世紀の大発見!漱石は留学先で寂しかった…

カテゴリ:国内

  • 明治の文豪 夏目漱石の直筆のはがきが100年の時を超え発見された
  • “お宝” 漱石とは縁もゆかりもない土地の「古書店」で偶然発見された
  • はがきにはロンドンに国費留学していた漱石の“こゝろ”が描かれていた

行方知れずだった夏目漱石直筆のはがき

明治の文豪、夏目漱石のはがき3枚が1世紀ぶりに発見された。
見つかった場所は夏目漱石とは縁もゆかりもない福井の古書店。
福井出身の国文学者にあてたもので、その直筆の筆致だけでなく、英国留学中の漱石の“こゝろ”が記されており、歴史的価値が高い発見だ。
今回、発見されたのは夏目漱石の直筆のはがき3通を含めた194点。
福井県の西川知事が5月23日の定例会見で明らかにしていた。 

 直筆の3通は、いずれも1900(明治33)年と翌年に書かれたもので、大正時代に刊行された漱石の全集にも掲載されている。
うち1通は「国文学の父」と呼ばれた福井県出身の芳賀矢一(はが・やいち)にあてたものだった。
全集に掲載された後、所在が分からなくなっていた。

“お宝”は菓子箱の中から…

今回、世紀の発見をしたのは、福井県立こども歴史文化館の館長、笠松雅弘さんと学芸員の宮川陽子さん。

宮川さんは、「去年9月、定期的に行く福井市内の古本屋で、『きょう入ったばかり。見る?』と言われて……」「お菓子の箱に入って出てきた3枚と芳賀のものなど束で入っていた」

芳賀にあてた手紙の内容は、学友を記念する文庫の設立を呼び掛け、漱石が承諾したことが記されている。

世紀の大発見!をした宮川学芸員

残りの2通は、ドイツ文学者の藤代禎輔あてで、ロンドンに国費留学していた漱石が「独リボツチデ淋イヨ(原文ママ)」と書き送っている。

宮川さんは、発見の際「漱石の自筆の持つ力を感じた」と嘆息したといい、「まさか漱石が福井と結びつきあるとは思わなかった。学友の芳賀から夏目と福井とのつながりが生まれ、興味深い」と話した。
漱石直筆のはがきは、県立こども歴史文化館(福井市)で5月26日から6月24日まで展示される。

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