アメフト問題の裏で…“かい離なし”日本レスリング協会が栄氏を絶賛!!

カテゴリ:国内

  • 日本レスリング協会HPに"パワハラ問題"栄氏を絶賛する記事が掲載された
  • 「選手と乖離なし」…"タックル問題"におわす表現も
  • 東京五輪に向け、栄監督の再出発をアピールか 果たして効果は?

レスリングの“パワハラ問題”が報じられてから約3カ月…。

内閣府への報告期限は5月31日だったが、まさにそのタイミングで日本レスリング協会の公式HP上に、“至学館大学レスリング部の栄和人監督を絶賛する記事”が掲載されていたことが判明。1日の「直撃LIVEグッディ!」では、その記事の内容を徹底分析した。

広瀬修一フィールドキャスター:
5月31日の午後6時に内閣府職員にグッディ!が取材すると“午後5時の段階で報告書が届いた”と回答がありました。実は日本レスリング協会の公式HPに栄監督を絶賛する記事が掲載されたタイミングは、5月30日の深夜…、そして削除されたのはなんと、5月31日の午後2時前のことだったんです。内閣府への報告書の提出の直前に削除されたということなんですが、小林さん、この記事についてどう感じますか?
 
小林信也氏(スポーツライター):
“こんな記事が出てますよ”って教えられて読んだのですが、すごく(栄氏)を持ち上げた記事だなと思いました。まさかこれが協会の公式HPだとは…、さすがにびっくりしましたね。

 
その“栄氏の絶賛記事”には、驚きのポイントが!

“タックル問題”ちらつかせ…「栄氏は乖離なし」

世界一を目指す選手との間に乖離(かいり)なし!明治杯での10階級制覇を目指す至学館大・栄和人監督」 

 記事のタイトルには「乖離」の文字が。これは最近よくアメフト問題で耳にしているフレーズだ。


小林氏:
わざわざこれ(乖離)を使うセンスっていうのが…。ちょっと、よくわからないですよね。

安藤優子:
失笑がでてしまいました。日大アメフト部では乖離があったけれど、レスリング協会、至学館じゃないぞっていうね。

石井てる美:
なんでこんな波風を立たせるような言葉を、しかもこのタイミングで…。もしレスリング協会のみなさんの意識が本当に変わっていたら、こういった記事って内々で思っている人がいたとしても、表には出さないような感覚になると思うんですけどね。

 
掲載されている記事には、栄監督がマスコミの取材によって自宅静養を余儀なくされたことや、栄氏への絶賛がちりばめられていた。

東京五輪へアピールか 栄氏絶賛記事

絶賛(1)
ていねいな言葉で選手の気持ちを鼓舞した。

絶賛(2)
内閣府の調査は秋までかかる見込み。自身の協会内での身分も正式に決まっておらず、平穏とは言えない日々が続く。それでも、マットの上で汗を流す選手の目の輝きを見ると、立ち止まることはできない。自分を頼って教えを請う選手に夢を叶えさせてあげたい、という気持ちが揺らぐことはなかった。

絶賛(3)
世界一への道は、猛練習や根性の積み重ねではない。細かな基本技術があってこそ、猛練習と精神力が生きてくる。そのベースを一人一人に合わせて教えることのできる栄監督の指導力は、決して否定されるものではない。


安藤:
栄さんは色々な報道によって静養を余儀なくされたということですけど、あくまでパワハラをしたのは栄さんであって、いうならば加害側は栄さんのほうです。それが同情的に描かれているのが違和感を持つところですよね。パワハラされたのは、伊調さんと伊調さんのまわりの人たちじゃないですか。それを考えるとちょっと言い方が違うんじゃないかと思うんですよね。

木村太郎(ジャーナリスト):
これは栄さんを救うために出した記事なんですよ。というのは内閣府に報告書を出すのと記事掲載が同じ時期だった。内閣府の報告書に色んな対策がある中で栄氏を理事から下ろすという話があって、これは当然核になってくる問題です。それに対してレスリング協会は、しょうがないからそれをやるけど、実は栄さんはちゃんと評価していて、これから東京オリンピックに向けて重要な核になる人物ですよっていうことを言うために、しかも都合のいいことに日大のケースがあって、あれは悪くないじゃないか、かい離してないじゃないかとこの記事が出たということじゃないかな。

 
さらに記事には、練習中の様子も書かれていた。

「よい雰囲気で練習」強調 栄氏再出発への効果はあるか?

「チャンピオン級の選手と若手選手のスパーリング。若手がポイントを取ると、栄監督は拍手をして「○○、よくやった!おまえがチャンピオンだ!」とはやしたてる。壮絶ではあるが、時に歓声も出て殺伐な空気はない」
 

広瀬:
殺伐な空気ではなく、非常に良い雰囲気で練習しているんだよということが書かれています。

 安藤:
事実関係を並べただけだと思うのでわからないですが、本当に和気あいあいなのかもしれないですね。

高橋克実:
でも書き方として「○○よくやった、お前がチャンピオンだ」っていうのはわかるんだけど、最後に「殺伐とした空気はない」とか、普通書かないよね。

 
なぜ、このタイミングで記事が掲載されたのかというと、日本レスリング協会の関係者によると、栄監督の再出発のアピールだったという。果たして賛否の分かれる記事でうまく再出発がはかれたのだろうか?


(「直撃LIVE グッディ!」6月1日放送分より)

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