内田前監督らの説明を“嘘”認定! “ケガをさせろ”指示の決め手は「友達か?」

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  • 関東学連「選手とコーチ間に“認識の乖離”は存在しない」
  • 審判は「何をしているんだ!?」フラッグを投げて怒っていた
  • 友達じゃなかったら強くいけるよね?と捉えても仕方ない発言

日本大学アメリカンフットボール部の選手による“悪質タックル”問題で、関東学生アメリカンフットボール連盟は29日、臨時理事会を開いた。

理事会の決議結果として、内田正人前監督らのこれまでの説明を“虚偽”と断定し、内田前監督と井上奨前コーチに、8段階ある罰則規定の中で最も重い「除名」処分を下した。
除名は、大学アメフト界からの“事実上の永久追放”となる。

なぜ関東学生連盟は、発言を虚偽と認定したのか?

「直撃LIVEグッディ!」では、認定に至った舞台裏を徹底解説!
ゲストに米スタンフォード大アメフトチームのコーチをしている河田剛さんと、アメフトライターの生沢浩さんを迎えた。 

大村正樹フィールドキャスター:
きのうの会見で新たにわかったことを、3回の反則が起こった場所とともに実際のフィールド上にまとめました。

1回目の反則で「退場」レベル

大村:
まず1回目の反則について。実は、あの悪質なタックルがあった直後、審判は“何をしているんだ!?”とフラッグを投げて怒っていたというんです。 

河田氏:
QBがボールを投げた時点で、審判は“ball is away”つまり、もうそこにボールはないからあなたがこの彼にあたる理由は一つもありませんと、叫ぶんですよ。
にもかかわらず、ふつうでは考えられないような反則行為が起こったので審判は、君はもう退場だと、1プレー目から言えると思います。

安藤優子:
本来だったらこの1回目のタックルで退場ということですか?

大村:
そうならなかったので、関学側は怒っているんですよね。
監督は何をしているんだ、直接退場を命じろと言っているんですが、内田前監督はボールの動きを追っていたから反則行為は見ていないと言っていました。
しかし関東学連の規律委員会が検証してみると、内田前監督の目線の先にこの反則行為があったんじゃないかということで、内田前監督の言っていることは嘘だという判断になりました。

安藤:
この悪質なタックルに至るまで、審判はずっと見ていたわけですよね。
この選手、もしかしてボールを持っていないQBにタックルしに行きそうだなってわかるじゃないですか。
何か止めたりとか、アクションは起こさないんでしょうか?

生沢氏:
距離とスピードから見て、審判も間に合わなかったんじゃないですかね。
あとは…まさかここまでいくとは思わなかったのでは。

河田氏:
そうだとも言えます。誰もこんなことが起こるとは予想しないですよ。

安藤:
審判の頭の中でも、よもや起こるとは思わなかった事態だったということですね。

大村:
2回目の反則についても、内田前監督は“ヘッドフォンを落としていたので見ていない”と発言していましたが、こちらも映像による検証で、虚偽であると認定されました。

選手とコーチ間に“認識の乖離”は存在しない

日大側はこれまで「監督・コーチの指示と、選手の認識に乖離がある」と主張してきたが、これについて関東学連は、次のような見解を示している。

・タックルした選手「監督が相手のQBをつぶせば(試合に)出すと言っている。知り合いなのか?と聞かれた」
・井上前コーチ「ケガをさせるような指示はしていないが、友達か?とは聞いた
・これについて関東学連は、「通常のタックルではない、友達にはできないようなことをさせようとした証拠」と述べている

カンニング竹山:
タックルをした選手って、ポジションはディフェンスラインじゃないですか。
(そのポジションにとって)QBをタックルして倒すっていうのは、試合展開が変わるので大手柄なんですよ。
QBにタックルすることがプレーの中での仕事なのに、あえてコーチに“友達か?”って聞かれると…、そういうことなんだなって理解するのはわかります。
QBを倒しに行くのは当たり前のことで、言わなくていいことですから。

安藤:
なるほど。“友達か?”と聞かれると、ルールの上で倒す以外のことを意味しているんだってとらえてしまうということですね。

西園寺:
激しいタックルでも、きれいに決まれば相手はケガをしないですよね。“それだけじゃ済まないよ”っていうように、僕にも聞こえます。

河田氏:
コーチの私としても、それは“友達じゃなかったら強くいけるよね?”と、そうとらえても仕方ない発言だと思います。

(「直撃LIVE グッディ!」5月30日放送分より)

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