしている意識はないかもしれない」と話すなど、誰でも使えるフリー音源提供サイトには思わぬ落とし穴がある。

著作権侵害に詳しい大熊裕司弁護士は「音楽を使用する時に無料であるということは通常あまり考えられません。なので、利用規約を確認した方がいい」と指摘した。

こうした抗議を受け、「ひょっこりはん」側は複数の音楽サイトでの販売を停止し、所属する吉本興業は「合意に向けて鋭意対応している」としている。


では、今後も「ひょっこりはん」のネタは見ることができるのか。

大熊弁護士は「使用料を支払うという回復の仕方、補てんの仕方を著作権者が望まないのであれば、もう2度と使わないなど、そういった話になってくる可能性はあります」と話した。

そして、2日から「ひょっこりはん」はネタのBGMを別のものに変更している。

音楽素材MusMusの管理人は今回のBGMとそれに類似している楽曲の使用・販売の停止とすでに配布した先への音源取り扱いの訂正連絡を希望。この件に関して一切の金銭を受け取らないとし、「現時点ではこれ以上の希望はなく、遂行されることを見守るのみとなっております」とコメントし、対応に理解を示した。

ひょっこりはんは今後、新しいBGMで、ひょっこりネタを続ける方向だという。

(「めざましテレビ」6月4日放送分より)

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