「皆さんはリンちゃんを殺した犯人を許すことができますか」

カテゴリ:国内

  • 黙秘を続ける渋谷被告 審理の争点は「渋谷被告が犯人かどうか」
  • 父親は極刑を求めて署名活動 116万人分の署名を千葉地検へ提出
  • 「裁判で真実を話してほしい。極刑でなければリンちゃんは天国へ行けない」

審理の争点は「渋谷被告が犯人かどうか」

渋谷恭正被告

去年3月、千葉県我孫子市で、ベトナム人の女の子レェ・ティ・ニャット・リンちゃんを殺害したなどの罪に問われている渋谷恭正被告の初公判が、6月4日に千葉地裁で開かれる。
審理の争点は「渋谷被告が犯人かどうか」だ。
黙秘を続ける渋谷被告。
弁護側は起訴内容を否認し、全面的に争うとみられている。

「極刑でなければリンちゃんは天国へ行けない」

FNNの単独インタビューに答えるリンちゃんの父親 レェ・アイン・ハオさん

父親のレェ・アイン・ハオさんは、こう訴える。
「リンちゃんを殺害した犯人を極刑にしないと、リンちゃんが天国に行けない」

ハオさんは事件後、「同じような事件が今後二度と起きないためにも、極刑を求めたい」として渋谷被告の厳罰を求める署名活動を行っている。ホームページやFacebookなどでも呼びかけ、これまでにおよそ116万人分の署名を集めて千葉地検に提出したという。

「マネキンかもしれないが女性が倒れている」

当時9歳だったレェ・ティ・ニャット・リンちゃん

2017年3月26日、千葉県我孫子市で「マネキンかもしれないが女性が倒れている」という110番通報があり、警察が確認したところ、排水溝のわきの草むらで女の子が衣服を着ていない状態で死亡しているのが発見された。

死亡していたのは、松戸市に住むベトナム人のレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9歳)で、警察は遺体の状況から殺人・死体遺棄事件と断定し捜査本部を設置した。

リンさんは遺体で発見される2日前の3月24日、小学校の終業式に向かうために家を出たが登校せず、学校から連絡を受けた父親が行方不明届を出していた。
自宅玄関の防犯カメラには自宅を出るリンさんが映っていたものの、学校とリンさんの自宅の中間地点あたりに立っていた地域ボランティアによると、リンさんの姿は確認されなかった。

警察は遺体遺棄現場や所持品が見つかったのが広範囲にわたっていたことから、犯行には車が使われていた可能性が高いとみて不審車両の割り出しを中心に捜査を進めていた。

事態が動いたのは事件から3週間後

逮捕時の渋谷被告

事態が動いたのは、事件からおよそ3週間後の2017年4月14日。

警察が死体遺棄容疑で逮捕したのは、リンさんが通う小学校の保護者会の会長の渋谷恭正被告だった。
現場の遺留物と渋谷被告のDNA型が一致したことなどが決め手となった。

見守り活動に参加していた渋谷被告

登校児童の見守り活動にも積極的に参加していた渋谷被告。
本来は子どもを守る立場だった人の逮捕に衝撃が走った。

渋谷被告はその後殺人などの疑いで再逮捕され、5月26日に起訴された。

「皆さんはリンちゃんを殺した犯人を許すことができますか?」

厳罰を求めているハオさんは、初公判を前にFNNの単独取材に応じ、胸の内を明かした。

 「どうしてリンちゃんが殺害されたのか、何があったのかを知りたい。そして渋谷被告が犯人であることが証明できてほしい。証明ができたあとには犯行を最後まで認めない、そんな人には必ず極刑の判決を出してほしい。リンちゃんには大きくなって明るい将来や社会に役立つ人になるはずだったのに、どうしてリンちゃんが殺されなければいけなかったのか。皆さんはリンちゃんを殺した犯人を許すことができますか? これからの裁判でリンちゃんに何があったのか明らかにしてほしい。ただ、渋谷被告が何も言わないから真実が分かるか不安です。裁判で真実を話してほしいです。」

渋谷被告は何を語るのか。
注目の初公判は6月4日午前10時に始まる。

(執筆:フジテレビ社会部 千葉支局 高沢一輝)

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