あの時日大幹部は選手の会見を見ずに会議していた

カテゴリ:国内

  • タックルした日大の選手が会見中、理事長はじめ日大幹部らは別の会議をしていたことが判明
  • 会議でタックル問題への言及はなし 内田前監督への「忖度」か?
  • 不自然な"他人事ムード"…日大学生らはタックルした選手守るため「声明文」発表へ

日本大学アメリカンフットボールの選手が悪質な反則行為で関西学院大学の選手を負傷させた問題について、日大アメフト部の選手たちが、タックルした選手を守るために「声明文」を作成する意向であることがわかった。父母会の協力も得て、近日中に発表するそうだ。

反則タックルをした選手が勇気を持って実名での会見に臨み、世間の注目を集めたのは5月22日のことだが、『直撃LIVEグッディ!』独自の取材により、この注目の会見とほぼ同時刻に、日大幹部が評議員会を開いていたことが判明。会議内容も独自入手した。

選手会見の裏で何を?幹部ら出席の会議内容

大村正樹フィールドキャスター:
今月22日、午後2時45分からタックルした選手は会見を行いました。この時日大の執行部は何をしていたのか?
実は、日大の本部では同日の午後2時から評議員会が行われていたことが判明。

<評議員会とは>

・学校法人日本大学の、運営方針の決定機関。年に1回全国の評議員が集まる会議で、理事長や学長、内田前監督など100人以上が集まる会議

・日程はあらかじめ決まっており、ずらすことは出来なかった様子

・議題は、前年度事業報告・決算について、規則の一部改正についてなど

・午後3時ごろ終わったが、どうやらその後も選手の会見は見ていなかった様子



大村:
当然、評議員会の中でタックル問題について話し合われたものかと思いきや…

タックル問題に言及なし 質問も出ず…

<評議員会の内容>

・午後2時過ぎ、理事長のあいさつがあるものの、タックル問題については一切語らず

・午後2時10分ごろ学長のあいさつの中で、アメフト問題について触れるが詳細な説明はなし
⇒内田監督はその時、特に語ることはなく疲れた様子で座っていたそう

・午後2時25分ごろから約30分間、予算について議論。タックル問題への言及はなし



安藤優子:

評議員から質問も出なかったんですか?

大村:
出なかったみたいです。内田前監督は日大の中でも立場の髙い方ですから、忖度もあったのかもしれませんね…

・午後2時55分ごろ、例年ならば質疑応答の時間があるが、今回はなかった

・評議員会終了後、一部の評議員から「この事態(タックル問題)を課外活動としてとらえるのではなく、日本大学として全体的にとらえるべきだ。そういう見解を示せ」と声があがったが、学長が「第三者委員会を立ち上げて、学校としてもきちんと対応していきたい」と述べるにとどまった
⇒この時、内田前監督からの発言は特になく、憔悴(しょうすい)しきった表情だった



安藤:

評議員会というのは、一般企業に例えると株主総会みたいなものだと思うんですけど、ふつうだったらその企業に起きている大事な問題に、質問が飛びますよね。

伊藤洋一(エコノミスト):
一般企業だったら、株主は黙っていないでしょう。でもこれは評議員の人たちで、日大から給料をもらっている人たちなので、あえて出さなかったというか…。また、選手が何を言ったのかはっきり分かっていない段階だったので聞けなかったというのもあるかもしれません。ただし、学校側の対応には手落ちがあるのかなって思いますよね。

尾木直樹(教育評論家):
儀礼的でもいいから、内田さんや理事長から一言、お詫びと説明をするべきだと思います。評議員の方が教育機関・日大としての姿勢を知りたい、考えてほしいと思うのは当然ですよね。

高橋克実:
この問題は全体に、危機感がないというか、なんとなく他人事というか…。誰も大事にとらえていないように感じますね。

安藤:
他人事みたいなことを、今でも回答書の中で言っているわけですから、できるだけ自分は渦中の人間になりたくないという姿勢の表れなんですかね。

山田晋三氏(元関学アメフト選手):
評議員の中には、この問題が日大ブランドに影響するんじゃないかって感じている人もいると思うんですよ。でも、言えない。人事権を持っている人(内田前監督)に対して…っていうのもあったりして、そこにちょっとしたパワハラがあるんじゃないかと感じてしまいますね。

不自然な「他人事ムード」 誰が学生を守る?

三田友梨佳アナウンサー:
評議員会の時って、すでに被害届が出されていますよね。自分の大学の学生が被疑者となって被害届を出されている中で、しかも大学の部活動の中じゃないですか。そういう時なのに何も話題が出ないのは、何か不思議な違和感があるように感じますよね。

安藤:
単純に不自然ですよね。学生を守りたいとか、何があったんだろうという気持ちがあれば、もうちょっと配慮ある言葉があってしかるべきだったんじゃないかなって思います。

伊藤:
評議員会は1年以上前に決まっていたでしょうから、そこで十分な対応が出来なくてもある程度やむを得ないですけど、問題はその後ですよね。日大の対応の鈍さが問題全体をこじらせていると思いますよ。

トレンディエンジェル斎藤:
上の人って、学生とほとんど会わないじゃないですか。だから学生を守りたいという気持ちが持ちにくいのかなって。学生よりも、経営や大学名が傷つかないように…とか考えちゃうんですかね。

大村:
今回、それが学生さんたちに見えたのがとても残念なことですよね。一緒に汗をかいた選手がこうやって矢面に立っているのに、学校・部は学生を守ってくれなかった。だから今回、選手たちが声明文を出すという動きになっているんだと思います。


(「直撃LIVE グッディ!」5月28日放送分より)

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