「アキラくん、CSSイケてない?」 エンジニア同士の合コンは異次元だった!?

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  • カタカナビジネス用語のさらに上をいくエンジニアの業界用語
  • 特によく使われる用語は「デプロイ」
  • 男性=転職希望のエンジニア、女性=求人中の企業

「頼んだ資料作成、アサップで(できるだけ早く)お願いね!」
「この内容でフィックス(最終決定)していいですか?」

今や日常的に使われるようになったカタカナビジネス用語の数々。
わからない言葉に出会っても、さっきのどういう意味?とは聞けずにこっそり調べて、周りに後れを取らないように奮闘することもあるだろう。

しかし、何とかビジネス用語を身に着けた人たちも、専門職の「業界用語」には苦戦するはずだ。
その中でも、異業種の人が聞くと全く通じないというエンジニアたちの会話は、どのようなものなのだろうか。

そんなエンジニア業界で働く男女が開いた合コンをテーマにした動画が、まるで暗号のようだと話題になっている。

え、今なんて? 繰り出されるエンジニア用語

雰囲気のいいカフェでグラスを交わす男女6人。
会話は盛り上がり、笑顔があふれ、お酒も進んで大成功!かと思いきや…開始から3時間後、男女はそれぞれに分かれて合コンを振り返っていた。

【男性陣の反省会】

クライアントリテラシー高かったなー」
デプロイしてよかったね」
「俺、ユミちゃんを1人月(いちにんげつ)かけてフルコミットしていくんで」

次々に降ってくるカタカナ語の嵐。みなさん、何とおっしゃったので…?

エンジニア用語になじみがない人のために表示された訳文を見てみると、このようになっている。

「クライアント、リテラシー高かったなー」=女の子、いい子たちだったなー
「デプロイしてよかったね」=やってよかったね
「俺、ユミちゃんを1人月(いちにんげつ)かけてフルコミットしていくんで」=ユミちゃんを1ヶ月で、全力で落としにいくんで

元の英語を日本語の意味に置き換えると、「クライアント(取引先)のリテラシー(応用力)が高く、合コンをデプロイ(展開)してよかった」ということのようだ。

日本人同士の会話なのに字幕つき

「CSSイケてるけど、ソース見たらタグ抜けてた」

一方、そのころ女性陣はというと、出会った男性3人をどう思ったか意見交換をしていた。

先陣を切ったのは中央に座る女性。ユミさんに「アキラくん、CSSイケてない?」と話題を振る。
アキラくんとは、「ユミちゃんを1ヶ月で落としにいく」と高らかに宣言していた彼だ。

女性の反省会(批評会?)

しかし、ユミさんは「いやぁ~」と渋い表情。
サラダに手を伸ばした彼が「取り分けてくれるのかな」と思っていると、自分の皿だけに取って、そのまま食べてしまっていた。

「あの人さ、ソース見たらタグ抜けてたわ(中身はイケてないわ)」と言うユミさんに、残る2人も「うん、バグっすね(ないっすね)」とバッサリ。

続いては、「デプロイしてよかったね」と言っていたキヨシくん。
得意だというマジックを披露し、最初は「すごいね!」とみんなで盛り上がっていたが、なんと20分にも渡るショーを開催。
そして飛び出したのは「口から世界の国旗が出てくる」という飽きるくらい目にした古典的なマジックで、これには思わず「芸がレガシー(古風)だな!」という全力の突っ込みが放たれた。

もはや遺産級の古典芸

ここで女性たちが思い出したのは、自らを主張することなくみんなの会話を楽しそうに見守っていたタツヤくん。

「あの隅にいた人…ヒドゥンじゃない?(存在感薄すぎじゃない?)」
「今日って3人いたっけ?」
と女性2人には認識されてすらいなかったようだが、カナコさんだけは彼の魅力に気が付いていた。

透けてる!まるで2人の守護霊のよう…

寒そうに肩をさするカナコさんに「ひざ掛けか何かいります?」と声をかけ、そっと差し出すタツヤくん。
その後も、さりげなく水を注文をしてくれる。

この対応には、女性たちも「なにそのリカバリー力!(ナイスな気遣い!)」と大絶賛。
カナコさんの分析では、「インフラ(中身)はしっかりしてたし、スケールする(将来有望)かも」とのこと。
さっそく「今度会おう」と連絡を入れたようだ。よかったね、タツヤくん!というストーリー。

皆さん怒涛の専門用語の数々を理解できましたか?

恋愛と転職活動は似ている!?

実はこちらの動画、IT・WEBエンジニア向け転職情報サービス『GeekOut』のプロモーションのために制作されたもの。
動画はエンジニアたちの間で話題となり、「今度、このテック用語を言ってみたい」「似たような会話をしたことがある」といった共感のコメントが寄せられているという。

サービスを運営するパソナキャリアカンパニーの担当者に、制作の裏側やエンジニア用語の解説を聞いた。


ーーなぜ「合コン」をテーマにしたのか?

エンジニアの方々により「GeekOut」のサービス内容に興味を持ってもらうようなコミュニケーションを行うために、今回の動画を作成しました。
「Webサイトのフィード上でそれぞれの志向性に合ったお勧めの求人情報を提供する」という特徴を伝えるために、『あなたと企業の相性がすぐわかる。』というキャッチコピーを用いて、未知なる出会いやマッチングが成立するシチュエーションとして、分かりやすい「合コン」をモチーフに選びました。
また、IT・WEBエンジニアに馴染みのあるテック用語を織り交ぜて、エンジニアの方々に共感してもらえるようなユーモアのあるコンテンツ型の動画で興味喚起を図りました。


ーー登場するエンジニア用語はどのように選出? この中で最もよく使われる用語は?

テクノロジー領域のエンジニア達の意見を取り入れながら制作いたしました。
いずれも開発現場で実際によく使われる用語ですが、特にweb系の開発現場の場合は、「デプロイ」という言葉です。
「デプロイ」とは、開発が完了したプログラムを、実際にユーザがアクセスできるサーバに反映することで、頻繁に行われます。

ーー女性たちが男性たちを審査するような場面がありますが、これが意味するのは?

男性=転職希望のエンジニア、女性=求人中の企業をイメージしています。


空いたグラスにもワインを注いでくれる…いいぞ、好感度アップだ!

ーー訳文の先頭に出てくる「#」や「…3時間後」の文字の下に出る暗号のようなものは何?

「#」は、実際のプログラムの中につけられる「コメント」の書き方を模したものです。
演出としてRubyというプログラミング言語を選択したので、Rubyのコメントの書き方になっています。
「…3時間後」の下の文字もRubyです。日本人が作ったプログラミング言語として有名で、世界的にもWeb系企業やスタートアップ企業を中心に広く使われています。
エンジニアたちの目を引き付ける映像的なギミックとして盛り込みました。


ーー「アキラくん、CSSイケてない?」「あの人、ソース見たらタグ抜けてたわ」の会話が難しかったのですが…

この場合のソースはブラウザでWebサイトを表示するために「HTML」という言語で書かれた文字列のことで、「タグ」とも言います。
「タグが抜けてる」というのは、「本来は必要なことが書いてない」という意味です。要するに「気の利かない、抜けてる人」という意味合いですね。
ちなみに、「CSS」は「HTML」の表示方法を装飾するために使われる設定のようなものです。




転職市場において、他職種に比べ著しい売り手市場が続いているというIT・WEBエンジニア。
しかし、目まぐるしく変化する社会にあって、登場する新技術や多様化する働き方に困惑することもあるだろう。
そうした迷いへの「自分のキャリアの方向性を明確にすることが、より良い転職に繋がるのではないでしょうか」という提言もまた、恋愛に通じるところがありそうだ。

ただ、GeekOutのアドバイザーは、転職だけでなく恋愛でも役立つ指南をしてくれるのか?と聞いてみたが、「そのようなサービス実装予定はございません」とのことだった。