カレーの主役は「ルー」から「レトルト」に!? 「ご当地もの」や「低カロリー」も登場

  • いまレトルトカレーが熱い!「ご当地もの」や「高齢者・女性向け」も登場
  • 昨年には売上高が逆転…背景に孤食(個食)化
  • 食品メーカー各社が「高齢者・女性向けレトルトカレー」シリーズを展開

約400種類がならぶ「カレーの本棚」

スーパーの一角に、まるで本のようにずらりと陳列されたレトルトカレー。
その数、約400種類。

1箱2000円もする「大人のための贅沢なカレー」、
栃木県の名産・とちおとめを使用した「いちごのカレー」、
観光ガイドブックのようなパッケージの「京都宇治抹茶カレー」、
メイドのキャラクターが描かれた「水戸納豆カレー」など…

全国のご当地カレーが並ぶ中、島田彩夏キャスターが見つけた、反町理キャスターにぴったりなカレーとは…

それは「登別 地獄のカレー」だ。
「“鬼の目にも涙”の激辛ビーフカレー」と書かれているこのカレー。金棒を持ち、鋭い視線でこちらを見つめる鬼のイラストが「反町キャスターに似ている」という。 

お母さんが大鍋で作るぬくもりの味で、日本の“国民食”となったカレー。

その一方、お客さんにレトルトカレーの印象を聞くと、「私がいない時用の旦那の食事のカレー」との声も聴かれた。

宝探し感覚での品定めも楽しいが、簡単で手軽なレトルトは、どうしても手抜き料理のイメージがあるようだ。

レトルト>ルー

ところが、いま食卓のカレーの主役がレトルトに変わりつつあるという。

民間調査会社による昨年の売上高のデータを見ると、レトルトカレーは461億円、ルーは456億円となり、初めてレトルトがルーを上回って逆転したのだ。

レトルトカレーの購入層について、取材したスーパーの店長は、
「ファミリーの方が来られて、だいたい1家族で2,3個、いろいろなものを買っていく」と話す。

進む「孤食」と「個食」

では、なぜレトルトが人気なのか?
現在、レトルトカレーだけで20種類以上のブランドを展開するハウス食品の広報・IR部 中田和毅さんに聞いた。

「レトルトカレーが伸びて来た背景には、個食化(孤食)や世帯環境の変化があると思います。
ニーズが非常に広がっているので、それに合わせた製品開発をしています」


昨年、農林水産省が「1日すべての食事を1人で食べる頻度」を調査したところ、「ほとんど毎日」が11.0%、「週に4~5日」が4.3%となり、2011年と比べると、5%も「孤食」率が増えていることがわかった。

家族みんなで食卓を囲んでいた時代から、1人で食事をする「孤食」や、家族それぞれが別のものを食べる「個食」が増えるなど、日本の家族のカタチの変化が、レトルト人気を後押ししているという。

低カロリーやミニサイズも

さらに、大手各社が打ち出す新たな商品展開も見られる。

ちょうど50年前、日本初のレトルト食品「ボンカレー」を売り出した大塚食品は、「減塩・低糖質・低カロリー」と、高齢者を意識したレトルトカレー(「マイサイズいいね!プラス」シリーズ)を、調剤薬局や病院の売店などで販売している。

また、エスビー食品では、「いろいろな味を少しずつ食べたい」という女性のニーズに応え、あえて1パックの量を半分以下に抑えた「食べ方チョイス」シリーズが好評だという。

日本の国民食であるカレーは、時代の変化とともに、その在り方も大きく変わりつつあるようだ。


(「プライムニュース イブニング」5月30日放送分より)

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