「コオロギ入りスナックが密かに流行中…」フィンランド大使館のツイートが話題

カテゴリ:ワールド

  • フィンランド大使館「ビールが一番合いそう」
  • フィンランドでは2017年に昆虫食が解禁
  • 「栄養いっぱいだし、ぜひ食べてみて!」

6月4日は「虫(ムシ)の日」ということで、こんな話題をご紹介。

駐日フィンランド大使館公式アカウント(@FinEmbTokyo)が5月末に投稿したこちらのツイート。

今日のおやつは…大使館のお姉さんがフィンランドから買ってきたお土産、しるっかぱはきな!」

「しるっかぱはきな」はフィンランド語。後半の「pähkinät(パハキナ)」はナッツ、そして「sirkka(シルッカ)」はコオロギ。その名の通り、コオロギとナッツをチリ味に仕上げたお菓子だったのだ。
もう見て頂いた方が早い、これがコオロギスナック!ただし、昆虫が苦手な方はご注意を。




ピリ辛コオロギがごろごろ。(画像:駐日フィンランド大使館公式アカウント @FinEmbTokyo)

香辛料をまぶしたナッツの間に、羽根つきコオロギがごろごろ!
脚などがとれてしまっているものもあるが、元の形がはっきりわかる。そして、パッケージには、カウボーイハットをかぶり、トウガラシ型の火を噴く二丁拳銃を構えたワイルドなコオロギがデザインされ、なんだかハードボイルドな仕上がり。

このコオロギスナック、フィンランドに本社を置く、コオロギの養殖技術を提供する「EntoCube社」が販売しているもの。
公式サイトを覗いてみると、100匹の丸ごとコオロギが入っているというこのスナックは「ローストしたコオロギとスパイシーなチリナッツの、犯罪的に中毒性のあるスナックです。ハウスパーティーでタランティーノ映画の音楽をBGMに、冷えたドリンクとどうぞ」とのこと。うーん、刺激的な味の予感だが…

フィンランド大使館の方の感想は「あまり味に虫の存在感ないなぁ」だそうだ。虫の存在感…感じてみたいような、そうでもないような…
「#大使館にゅっと」の「にゅっと」はフィンランド語で「nyt」、英語のnowにあたる。大使館から届いたホットなコオロギ情報、詳細を聞いてみた。

大使館に聞いた 「コオロギたいして違和感なし」

――コオロギスナックはフィンランド発?

他国でも環境面から昆虫食に焦点を当てた動きはあるので、「フィンランド発」とはいえないと思います。

――「味に虫の存在感ないなぁ」とのことですが、ではお味は?

チリの味が強いので、コオロギの感じはまったくしません。ナッツのほうが硬く、コオロギのほうは若干やわらかい感じです。ビールが一番合いそうです。バーのつまみとして、ナッツを食べる感じです。そこにコオロギが入っていても、たいして違和感はありません。


――フィンランドはコーヒーが良く飲まれているそうですが、コオロギと一緒に?

まだコオロギスナックはそれほど普及していないので、コーヒーとは一緒に食べないと思いますが…
ちなみにフィンランドのコーヒータイムで食べるのはプッラ(菓子パン)です。

フィンランドでは2017年に昆虫食が解禁

「ビールに合いそう」とのコオロギスナックだが…他にもコオロギパンコオロギプロテインバー、コオロギグラノーラなどがあるらしい。

スナックを販売するEntoCube社の公式サイトでは「粉にしてピザやパスタの生地に」とオススメするロースト・コオロギや、流水で解凍する冷凍コオロギ、コオロギグラノーラなどが販売され、3分クッキングならぬ15分でできるコオロギのにんにく唐辛子炒めのレシピ動画も公開されている。どうやら、コオロギにはピリ辛の味付けがよく合うらしい。

また、5月23日にはこんなツイートも。

カリカリに揚げたコオロギタルト!
実は、昆虫はタンパク質やミネラルが豊富で、わずかな水とエサと場所があれば養殖できるため環境にも優しい。フィンランドでは2017年に昆虫食が解禁されて以来、大注目されているのだ。

大使館に聞いたところ、フィンランド人は環境意識が高く、若者でもヴィーガン(完全ベジタリアン)になる人が増えており、昆虫食に目がいくのは自然な流れだという。
昆虫食自体はまだまだ始まったばかりでメジャーではないというが、食用に適した昆虫はコオロギの他にも、イナゴやシロアリ、ハチの幼虫など色々で、現在研究が進んでいるという。

「栄養いっぱい、食べてみて!」

昆虫食への注目度が高まっているというフィンランド事情に驚いたが、逆に日本の食文化に驚かれたこともあった。

あるTwitterユーザーからの「いつか日本のおやつにもコオロギスナックが出るかも」という反応に対し、フィンランド大使館の返信は「日本によくある小魚入りのスナックはフィンランド人にとってはびっくり」。

――小魚入りのスナックにびっくり、とありましたがなぜ?

フィンランド人は、魚自体は食べるものの、スナックとしては食べません。スナックに魚がそのまま(目などもついて)入っていることに驚きます。


なるほど、おやつの異文化交流がこんなところで。

最後に、「コオロギスナックに興味を持った方に、一言!」とお願いしたところ、なんと駐日フィンランド大使館公式アカウントの「フィンたん」から返信が。

「日本でも昔から昆虫を食べていたよね。そういう意味では、日本人にも受け入れられやすいんじゃないかな。栄養いっぱいだし、ぜひ食べてみて!」

さてこうなるとコオロギスナック、その味をぜひ確かめてみたいところなのだが…残念ながら「日本で買えるショップはまだないと思います」とのこと。日本のみなさん、フィンランド旅行へ行った際はぜひコオロギスナックを食べて、感想をフィンたんに報告してほしい。