箱のスキ間を計測し“適量の緩衝材”を排出!? 最新技術で「時短のミライ」が見えた

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  • 日本最大級のIT総合展示会が開催。トレンドは「業務効率化」
  • ネット通販拡大で人手不足の中、“梱包作業”を効率化
  • 交通費の精算などわずらわしい事務作業も効率化

1700社以上のIT関連企業が一堂に会する日本最大級のIT総合展示会「2018 Japan IT Week春」。
AIなどの最新技術を紹介する中で、トレンドとなっているキーワードが「業務効率化」。

そこに広がっていた「時短」のミライとは?

ネット通販拡大で“梱包作業”を効率化

まず、ブースに展示されていたのは、商品を梱包する際に使われる緩衝材を素早く、効率よく製造できる機械。
紙を使った緩衝材製造装置で、接着剤やホッチキスを使わずに嵌合した緩衝能力のある緩衝材が作れるという。

そして、近年のネット通販市場の拡大に伴う人手不足への対応策として、さらなる効率化を目指したシステムも。

ベルトコンベアのゲートに、箱の中の隙間を計測するセンサーがついていて、箱の隙間を計測。
計測された隙間の紙の長さ、必要な分のデータが送られ、その箱が流れてきたときに、自動的に隙間を埋める分量の紙が出てくるという。

最適な緩衝材の量を自動で判断、排出することで梱包作業の効率化に成功。作業時間削減へとつながる。

わずらわしい事務作業も効率化

業務の効率化は、誰もがわずらわしいと感じる事務作業にも及んでいた。

自動で行われていたのは交通費の精算。
表に乗車駅と降車駅を入力するだけで、あとはロボットが自動でブラウザから路線情報を検索し運賃の入力をしてくれる。その様はまさに人が操作しているかのよう。

人間が行っていた単純業務を人工知能などを活用して代行する「RPA」を導入する企業がいま急増中で、単純作業にかかっていた時間を他の作業に回すことができたり、業務量や人的ミスの削減などに活用されているという。

Minoriソリューションズ菊池直毅さんは「今回働き方改革として、こちらのロボットに肩代わりをさせて、時間を短縮したり、というようにご活用いただければ」と語る。
このロボットで実際に作業時間が30%削減されたという報告もあったという。


「時短」によってどう満足度を高めるかも大事

デロイトトーマツグループの松江 英夫氏は、
「働き方改革による従業員満足度のデータで、『時短』のように効率化によって効果を上げることについては、半数が実感を得ています。ただ、もうひとつ『従業員の満足につながっているか』という重要なポイントがあります。これについては、28%しかない。(デロイト トーマツコンサルティング調べ)

そのため、効果を上げることも大切ですが、これからは『時短』によってどう満足度を高めるか、これも大切なポイントになってくると思います。」と指摘する。

そして松江氏は、満足度を高める方法として
・従業員を参画させる、主体性をもたせること
・時短の結果、合理化したものを報酬に結び付けること

というポイントをあげ、
「ある会社では、残業を減らすためのコンテストを行って、良い成果を残したチームには、残業代をボーナスとして還元しました。これによって、実入りもあるし満足度も高まる。こういった事例があります。」と、この2つが満たされることが大事だと語る。

こうした最新技術を導入して、効率と満足度がうまくかみ合っていくことで、私たちの働き方を大きく変えてくれるものになるのかもしれない。


(「プライムニュース α」5月29日放送分)

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